レビュー投稿が続きます。
しかしまだ残ってます・・・がんばります。
Sportful Reflex 2 Windproof サイクリングベスト
[REAR] AKSLEN SL-10R ウォータースパイダー・リア
白色ワセリン
では、今日はここまで。
背骨にチタンが入ってる自転車乗りのブログ。故に筋金入り。本来の筋金入りの意味じゃないくて、物理的に筋金入りだったんですが2013年1月11日に筋金とりました。なので筋金抜きです。
2013年5月31日金曜日
2013年5月30日木曜日
レースまとめまもうちょっと待って下さい レビュー投稿
すみません、レースまとめのほうはもうちょっと待って下さい。
上半期のBRAの締め切りが近いので、レビュー投稿に集中します。
とりあえず2つ投稿しました。
[Cycling Courses] メガポテト峠
自作 ハンドルマウントテーブル
明日以降も連続投稿します。
では、今日はここまで。
上半期のBRAの締め切りが近いので、レビュー投稿に集中します。
とりあえず2つ投稿しました。
[Cycling Courses] メガポテト峠
自作 ハンドルマウントテーブル
明日以降も連続投稿します。
では、今日はここまで。
2013年5月26日日曜日
ジロ・デ・イタリア 2013 第20ステージ まとめ
昨日はは第19ステージ、距離は139kmですが獲得標高はなんと4267m!
ガヴィア、ステルビオ峠を越えるクイーンステージです!
そのはずだったのですが・・・・
なんとジロ・デ・イタリア第19ステージは悪天候のため中止となりました。
悪天候だということは分かってたので峠をキャンセルする予定だったのですが、それでも駄目なくらいの悪天候。
どうやら山頂以外でも雪が降ったりしてるようです。
ちなみに峠の上はマイナス10度だそうです・・・そりゃ無理だ。
そのため、1つステージが消えて、今日の20ステージへ
今日は実質的には最終ステージといっても良い、第20ステージ。
最終日はパレード走行がメインになるので、勝負は殆ど今日で決着がつきます。
本当は5つ峠を越える最難関ステージのはずでしたが、悪天候のため一部コースが変更され、前半3つの峠が迂回され、最後の2つの山岳だけ上るようになりました。
そのため少しだけ距離も延長され210kmに・・・
それでも現地は相変わらず悪天候で、山頂付近は雪が積もり吹雪になる劇的なレースになりました。
レースのほうに参りましょう
序盤、30km地点で4人の選手の逃げが決まりました。
ハンセン、ポポヴィッチ、ブルット、エレメンティが逃げます。
メイン集団のほうはアスタナがメインでコントロールしますが、未だ目立った活躍のできてないエウスカルテルも少し加わって進んできます。
しかし、この後の山が悪天候で、雪があることが分かっているので目立った動きはありません。
後の過酷な状況に備えて補給をしっかり行ったり、防寒着を用意したりとアシストは忙しそうでした。
今回は途中に2ヶ所スプリントポイントが設定されてます。
逃げとのタイム差がかなりついていたので、4位までは潰されます。
しかし5位に2pt、6位に1ptが設定されてます。
カヴはエヴァンスとのポイント差が少ないのでここで少しでも稼いでおきたいところ。
そのためスプリントポイント前では前まで上がってきて睨みを利かせますが・・・
何故か第1スプリントポイントでヴィーニファンティーニの選手が前に出てきてスプリントを開始します。
慌ててカヴは踏んで5位になり2pt稼ぎましたが、かなり危うい差でした。
ヴィーニファンティーニの選手が出てくる理由はありませんのでカヴは無茶苦茶文句を言ってました。何で出てきたんでしょう?
あまり意味の無いポイントを取って、怒りモードのカヴから怒られるだけのお仕事・・・は、やりたくないですよ?
そのため第2のスプリントポイントではそれまで以上に睨みを利かせます。
幸いにも、今度は空気を読まないで出てくる選手は居なかったのでなんとか平和に終わります。ここでも2pt確保。
ここでカヴとしては仕事はほぼ終了。後はタイムアウトにならないようにゴールするだけです。
そして後ろがスプリントポイントで少しゴタゴタしてる間に先頭では少し動きがありました。
第2スプリント前でポポヴィッチが少し前に飛び出し1位通過していきます。
その後も逃げようとしますが、結局再び合流。
ここからハンセンとブルットがペースを上げていき、仕掛けたポポヴィッチは遅れていきます。また同時にエレメンティも脱落。
先頭で逃げが少なくなる中、後のメイン集団もカヴがポイントを取ったのであまり気にする必要はなくなったのでペースが上がり始めます。
そんな中、まさかのベタンクールがパンク。
メイン集団から1分程度遅れてしまいます。アシストを使って必死に追います。
残り18km、先頭とのタイム差が縮まるなか、メイン集団からウェーニングがアタック!
また、少し遅れて山岳賞ジャージのピラッジィとコロンビアのアタプナもアタック。
ピラッジィは既に山岳賞は確定してるほどポイントを持っていますが、最後までしっかり走ります。こういった、最後まで手を抜かず走る姿は素晴らしいですね。
戦略的には全く不必要で、無駄な消耗をするだけなのですがそうやって走ってくれると選手というのは大きな尊敬を集めると思います。
今はプロコンチ所属ですが、今後羽ばたいていきそうですね。
ピラッジィやアタプナがウェーニングとブルットを追う中、ベタンクールは何とかメイン集団に復帰しました。
先頭からはハンセンも遅れていき、ブルット単独に。
そのハンセンをウェーニングが抜いていきます。
先頭はブルット、1分6秒でウェーニングが続き、アタプナとピラッジィは1分29秒。
メインは1分38秒のタイム差で残り15kmとなりました。
メインではまだ動きはありませんが、ここでまたベタンクールがバイク交換。先ほどのパンクで何かあったのか?
程なく復帰しますが、また少し脚を使いました。
ウェーニングが好調な走りを見せてブルットに迫り、タイム差を20秒程度まで縮めますが山2級山頂までに捉えることはできず、ブルットが1位通過、2位がウェーニングとなりました。
そしてメイン集団が来ますが、ピラッジィがまたアタック。
たとえ3位でもしっかりと自分が山岳賞ジャージを着ていることをアピールする走りを見せます。
そしてウェーニングとブルットピラッジィは合流していきます。
メイン集団は淡々と上りますが、次はカペッキがアタック。
追走に追いつき、残りは9kmでが28秒、メイン集団は43秒まで縮まります。
しかし、カペッキでペースが上がったのか追走からはピラッジィ、アタプナが遅れていきます。
追走はその後遅れ始めたブルットに追いつき、そのままカペッキは単独でアタック。
ウェーニングが追います。
カペッキが好調に走りブルットを抜いていきます。
そして後方ではピラッジィ達が吸収・・・されると思いきやまたアタプナがアタックし、何故かまたピラッジィも反応。
何がしたいのか今一分かりません。一度は遅れてたので多少のリードを奪いますが少ししたらやっぱり吸収されていきました。
残り3.3km、カペッキ先頭でウェーニングが追い、その後にメイン集団になります。
しかしカペッキもウェーニングもメイン集団がペースを迫ってきます。
そろそろ動きがあるか・・・そう思われたときでした。
最初、新人賞を争うベタンクールとマイカが少し争う素振りを見せましたが決まらないと、なんとマリア・ローザのニバリ自らアタック!
ニバリは十分なタイム差があり守れば良いだけのはずですが、自ら動きマリア・ローザを絶対的なものにしようとします。
アシストのカンゲルトを発射台にしての鋭いアタック。
他の選手は反応が遅れてしまいます。
何とかベタンクール、マイカ、ウランが反応しますが、エヴァンスやスカルポーニは遅れます。
ウェーニングはあっという間に抜き去ります。
ベタンクール、マイカ、ウランは必死にくらいつきますがニバリは止まりません。
カペッキも抜くと更にペースを上げます。
これには誰もついていけません。
吹雪の雪山を下ハンを握るパンターニスタイルのクライムで駆け上がっていきます。
少し遅れたエヴァンスに少し遅れてたマイカがついてきて少しずつウランとベタンクールに近づきます。
それをみてベタンクールがペースを上げ、ウランも同調します。
エヴァンスとマイカはここまで、じわじわ遅れ始めます。
ニバリは残り1km、タイム差は既に32秒もついていました。
ウラン達がペースを上げる中、後からコロンビアの選手が飛び出してきてなんと合流します。
合流したのはデュアルテ。この3人はチームは違いますが、全員コロンビア人。
総合3位ウランは総合2位エヴァンスに対する攻撃、ベタンクールは新人賞、デュアルテは・・・協力する代わりに2位?それとも同郷だからの手伝うだけ?
良く分かりませんが、三人は協調して上っていきます。
エヴァンスはどんどん遅れていきます。順位が逆転のみならず表彰台すら危うくなってしまうので最後まで踏みますが、上れません。
吹雪でろくに視界もない中、自らの勝利が確定してるのに、アタック。
王者の威厳を示すための走りとしてはアタックだけでも十分ですが、それだけにとどまらず、独走し圧倒的な力を見せてゴールにやってきます
アスタナのヴィンチェンツォ・ニーバリ。
誰もが王者と認める走りで、この劇的な悪天候のレースを征し、自らの勝利を自ら祝福!
圧勝でした!
Congratulazioni, Vincenzo Nibali!
そして遅れること17秒でデュアルテ、19秒ウラン、21秒ベタンクールでゴール。
そこから後は20秒以上の差をつけます。
その結果、ウランは2位に浮上、ベタンクールは新人賞確定!
エヴァンスは表彰台が危ぶまれましたが、スカルポーニも遅れたため3位に後退したものの何とか死守。
長かったジロ・デ・イタリアも終わりが見えてきました。
戻ってくるアシストの選手たちも安堵の表情を浮かべます。
しかし、そんな中で晴れ晴れしないのはスプリント賞ジャージを持っていたカヴエンディッシュ。
タイムアウトにならずにゴールしますが、今日ニバリが優勝してしまったことによりスプリントポイント3位だったニバリに何とポイントを逆転されてしまいました。
ポイント差は11pt。
明日も中間スプリントがあり、ゴールでもポイントがあるのでしっかり稼げば問題ないのですが、彼とオメガのアシストたちはどうやら延長戦が待ってるようです・・・
気の毒ですがこればっかりはどうしようもありませんね。
去年は最後にロドリゲスにジャージを獲られたので、今年は何としても獲って欲しいです。
明日のカヴはみんな近づけないようなオーラを放つのではないでしょうか?
明日の最終ステージが楽しみですね。
パレードだけでなく、ちゃんとレースが見れそうです。
なお、明日の最終ステージですが残念ながら私は見れません。
また、300kmのロングを走りに行くので早めに就寝します。
なのでまとめもできません。
まぁ明日はカヴのことだけなのでそれほど必要ないかもしれません。
一応、明後日あたりに全体のまとめとか雑感など書くと思います。
よろしくお願いします。
では、今日はここまで。
ガヴィア、ステルビオ峠を越えるクイーンステージです!
そのはずだったのですが・・・・
なんとジロ・デ・イタリア第19ステージは悪天候のため中止となりました。
悪天候だということは分かってたので峠をキャンセルする予定だったのですが、それでも駄目なくらいの悪天候。
どうやら山頂以外でも雪が降ったりしてるようです。
ちなみに峠の上はマイナス10度だそうです・・・そりゃ無理だ。
そのため、1つステージが消えて、今日の20ステージへ
今日は実質的には最終ステージといっても良い、第20ステージ。
最終日はパレード走行がメインになるので、勝負は殆ど今日で決着がつきます。
本当は5つ峠を越える最難関ステージのはずでしたが、悪天候のため一部コースが変更され、前半3つの峠が迂回され、最後の2つの山岳だけ上るようになりました。
そのため少しだけ距離も延長され210kmに・・・
それでも現地は相変わらず悪天候で、山頂付近は雪が積もり吹雪になる劇的なレースになりました。
レースのほうに参りましょう
序盤、30km地点で4人の選手の逃げが決まりました。
ハンセン、ポポヴィッチ、ブルット、エレメンティが逃げます。
メイン集団のほうはアスタナがメインでコントロールしますが、未だ目立った活躍のできてないエウスカルテルも少し加わって進んできます。
しかし、この後の山が悪天候で、雪があることが分かっているので目立った動きはありません。
後の過酷な状況に備えて補給をしっかり行ったり、防寒着を用意したりとアシストは忙しそうでした。
今回は途中に2ヶ所スプリントポイントが設定されてます。
逃げとのタイム差がかなりついていたので、4位までは潰されます。
しかし5位に2pt、6位に1ptが設定されてます。
カヴはエヴァンスとのポイント差が少ないのでここで少しでも稼いでおきたいところ。
そのためスプリントポイント前では前まで上がってきて睨みを利かせますが・・・
何故か第1スプリントポイントでヴィーニファンティーニの選手が前に出てきてスプリントを開始します。
慌ててカヴは踏んで5位になり2pt稼ぎましたが、かなり危うい差でした。
ヴィーニファンティーニの選手が出てくる理由はありませんのでカヴは無茶苦茶文句を言ってました。何で出てきたんでしょう?
あまり意味の無いポイントを取って、怒りモードのカヴから怒られるだけのお仕事・・・は、やりたくないですよ?
そのため第2のスプリントポイントではそれまで以上に睨みを利かせます。
幸いにも、今度は空気を読まないで出てくる選手は居なかったのでなんとか平和に終わります。ここでも2pt確保。
ここでカヴとしては仕事はほぼ終了。後はタイムアウトにならないようにゴールするだけです。
そして後ろがスプリントポイントで少しゴタゴタしてる間に先頭では少し動きがありました。
第2スプリント前でポポヴィッチが少し前に飛び出し1位通過していきます。
その後も逃げようとしますが、結局再び合流。
ここからハンセンとブルットがペースを上げていき、仕掛けたポポヴィッチは遅れていきます。また同時にエレメンティも脱落。
先頭で逃げが少なくなる中、後のメイン集団もカヴがポイントを取ったのであまり気にする必要はなくなったのでペースが上がり始めます。
そんな中、まさかのベタンクールがパンク。
メイン集団から1分程度遅れてしまいます。アシストを使って必死に追います。
残り18km、先頭とのタイム差が縮まるなか、メイン集団からウェーニングがアタック!
また、少し遅れて山岳賞ジャージのピラッジィとコロンビアのアタプナもアタック。
ピラッジィは既に山岳賞は確定してるほどポイントを持っていますが、最後までしっかり走ります。こういった、最後まで手を抜かず走る姿は素晴らしいですね。
戦略的には全く不必要で、無駄な消耗をするだけなのですがそうやって走ってくれると選手というのは大きな尊敬を集めると思います。
今はプロコンチ所属ですが、今後羽ばたいていきそうですね。
ピラッジィやアタプナがウェーニングとブルットを追う中、ベタンクールは何とかメイン集団に復帰しました。
先頭からはハンセンも遅れていき、ブルット単独に。
そのハンセンをウェーニングが抜いていきます。
先頭はブルット、1分6秒でウェーニングが続き、アタプナとピラッジィは1分29秒。
メインは1分38秒のタイム差で残り15kmとなりました。
メインではまだ動きはありませんが、ここでまたベタンクールがバイク交換。先ほどのパンクで何かあったのか?
程なく復帰しますが、また少し脚を使いました。
ウェーニングが好調な走りを見せてブルットに迫り、タイム差を20秒程度まで縮めますが山2級山頂までに捉えることはできず、ブルットが1位通過、2位がウェーニングとなりました。
そしてメイン集団が来ますが、ピラッジィがまたアタック。
たとえ3位でもしっかりと自分が山岳賞ジャージを着ていることをアピールする走りを見せます。
そしてウェーニングとブルットピラッジィは合流していきます。
メイン集団は淡々と上りますが、次はカペッキがアタック。
追走に追いつき、残りは9kmでが28秒、メイン集団は43秒まで縮まります。
しかし、カペッキでペースが上がったのか追走からはピラッジィ、アタプナが遅れていきます。
追走はその後遅れ始めたブルットに追いつき、そのままカペッキは単独でアタック。
ウェーニングが追います。
カペッキが好調に走りブルットを抜いていきます。
そして後方ではピラッジィ達が吸収・・・されると思いきやまたアタプナがアタックし、何故かまたピラッジィも反応。
何がしたいのか今一分かりません。一度は遅れてたので多少のリードを奪いますが少ししたらやっぱり吸収されていきました。
残り3.3km、カペッキ先頭でウェーニングが追い、その後にメイン集団になります。
しかしカペッキもウェーニングもメイン集団がペースを迫ってきます。
そろそろ動きがあるか・・・そう思われたときでした。
最初、新人賞を争うベタンクールとマイカが少し争う素振りを見せましたが決まらないと、なんとマリア・ローザのニバリ自らアタック!
ニバリは十分なタイム差があり守れば良いだけのはずですが、自ら動きマリア・ローザを絶対的なものにしようとします。
アシストのカンゲルトを発射台にしての鋭いアタック。
他の選手は反応が遅れてしまいます。
何とかベタンクール、マイカ、ウランが反応しますが、エヴァンスやスカルポーニは遅れます。
ウェーニングはあっという間に抜き去ります。
ベタンクール、マイカ、ウランは必死にくらいつきますがニバリは止まりません。
カペッキも抜くと更にペースを上げます。
これには誰もついていけません。
吹雪の雪山を下ハンを握るパンターニスタイルのクライムで駆け上がっていきます。
少し遅れたエヴァンスに少し遅れてたマイカがついてきて少しずつウランとベタンクールに近づきます。
それをみてベタンクールがペースを上げ、ウランも同調します。
エヴァンスとマイカはここまで、じわじわ遅れ始めます。
ニバリは残り1km、タイム差は既に32秒もついていました。
ウラン達がペースを上げる中、後からコロンビアの選手が飛び出してきてなんと合流します。
合流したのはデュアルテ。この3人はチームは違いますが、全員コロンビア人。
総合3位ウランは総合2位エヴァンスに対する攻撃、ベタンクールは新人賞、デュアルテは・・・協力する代わりに2位?それとも同郷だからの手伝うだけ?
良く分かりませんが、三人は協調して上っていきます。
エヴァンスはどんどん遅れていきます。順位が逆転のみならず表彰台すら危うくなってしまうので最後まで踏みますが、上れません。
吹雪でろくに視界もない中、自らの勝利が確定してるのに、アタック。
王者の威厳を示すための走りとしてはアタックだけでも十分ですが、それだけにとどまらず、独走し圧倒的な力を見せてゴールにやってきます
アスタナのヴィンチェンツォ・ニーバリ。
誰もが王者と認める走りで、この劇的な悪天候のレースを征し、自らの勝利を自ら祝福!
圧勝でした!
Congratulazioni, Vincenzo Nibali!
そして遅れること17秒でデュアルテ、19秒ウラン、21秒ベタンクールでゴール。
そこから後は20秒以上の差をつけます。
その結果、ウランは2位に浮上、ベタンクールは新人賞確定!
エヴァンスは表彰台が危ぶまれましたが、スカルポーニも遅れたため3位に後退したものの何とか死守。
長かったジロ・デ・イタリアも終わりが見えてきました。
戻ってくるアシストの選手たちも安堵の表情を浮かべます。
しかし、そんな中で晴れ晴れしないのはスプリント賞ジャージを持っていたカヴエンディッシュ。
タイムアウトにならずにゴールしますが、今日ニバリが優勝してしまったことによりスプリントポイント3位だったニバリに何とポイントを逆転されてしまいました。
ポイント差は11pt。
明日も中間スプリントがあり、ゴールでもポイントがあるのでしっかり稼げば問題ないのですが、彼とオメガのアシストたちはどうやら延長戦が待ってるようです・・・
気の毒ですがこればっかりはどうしようもありませんね。
去年は最後にロドリゲスにジャージを獲られたので、今年は何としても獲って欲しいです。
明日のカヴはみんな近づけないようなオーラを放つのではないでしょうか?
明日の最終ステージが楽しみですね。
パレードだけでなく、ちゃんとレースが見れそうです。
なお、明日の最終ステージですが残念ながら私は見れません。
また、300kmのロングを走りに行くので早めに就寝します。
なのでまとめもできません。
まぁ明日はカヴのことだけなのでそれほど必要ないかもしれません。
一応、明後日あたりに全体のまとめとか雑感など書くと思います。
よろしくお願いします。
では、今日はここまで。
2013年5月24日金曜日
ジロ・デ・イタリア 2013 第18ステージ まとめ
今日は第18ステージ、20.6kmの山岳TT!
しかし明日から超級山岳ステージが控えてることもあって狙ってない選手たちはタイムアウトにならない範囲でゆっくり流して上っていきます。
しかし、流して、息も上がらない強度で走ってAve.23km/hとかになってるんですけど・・・
さすがトッププロは恐ろしい。
レースの方は前述の通り狙わない選手たちが最初は大勢なのでゆったりしていました。
しかし、チーム総合を狙うチームの選手たちは何名かがしっかり走ります。
今日は山岳TTという事もあって機材はあまりTTバイクを使っていませんでした。
殆どがノーマルバイクでした。
ただノーマルバイクでも、軽量フレームよりエアロロードを使っていてハンドルにクリップオンバーをつけてる選手が大半でした。
リム高は選手によってまちまちです。記録を狙うような選手でもロープロファイルを使っている選手が居たり様々です。
ディスクを履いてる人は居なかったはず・・・
そんな中、やらかしたのは山岳賞ジャージを着てるピラッジィでした。
何と、スタート時刻を間違えてしまったようで時間になってもスタート台に現れませんでしたw
結果、数分遅刻してスタートしていきました。
幸い、タイムアウトにならずにすんだようですが、間違えたことを知ったとき目の前が真っ白になりそうですね・・・
そんなトラブルもある中、まず良いタイムを出したのがカタルドでした。
その時点で暫定1位はカペッキでしたが、カタルドはそれを45秒上回る46分10秒でゴール!
喜ぶカタルド!しかしその喜びは一瞬で打ち砕かれました。
その直後にやってきたクレメントが5秒更新しました。
ここから、実力のある上位の選手たちがどんどんスタートしますからタイムも更新されていく可能性が高くなります。
今回大活躍のコロンビアからはデュアルテがゴール前で嘔吐しながらも走りきる気合の走りで暫定三位に飛び込みます。
その後ディルーカが来て、デュアルテを抜いて暫定3位になりますがその後が凄かった。
カルーゾが非常に良い走りをして、ついに46分の壁をぶち破り45分49秒でゴール。Aveは約27km/hでした。使ったバイクは完全にノーマルのバイクでクリップオンバーすらつけていませんでした。本当に凄いですねぇ・・・
この46分破りのタイムが壁になるか?と思われましたが、ここからの選手はまた1段違いました。
そんな中非常に良いタイムを出したのがS・サンチェスでした。
今日見た中では唯一?楕円チェーンリングを使ってました。
終始良いペースで走り、暫定1位、45分27秒でゴール。なんと27秒上回りました。
このタイムが非常に強力で、その後の選手たちも中々抜けません。
そしてついに総合優勝を争う選手たちがスタートしていきました。
総合とはまた別の新人賞ジャージを争うベタンクールとマイカの戦いも白熱します。
どちらも非常に良い走りをしましたがマイカが10秒ほどベタンクールを上回り、再びマリア・ビアンカを奪取しました。
しかし結局順位が入れ替わっただけでタイム差は5秒のまま。新人賞はどうなるかまだ分かりません。
現在総合4位のスカルポーニは中間で非常に良いタイムを出し暫定トップになりますが、最後少し失速してしまい45分50秒でゴール。
現在3位のウランと2位のエヴァンスは中間では振るいません。
ウランは中間で48秒遅れ、エヴァンスにいたっては1分も遅れてしまいました。
後半の選手がどんどん遅れるので風向きが変わったかと思いましたがそんな事はありませんでした。
エヴァンスの後に来たニバリが何と、中間で1位のタイムを記録したスカルポーニより既に30秒も速いタイムを記録します。
エヴァンスとウランは非常に厳しい戦いを強いられます。
しかしウランは後半何とか持ち直し45分55秒の暫定4位でゴール。
4位のスカルポーニとのタイム差は5秒に押さえて表彰台は守りました。
一方でエヴァンスは後半になってもどんどん遅れていきます。
本人も分かっているからか、焦っているのかダンシングを多用する場面が目立ちました。
一方で、安定して恐ろしい速度で走り続けるニバリ。
何とゴール1km手前あたりでのエヴァンスとニバリのタイム差は30秒程度となってしまい。エヴァンスはニバリより3分早くスタートしたはずなのに追いつかれてしまいそうになります。
ニバリからは前方にもしかしたらエヴァンスの併走車や審判車が見えていたかもしれません。
最後は更にペースを上げ、本当に追いついてしまうような、獲って喰ってやろうかというような恐ろしい勢いで駆け上がっていきます。
エヴァンスは何とかニバリに追いつかれはしなかったものの大失速し、暫定24位という結果に終わってしまいます。
そして、その直後に勢いの止まらないニバリが戻ってきました。
この時点でトップはまだS・サンチェスの45分27秒。2位のカルーゾにすら22秒も上回る好タイムです。
しかし、ニバリは違いました。ゴールして当然1位でタイムは何と44分29秒と58秒も上回り、たった一人45分の壁をぶち破り、44分台前半というタイムを記録しました。
結果として、総合争いはとんでもないほどの差がついてしまいました。
トップはニバリで、エヴァンスが2位ですが4分2秒遅れて、ウランは4分12秒遅れ。
僅かにつめたスカルポーニが5分14秒遅れ。
正直2位以下は優勝に関してはもう赤信号に近くなってます。この勢いのニバリを止めるのは通常では無理でしょう。
しかし、2位から4位はまだ混戦です。
特にエヴァンスとウランはたった10秒差です。そうなると表彰台と、表彰台の位置争いが今後過激になりそうです。
普通に考えてこのままニバリを倒すよりか、調子の悪いエヴァンスを倒す方が理に適ってますから。
明日はクイーンステージ、超級山岳です。
正直、今日はエヴァンスがニバリに対して肉薄し、明日の決戦が見たかったのですが・・・
違った展開になりました。
しかし、これはこれで面白いですね。
新人賞のほうは相変わらず接戦ですし。
では、今日はここまで。
しかし明日から超級山岳ステージが控えてることもあって狙ってない選手たちはタイムアウトにならない範囲でゆっくり流して上っていきます。
しかし、流して、息も上がらない強度で走ってAve.23km/hとかになってるんですけど・・・
さすがトッププロは恐ろしい。
レースの方は前述の通り狙わない選手たちが最初は大勢なのでゆったりしていました。
しかし、チーム総合を狙うチームの選手たちは何名かがしっかり走ります。
今日は山岳TTという事もあって機材はあまりTTバイクを使っていませんでした。
殆どがノーマルバイクでした。
ただノーマルバイクでも、軽量フレームよりエアロロードを使っていてハンドルにクリップオンバーをつけてる選手が大半でした。
リム高は選手によってまちまちです。記録を狙うような選手でもロープロファイルを使っている選手が居たり様々です。
ディスクを履いてる人は居なかったはず・・・
そんな中、やらかしたのは山岳賞ジャージを着てるピラッジィでした。
何と、スタート時刻を間違えてしまったようで時間になってもスタート台に現れませんでしたw
結果、数分遅刻してスタートしていきました。
幸い、タイムアウトにならずにすんだようですが、間違えたことを知ったとき目の前が真っ白になりそうですね・・・
そんなトラブルもある中、まず良いタイムを出したのがカタルドでした。
その時点で暫定1位はカペッキでしたが、カタルドはそれを45秒上回る46分10秒でゴール!
喜ぶカタルド!しかしその喜びは一瞬で打ち砕かれました。
その直後にやってきたクレメントが5秒更新しました。
ここから、実力のある上位の選手たちがどんどんスタートしますからタイムも更新されていく可能性が高くなります。
今回大活躍のコロンビアからはデュアルテがゴール前で嘔吐しながらも走りきる気合の走りで暫定三位に飛び込みます。
その後ディルーカが来て、デュアルテを抜いて暫定3位になりますがその後が凄かった。
カルーゾが非常に良い走りをして、ついに46分の壁をぶち破り45分49秒でゴール。Aveは約27km/hでした。使ったバイクは完全にノーマルのバイクでクリップオンバーすらつけていませんでした。本当に凄いですねぇ・・・
この46分破りのタイムが壁になるか?と思われましたが、ここからの選手はまた1段違いました。
そんな中非常に良いタイムを出したのがS・サンチェスでした。
今日見た中では唯一?楕円チェーンリングを使ってました。
終始良いペースで走り、暫定1位、45分27秒でゴール。なんと27秒上回りました。
このタイムが非常に強力で、その後の選手たちも中々抜けません。
そしてついに総合優勝を争う選手たちがスタートしていきました。
総合とはまた別の新人賞ジャージを争うベタンクールとマイカの戦いも白熱します。
どちらも非常に良い走りをしましたがマイカが10秒ほどベタンクールを上回り、再びマリア・ビアンカを奪取しました。
しかし結局順位が入れ替わっただけでタイム差は5秒のまま。新人賞はどうなるかまだ分かりません。
現在総合4位のスカルポーニは中間で非常に良いタイムを出し暫定トップになりますが、最後少し失速してしまい45分50秒でゴール。
現在3位のウランと2位のエヴァンスは中間では振るいません。
ウランは中間で48秒遅れ、エヴァンスにいたっては1分も遅れてしまいました。
後半の選手がどんどん遅れるので風向きが変わったかと思いましたがそんな事はありませんでした。
エヴァンスの後に来たニバリが何と、中間で1位のタイムを記録したスカルポーニより既に30秒も速いタイムを記録します。
エヴァンスとウランは非常に厳しい戦いを強いられます。
しかしウランは後半何とか持ち直し45分55秒の暫定4位でゴール。
4位のスカルポーニとのタイム差は5秒に押さえて表彰台は守りました。
一方でエヴァンスは後半になってもどんどん遅れていきます。
本人も分かっているからか、焦っているのかダンシングを多用する場面が目立ちました。
一方で、安定して恐ろしい速度で走り続けるニバリ。
何とゴール1km手前あたりでのエヴァンスとニバリのタイム差は30秒程度となってしまい。エヴァンスはニバリより3分早くスタートしたはずなのに追いつかれてしまいそうになります。
ニバリからは前方にもしかしたらエヴァンスの併走車や審判車が見えていたかもしれません。
最後は更にペースを上げ、本当に追いついてしまうような、獲って喰ってやろうかというような恐ろしい勢いで駆け上がっていきます。
エヴァンスは何とかニバリに追いつかれはしなかったものの大失速し、暫定24位という結果に終わってしまいます。
そして、その直後に勢いの止まらないニバリが戻ってきました。
この時点でトップはまだS・サンチェスの45分27秒。2位のカルーゾにすら22秒も上回る好タイムです。
しかし、ニバリは違いました。ゴールして当然1位でタイムは何と44分29秒と58秒も上回り、たった一人45分の壁をぶち破り、44分台前半というタイムを記録しました。
結果として、総合争いはとんでもないほどの差がついてしまいました。
トップはニバリで、エヴァンスが2位ですが4分2秒遅れて、ウランは4分12秒遅れ。
僅かにつめたスカルポーニが5分14秒遅れ。
正直2位以下は優勝に関してはもう赤信号に近くなってます。この勢いのニバリを止めるのは通常では無理でしょう。
しかし、2位から4位はまだ混戦です。
特にエヴァンスとウランはたった10秒差です。そうなると表彰台と、表彰台の位置争いが今後過激になりそうです。
普通に考えてこのままニバリを倒すよりか、調子の悪いエヴァンスを倒す方が理に適ってますから。
明日はクイーンステージ、超級山岳です。
正直、今日はエヴァンスがニバリに対して肉薄し、明日の決戦が見たかったのですが・・・
違った展開になりました。
しかし、これはこれで面白いですね。
新人賞のほうは相変わらず接戦ですし。
では、今日はここまで。
2013年5月23日木曜日
ジロ・デ・イタリア 2013 第17ステージ まとめ
今日は第17ステージです!
214kmで平坦なスプリントステージですが、やっぱり最後のゴール手前に山岳が設定されてます(笑)
しかも、例によって例の如く4級設定なのにそれ以上の難易度がありそうな山というw
ジロはスプリンターに何をさせたいのか分かりませんね。
山岳の途中や越えて下った直後にスプリントポイントが設定されたりしてますから。
まぁそれは置いておきましょう。
レースは4人の選手が逃げ出し、それを集団が追うという構図になりました。
メンバーはルビアーノ、ベルコフ、ドックス、ダーブリッジの4人。
しかしながらどちらもそこまでやる気が無いのか、割と落ち着いて進みます。
最初は3分程度でしたが80km地点では5分程度に広がります。
しかし、集団的には十分捕まえられる距離なのでこのままずっと泳がせていました。
基本的には大きな展開はありませんでした。
途中にある2つのスプリントポイントは逃げているベルコフがどちらも1位で通過。
4位までは先頭に潰されますが5位以下に僅かなポイントがつきます。
このポイントを求めてカヴェンディッシュが集団では前に出てきてにらみを利かせてどちらも5位で通過。
稼いだポイントは両方あわせて僅か4ptですが、これをとっても2位のエヴァンスとはまだ10pt差です。
ジロは前述の通り変なところにスプリントポイントが設定されているので、エヴァンスが後半に総合を求めて良い走りをすると、ついでにポイントを獲得してしまい、ジャージを奪われる可能性があります。
去年はそれをホアキン・ロドリゲスにやられてカヴはジャージを逃しました。
なので稼げるところは僅かでも稼いでおく方針なんでしょう。
スプリントポイントを過ぎると集団はペースをどんどん上げます。
35km地点でタイム差は1分50秒まで縮まりました。
しかしここから一気に道が狭くなります。
集団の後方では詰まってしまい停止してしまう選手も。
逃げていた選手の中でベルコフは見切りをつけたのかボトルを併走車から貰ってジャージに詰め込むと下がっていきました。
最後の山岳の手前の丘は何とかクリアしますが、ヴィーニファンティーニが強力な引きを見せてタイム差はどんどん縮まります。
そしてペースの上がった集団からプローニとディルーカが飛び出します。
プローニに少しアシストしてもらいその後、ディルーカが飛び出します。
先頭ではそれを察知してかルビアーノが飛び出します。
ドックスが遅れ、ダーブリッジも粘りますが遅れていきます。
ディルーカは遅れた2人をかわし、ルビアーノと合流します。
しかしここで、集団がすぐそこまで迫ってました。
そんな中、19.5km地点で今度はヴィスコンティが飛び出します。
この飛び出しはかなりの勢いがありました。
すぐにディルーカたちと合流しますが、そのまま山頂を目指してペースを上げます。
ルビアーノは粘りますが、ついていけないディルーカはずるずる下がり、集団につかまりました。
そのままいったヴィスコンティは山頂を取ると、ダウンヒルに入ります。
このダウンヒルがかなり道が狭く、ヘアピンなどもあり非常にテクニカルです。
30秒程度の差が生まれましたが、集団はこの危険な下りではペースが上がらずタイム差は縮まりません。
下りきると残り9km。
ここから集団は追い上げたいのですが、意思の統一ができません。
4級手前の丘では何とか粘っていたカヴですが、4級の上りでは遅れてしまいました。
しかもカヴだけでなく、有力なスプリンターが全員潰されました。
そうなると集団を強力に牽引するスプリンター系チームも居ませんし、残った選手に勝利のチャンスが生まれるもんだからここに来て、アタック合戦と牽制し合いが始まってしまいます。
そして、勝利を目指してやったはずなのに、それによって協調体制が作れないのでタイム差が縮まらなくなってしまいました。
集団はもう完全に崩壊してました。
ヴィスコンティが逃げてるのに何故か同じモビスターのチームメイトまでアタックを仕掛けてしまうくらい混乱した状況になってしまいました。
そんな状況で、差を縮められるわけありません。
最後までヴィスコンティは逃げ続け、十分なリードを保ちながらゴールにやってきます。
しっかりとジャージを締めて、十字を切って手で顔を覆い、そして喜びを爆発させながらゴール!
最後の絶妙なタイミングで飛び出したヴィスコンティが、ガリビエでの勝利に続き2勝目です。
そして、強調が取れなかった集団は結局まとまって帰ってきます。
2位以下の争いも多少起きましたが、総合勢は動かずにゴール。
唯一、ベタンクールがまさかのパンクで遅れるシーンがありましたが、それがゴール2km手前だったので何とか救済ルールに助けられてタイム差はつかずに済みました。
ロードレースはこういったトラブルがあるから怖いですね・・・
そして結局カヴは更に後の集団でゴール。
本人としてはやはり今日のステージでポイントを取りたかったようで悔しそうでした。
しかし、ツイッターでも言われてましたが平坦スプリントステージで、スプリンターが全員潰されるってなんなんでしょうねw
明日は山岳TTです。
ニバリがかなり好調なのでタイムを稼ぎそうですが、ここまで目立った動きをしてないエヴァンスが一矢報いるか?
それともコロンビア人のウランやベタンクールが上手くやるのか?
見逃せませんが、重要なのは後半なので明日は仕事が遅くなっても大丈夫ですね。
では、今日はここまで。
214kmで平坦なスプリントステージですが、やっぱり最後のゴール手前に山岳が設定されてます(笑)
しかも、例によって例の如く4級設定なのにそれ以上の難易度がありそうな山というw
ジロはスプリンターに何をさせたいのか分かりませんね。
山岳の途中や越えて下った直後にスプリントポイントが設定されたりしてますから。
まぁそれは置いておきましょう。
レースは4人の選手が逃げ出し、それを集団が追うという構図になりました。
メンバーはルビアーノ、ベルコフ、ドックス、ダーブリッジの4人。
しかしながらどちらもそこまでやる気が無いのか、割と落ち着いて進みます。
最初は3分程度でしたが80km地点では5分程度に広がります。
しかし、集団的には十分捕まえられる距離なのでこのままずっと泳がせていました。
基本的には大きな展開はありませんでした。
途中にある2つのスプリントポイントは逃げているベルコフがどちらも1位で通過。
4位までは先頭に潰されますが5位以下に僅かなポイントがつきます。
このポイントを求めてカヴェンディッシュが集団では前に出てきてにらみを利かせてどちらも5位で通過。
稼いだポイントは両方あわせて僅か4ptですが、これをとっても2位のエヴァンスとはまだ10pt差です。
ジロは前述の通り変なところにスプリントポイントが設定されているので、エヴァンスが後半に総合を求めて良い走りをすると、ついでにポイントを獲得してしまい、ジャージを奪われる可能性があります。
去年はそれをホアキン・ロドリゲスにやられてカヴはジャージを逃しました。
なので稼げるところは僅かでも稼いでおく方針なんでしょう。
スプリントポイントを過ぎると集団はペースをどんどん上げます。
35km地点でタイム差は1分50秒まで縮まりました。
しかしここから一気に道が狭くなります。
集団の後方では詰まってしまい停止してしまう選手も。
逃げていた選手の中でベルコフは見切りをつけたのかボトルを併走車から貰ってジャージに詰め込むと下がっていきました。
最後の山岳の手前の丘は何とかクリアしますが、ヴィーニファンティーニが強力な引きを見せてタイム差はどんどん縮まります。
そしてペースの上がった集団からプローニとディルーカが飛び出します。
プローニに少しアシストしてもらいその後、ディルーカが飛び出します。
先頭ではそれを察知してかルビアーノが飛び出します。
ドックスが遅れ、ダーブリッジも粘りますが遅れていきます。
ディルーカは遅れた2人をかわし、ルビアーノと合流します。
しかしここで、集団がすぐそこまで迫ってました。
そんな中、19.5km地点で今度はヴィスコンティが飛び出します。
この飛び出しはかなりの勢いがありました。
すぐにディルーカたちと合流しますが、そのまま山頂を目指してペースを上げます。
ルビアーノは粘りますが、ついていけないディルーカはずるずる下がり、集団につかまりました。
そのままいったヴィスコンティは山頂を取ると、ダウンヒルに入ります。
このダウンヒルがかなり道が狭く、ヘアピンなどもあり非常にテクニカルです。
30秒程度の差が生まれましたが、集団はこの危険な下りではペースが上がらずタイム差は縮まりません。
下りきると残り9km。
ここから集団は追い上げたいのですが、意思の統一ができません。
4級手前の丘では何とか粘っていたカヴですが、4級の上りでは遅れてしまいました。
しかもカヴだけでなく、有力なスプリンターが全員潰されました。
そうなると集団を強力に牽引するスプリンター系チームも居ませんし、残った選手に勝利のチャンスが生まれるもんだからここに来て、アタック合戦と牽制し合いが始まってしまいます。
そして、勝利を目指してやったはずなのに、それによって協調体制が作れないのでタイム差が縮まらなくなってしまいました。
集団はもう完全に崩壊してました。
ヴィスコンティが逃げてるのに何故か同じモビスターのチームメイトまでアタックを仕掛けてしまうくらい混乱した状況になってしまいました。
そんな状況で、差を縮められるわけありません。
最後までヴィスコンティは逃げ続け、十分なリードを保ちながらゴールにやってきます。
しっかりとジャージを締めて、十字を切って手で顔を覆い、そして喜びを爆発させながらゴール!
最後の絶妙なタイミングで飛び出したヴィスコンティが、ガリビエでの勝利に続き2勝目です。
そして、強調が取れなかった集団は結局まとまって帰ってきます。
2位以下の争いも多少起きましたが、総合勢は動かずにゴール。
唯一、ベタンクールがまさかのパンクで遅れるシーンがありましたが、それがゴール2km手前だったので何とか救済ルールに助けられてタイム差はつかずに済みました。
ロードレースはこういったトラブルがあるから怖いですね・・・
そして結局カヴは更に後の集団でゴール。
本人としてはやはり今日のステージでポイントを取りたかったようで悔しそうでした。
しかし、ツイッターでも言われてましたが平坦スプリントステージで、スプリンターが全員潰されるってなんなんでしょうねw
明日は山岳TTです。
ニバリがかなり好調なのでタイムを稼ぎそうですが、ここまで目立った動きをしてないエヴァンスが一矢報いるか?
それともコロンビア人のウランやベタンクールが上手くやるのか?
見逃せませんが、重要なのは後半なので明日は仕事が遅くなっても大丈夫ですね。
では、今日はここまで。
2013年5月22日水曜日
ジロ・デ・イタリア 2013 第16ステージ まとめ
今日は第16ステージです!
序盤は山岳があるものの、後半は平坦。
しかし相変わらず最後に3級があるというスプリンター泣かせのステージです。
レースは序盤アタック合戦があった後に、山岳賞ポイントの欲しいピラッジィなどのクライマーや逃げ切りを狙いたい選手などが逃げ集団を形成します。
しかし、今日はいつもと違いました。
何と逃げ集団は16人もの大所帯になってしまいました。
さらにディルーカやカールゾ、チャラプドなどの選手も追いついてきて20人以上になってしまいます。
しばらくは協力して適度に回りながら進んでいきます。
中間スプリントはディルーカがとりました。
その後山頂へ向けて進んでいきます。
一位通過したのはジャクソン・ロドリゲス。
山岳賞ジャージのピラッジィは2位でした。ロドリゲスは現在山岳賞ポイントは3位なので少しつめましたが、ピラッジィも2位で稼いだので大きくは詰まりませんでした。
その後、今度はセッラ、ナバルダスカス、ケルデルマンが飛び出しますが中々うまくいきません。
少しリードを奪いますが、決定打にはなりません。
その時点でタイム差は4分程度で、しばらく進行していきます。
距離が短くなってくると、22人も居た逃げ集団では意思の統一は不可能になり、アタック合戦が開始されます。
様々な選手が飛び出しますが、お互いを気にして牽制しあうだけで決まりません。
ようやくセッラ、ペート、ケルデルマンが少し飛び出していきます。
その後、さらにナバルダスカス、ピラッジィ、ボーレ、エラーダ、ベルーゴが追いつきます。
これが先頭集団となり逃げていきます。
後方の集団はメイン集団に吸収されていきました。
最後3級山岳まで来ると集団はすぐ後です。
そこから今度はデュアルテが飛び出し追いついてきます。
ピラッジィは追撃をかわすためにもここでもポイントを取りたいのですが、デュアルテがそのままいきます。
当然ついていくしかありませんが、この時点でかなり消耗してたようです。
必死にくらい付いていきます。
後ではスカルポーニが積極的にペースを上げていきます。
先頭から少し遅れたケルデルマンなどはすぐにつかまり、先頭も結局つかまってしまいます。
山頂の直前になるたデュアルテが再びアタック。
ピラッジィも当然いきます。デュアルテを交わすと最後の力を振り絞り山頂へ向けてスパートをかけます。
が、現実は相変わらず非情です。
後からなんと新人賞ジャージのベタンクールがアタック。
何とか山頂1位をとろうと踏ん張ったピラッジィはあっという間にかわされます。
山頂を通過するとすぐに高速ダウンヒルが開始されます。
それを狙って飛び出す作戦でした。
かなり良いタイミングでの攻撃で一人抜け出します。
遅れて山頂を通過した集団からはサンチェスがアタック。
あっという間にこれも抜け出します。
ベタンクールと合流してリードを奪おうとします。
しかし、ここでニバリなども動き、結局つかまってしまいます。
この時点で残り9km。
最後はスプリントか?とも思われましたがここでまたアタック。
カンゲルト、インサウスティ、ヘーシング、ニエミエッツの4人が逃げ出します。
最後は街の中を通りながらゴールへ向かいます。
結局この4人の逃げは成功し、最後はスプリントになると思われたのですが、ここでヘーシングにトラブル。
最後の区間はパヴェがあったのですが、それの影響かチェーンが落ちてしまい戦線脱落。
最後残った3人がお互いを見張りに見張って、お見合いを続けながらゴール前へ。
ニエミエッツが仕掛けますが、その後にぴったりとカンゲルトがつきます。
それを上手く利用して最後カンゲルトがいくかと思いきや、ニエミエッツが少し失速した瞬間に反対側からインサウスティが仕掛けました。
カンゲルトも慌てて反応し、つこうとしますが少しタイミングが遅かったのと、これまでアシストをしてきて脚を消耗してたためか最後捲り上げることができません。
インサウスティがしっかりガッツポーズを決めながらフィニッシュ。
それからほんの少し遅れてニバリたち総合勢が居る集団もゴール。
ヘーシングも若干遅れたもののすぐに復帰できたようでゴールしました。
集団スプリントになるかと思いきや直前で逃げ出した選手が居たので、比較的平和に、総合勢も特に波立たず終わったか・・・と思いきや一人失敗してしまった選手が居ました。
ヴィーニファンティーニのサンタンブロージョです。
雪の第14ステージで優勝し、4位にジャンプアップしてきたサンタンブロージョでしたがここに来て失敗し、2分以上のタイムを失って6位に後退してしまいました。
せっかく表彰台を狙える位置に居たのに・・・
今日も4位でいけたならまだ可能性がありますが、今日これだけ遅れてしまうとウランやエヴァンス、ニバリが失敗したとしてもどこまで上がれるか・・・
1回のミスでここまでタイムを失ってしまうのだから怖いですね。
これはもちろんニバリやエヴァンスにも言えることで今後、同じようなことがあれば大きく順位を落としてしまうでしょう。
今日からジロも第3週目です。
選手たちも疲労がかなり溜まってるようです。
体調を崩したりしなければ良いのですが・・・
では、今日はここまで。
序盤は山岳があるものの、後半は平坦。
しかし相変わらず最後に3級があるというスプリンター泣かせのステージです。
レースは序盤アタック合戦があった後に、山岳賞ポイントの欲しいピラッジィなどのクライマーや逃げ切りを狙いたい選手などが逃げ集団を形成します。
しかし、今日はいつもと違いました。
何と逃げ集団は16人もの大所帯になってしまいました。
さらにディルーカやカールゾ、チャラプドなどの選手も追いついてきて20人以上になってしまいます。
しばらくは協力して適度に回りながら進んでいきます。
中間スプリントはディルーカがとりました。
その後山頂へ向けて進んでいきます。
一位通過したのはジャクソン・ロドリゲス。
山岳賞ジャージのピラッジィは2位でした。ロドリゲスは現在山岳賞ポイントは3位なので少しつめましたが、ピラッジィも2位で稼いだので大きくは詰まりませんでした。
その後、今度はセッラ、ナバルダスカス、ケルデルマンが飛び出しますが中々うまくいきません。
少しリードを奪いますが、決定打にはなりません。
その時点でタイム差は4分程度で、しばらく進行していきます。
距離が短くなってくると、22人も居た逃げ集団では意思の統一は不可能になり、アタック合戦が開始されます。
様々な選手が飛び出しますが、お互いを気にして牽制しあうだけで決まりません。
ようやくセッラ、ペート、ケルデルマンが少し飛び出していきます。
その後、さらにナバルダスカス、ピラッジィ、ボーレ、エラーダ、ベルーゴが追いつきます。
これが先頭集団となり逃げていきます。
後方の集団はメイン集団に吸収されていきました。
最後3級山岳まで来ると集団はすぐ後です。
そこから今度はデュアルテが飛び出し追いついてきます。
ピラッジィは追撃をかわすためにもここでもポイントを取りたいのですが、デュアルテがそのままいきます。
当然ついていくしかありませんが、この時点でかなり消耗してたようです。
必死にくらい付いていきます。
後ではスカルポーニが積極的にペースを上げていきます。
先頭から少し遅れたケルデルマンなどはすぐにつかまり、先頭も結局つかまってしまいます。
山頂の直前になるたデュアルテが再びアタック。
ピラッジィも当然いきます。デュアルテを交わすと最後の力を振り絞り山頂へ向けてスパートをかけます。
が、現実は相変わらず非情です。
後からなんと新人賞ジャージのベタンクールがアタック。
何とか山頂1位をとろうと踏ん張ったピラッジィはあっという間にかわされます。
山頂を通過するとすぐに高速ダウンヒルが開始されます。
それを狙って飛び出す作戦でした。
かなり良いタイミングでの攻撃で一人抜け出します。
遅れて山頂を通過した集団からはサンチェスがアタック。
あっという間にこれも抜け出します。
ベタンクールと合流してリードを奪おうとします。
しかし、ここでニバリなども動き、結局つかまってしまいます。
この時点で残り9km。
最後はスプリントか?とも思われましたがここでまたアタック。
カンゲルト、インサウスティ、ヘーシング、ニエミエッツの4人が逃げ出します。
最後は街の中を通りながらゴールへ向かいます。
結局この4人の逃げは成功し、最後はスプリントになると思われたのですが、ここでヘーシングにトラブル。
最後の区間はパヴェがあったのですが、それの影響かチェーンが落ちてしまい戦線脱落。
最後残った3人がお互いを見張りに見張って、お見合いを続けながらゴール前へ。
ニエミエッツが仕掛けますが、その後にぴったりとカンゲルトがつきます。
それを上手く利用して最後カンゲルトがいくかと思いきや、ニエミエッツが少し失速した瞬間に反対側からインサウスティが仕掛けました。
カンゲルトも慌てて反応し、つこうとしますが少しタイミングが遅かったのと、これまでアシストをしてきて脚を消耗してたためか最後捲り上げることができません。
インサウスティがしっかりガッツポーズを決めながらフィニッシュ。
それからほんの少し遅れてニバリたち総合勢が居る集団もゴール。
ヘーシングも若干遅れたもののすぐに復帰できたようでゴールしました。
集団スプリントになるかと思いきや直前で逃げ出した選手が居たので、比較的平和に、総合勢も特に波立たず終わったか・・・と思いきや一人失敗してしまった選手が居ました。
ヴィーニファンティーニのサンタンブロージョです。
雪の第14ステージで優勝し、4位にジャンプアップしてきたサンタンブロージョでしたがここに来て失敗し、2分以上のタイムを失って6位に後退してしまいました。
せっかく表彰台を狙える位置に居たのに・・・
今日も4位でいけたならまだ可能性がありますが、今日これだけ遅れてしまうとウランやエヴァンス、ニバリが失敗したとしてもどこまで上がれるか・・・
1回のミスでここまでタイムを失ってしまうのだから怖いですね。
これはもちろんニバリやエヴァンスにも言えることで今後、同じようなことがあれば大きく順位を落としてしまうでしょう。
今日からジロも第3週目です。
選手たちも疲労がかなり溜まってるようです。
体調を崩したりしなければ良いのですが・・・
では、今日はここまで。
2013年5月21日火曜日
久々にレビューを書きました Time Xpresso12 Titan/Carbon
久々にレビューを書きました。
Time Xpresso12 Titan/Carbon
動画を入れてみたり、比較写真を色々つけてみたりしてみました。
写真や動画を入れることで全体的にコンパクトに・・・
としたかったのですが結構長くなりましたorz
上手く文章をまとめるスキルが欲しいです。
なんでもそうですが、レビューもやっぱり読む人のことを考えた方がいいものが出来ると思います。
だらだらと書きすぎると読むのがしんどいですし、情報密度が下がりますから。
後、10個くらいレビューが溜まってます。
どうしよう・・・何とか今月中に書きたいけど・・・
では、今日はここまで。
Time Xpresso12 Titan/Carbon
動画を入れてみたり、比較写真を色々つけてみたりしてみました。
写真や動画を入れることで全体的にコンパクトに・・・
としたかったのですが結構長くなりましたorz
上手く文章をまとめるスキルが欲しいです。
なんでもそうですが、レビューもやっぱり読む人のことを考えた方がいいものが出来ると思います。
だらだらと書きすぎると読むのがしんどいですし、情報密度が下がりますから。
後、10個くらいレビューが溜まってます。
どうしよう・・・何とか今月中に書きたいけど・・・
では、今日はここまで。
2013年5月20日月曜日
ジロ・デ・イタリア 2013 第15ステージ まとめ
Buona sera!
今日は第15ステージです!
昨日は悪天候のためコースが一部省略、変更になったりして今日上る予定のガリビエ峠がどうなるのか不安でしたが、なんとか上ることができたようです。
必死に除雪してたようです。道には雪はありませんでした。
しかし、横には大量の雪が・・・
それでも一部を省略せざる負えない状況で、ゴールを4kmほど手前に持ってきたようです。
しかし、それもすこし不思議な縁があったからそうなったような気がします。
こんなに雪が積もらなければゴール地点が変更されることはありませんでしたが、4km手前に変更になりました。
そして・・・その4km手前の地点には伝説のヒルクライマーであるマルコ・パンターニのモニュメントがあります。
彼は98年ジロの覇者で、更には同年にツールも制しました。ツールとジロの組み合わせのダブルツールを達成したのは彼が最後で、現在まで現れていません。
そんな偉大な選手でしたが、残念ながら既に亡くなってしまっています。
その彼を称えるモニュメントの前がゴール・・・少し運命というか何かがあったかもしれません。
科学的ではないかもしれませんが、そう考えた方がちょっとだけ素敵じゃないでしょうか・・・
すみません、脱線しました(笑)
レースの方に参りましょう。
レースは序盤スタートしてから少しアタックがあったようですが決まりませんでした。
その結果集団は落ち着くというかリラックスというか、完全に勝負する気が無い状態になりとにかくまったり進行でした。
トッププロの集団ですが、平均が31km/h程度とかなり遅い平均時速でした。(しかし、先日の350kmライドを私が全力で走ってもAve23.2km/h・・・(´・ω・`)ショボーン)
選手たちも、今日のゴール地点の過酷さを知っているので無理に前半からやり合えばゴールすら危うくなる場合もあると分かってたからかもしれません。
本当に和やかに進みました。
しかし、やる時はやるのがロードレースです。
一つ目の山岳であるモン・セニス峠の山頂手前から現在山岳賞のピラッジィやそれを追うチャラプド、ヴィスコンティなどの山岳や逃げ切りを狙ってる選手が出て行きます。
ここからようやくレースがスタートしました。
しばらくは、ボンジョルノとラボッティーニ、ヴィスコンティ、ピラッジィ、ウェーニング、チャラプド、ルビアーノという面子で進みます。
1つ目の山岳はピラッジィが取り、ポイントを追加します。
後のメイン集団は基本的に落ち着いていますが、ヘーシングやディルーカが動き追走になります。
しかし先頭とはタイム差が大きいので追いつけません。
先頭では2つ目の山岳ポイント地点前でヴィスコンティがアタック。他も反応しますがついていけず、そのまま単独で逃げに入ります。
そのまま2つ目の山岳ポイントは1位でヴィスコンティが通過、後の残った選手の中では山岳賞ジャージを着てるピラッジィが2位で通過しようと少し前に出ますが、ライン前で脚を緩めていたらウェーニングにすっと刺されて2位を盗られましたw
あの雰囲気なら当然取らせてもらえるだろう・・・とピラッジィは考えてたのかもしれませんが、それでもあんまり油断して怠けてるとダメなんですね。
まぁ2位通過するとボーナスタイムやポイントだけでなく、賞金も出るので取れるものなら取っといた方がいいですからね。チームのためになります。
しかしやりすぎると険悪になってしまうのでご注意を・・・
と、若干後ではモメた感じになりながら山頂を通過していきます。
そして下りきったら、最後のガリビエに入っていきます。
相変わらず先頭はヴィスコンティが逃げ続けます。
そんな中追走集団からはラボッティーニが飛び出します。
ウェーニングとピラッジィも追うかと思いきや二人は協力しません。
ウェーニングはピラッジィ前で引くのを交代しようと言いますが、先ほどの件があるのでピラッジィは協力してくれませんw
こういうことがありますからやる時は計画的に・・・
協力してくれないのでウェーニングたちはだんだん下がっていき、単独でラボッティーニが追走するという形になりました。
その状態のままレースは進行していきます。
徐々にタイム差は縮まっていきますが、思ったほど縮まりません。
標高が上がるにつれ、道脇の雪が増えていくだけでなく、とうとう空から降り始めてきます。
ヴィスコンティやラボッティーニは総合では脅威ではありませんから逃がすならそれでもいいので集団は気にしません。
それより総合や新人賞の争いがありました。
集団で、新人賞のマイカと2位のベタンクールがお互いにアタックを仕掛けあいます。
それによって集団は活性化。
その二人以外にもサンチェスやカルーゾも仕掛けますが決まりません。
ケルデマンガのアタックが唯一決まります。
あっという間にウェーニングたちを抜き去るとラボッティーニにどんどん近づいていきます。
しかし後方の集団も活性化したことでペースが上がってます。
最後はニバリ達が動くと一気に差が詰まり、残り900でケルデマンもラボッティーニも吸収されます。
しかし、その時点でヴィスコンティはもうゴール直前。何とか逃げ切りました。
1位ヴィスコンティ!グランツール初優勝です!おめでとう!
しかし少し遅れて集団が来ます。
その中から何とラボッティーニが再び仕掛けますが、流石に脚が残っておらずすぐに潰されます。
その中から結局飛び出せたのは新人賞のマイカと新人賞2位のベタンクール、ランプレのニエミエツでした。
お互いに火花を散らします。最初はマイカが先行しますが、最後は力尽き少し失速してしまいます。その隙を逃さずベタンクールが出てステージ2位でボーナスタイムを獲得しました。
それと同時にベタンクールはマイカから新人賞を奪いました。
その後の集団で総合はどうなってたかといえば、動いたのは何とニバリ!
ニバリは既に1位でタイム差もエヴァンスをしっかりマークすればそれなりに安全なので守りの走りをしてれば良いのですが、自分から仕掛けます。
これは相当調子が良くないと出来ません。
他の選手はなんとか対応しますが、ニバリがリスクを負ってでも攻撃してくるほど調子が良いというの見せ付けられました。
タイム差をつけるまではいかずにエヴァンスたちとゴールとなりましたが他の選手にプレッシャーをかなり与えたはずです。
ニバリの総合優勝が着実に近づいてますね・・・
明日は休息日です。
それが開けてからも一旦は本格的な山岳ステージはお預けになります。
今日は雪の中でかなり寒かったのですが、現地でのスタッフやカメラマンなどで体調を崩す人が続出してるようです。(しかし辻啓カメラマンはやっぱり半パンw)
ニバリも今は調子がいいですが、もし体調を崩せば危うくなります。
選手は温かい格好をして、体調管理に気をつけて明日はしっかり休んで欲しいですね。
では、今日はここまで。
今日は第15ステージです!
昨日は悪天候のためコースが一部省略、変更になったりして今日上る予定のガリビエ峠がどうなるのか不安でしたが、なんとか上ることができたようです。
必死に除雪してたようです。道には雪はありませんでした。
しかし、横には大量の雪が・・・
それでも一部を省略せざる負えない状況で、ゴールを4kmほど手前に持ってきたようです。
しかし、それもすこし不思議な縁があったからそうなったような気がします。
こんなに雪が積もらなければゴール地点が変更されることはありませんでしたが、4km手前に変更になりました。
そして・・・その4km手前の地点には伝説のヒルクライマーであるマルコ・パンターニのモニュメントがあります。
彼は98年ジロの覇者で、更には同年にツールも制しました。ツールとジロの組み合わせのダブルツールを達成したのは彼が最後で、現在まで現れていません。
そんな偉大な選手でしたが、残念ながら既に亡くなってしまっています。
その彼を称えるモニュメントの前がゴール・・・少し運命というか何かがあったかもしれません。
科学的ではないかもしれませんが、そう考えた方がちょっとだけ素敵じゃないでしょうか・・・
すみません、脱線しました(笑)
レースの方に参りましょう。
レースは序盤スタートしてから少しアタックがあったようですが決まりませんでした。
その結果集団は落ち着くというかリラックスというか、完全に勝負する気が無い状態になりとにかくまったり進行でした。
トッププロの集団ですが、平均が31km/h程度とかなり遅い平均時速でした。(しかし、先日の350kmライドを私が全力で走ってもAve23.2km/h・・・(´・ω・`)ショボーン)
選手たちも、今日のゴール地点の過酷さを知っているので無理に前半からやり合えばゴールすら危うくなる場合もあると分かってたからかもしれません。
本当に和やかに進みました。
しかし、やる時はやるのがロードレースです。
一つ目の山岳であるモン・セニス峠の山頂手前から現在山岳賞のピラッジィやそれを追うチャラプド、ヴィスコンティなどの山岳や逃げ切りを狙ってる選手が出て行きます。
ここからようやくレースがスタートしました。
しばらくは、ボンジョルノとラボッティーニ、ヴィスコンティ、ピラッジィ、ウェーニング、チャラプド、ルビアーノという面子で進みます。
1つ目の山岳はピラッジィが取り、ポイントを追加します。
後のメイン集団は基本的に落ち着いていますが、ヘーシングやディルーカが動き追走になります。
しかし先頭とはタイム差が大きいので追いつけません。
先頭では2つ目の山岳ポイント地点前でヴィスコンティがアタック。他も反応しますがついていけず、そのまま単独で逃げに入ります。
そのまま2つ目の山岳ポイントは1位でヴィスコンティが通過、後の残った選手の中では山岳賞ジャージを着てるピラッジィが2位で通過しようと少し前に出ますが、ライン前で脚を緩めていたらウェーニングにすっと刺されて2位を盗られましたw
あの雰囲気なら当然取らせてもらえるだろう・・・とピラッジィは考えてたのかもしれませんが、それでもあんまり油断して怠けてるとダメなんですね。
まぁ2位通過するとボーナスタイムやポイントだけでなく、賞金も出るので取れるものなら取っといた方がいいですからね。チームのためになります。
しかしやりすぎると険悪になってしまうのでご注意を・・・
と、若干後ではモメた感じになりながら山頂を通過していきます。
そして下りきったら、最後のガリビエに入っていきます。
相変わらず先頭はヴィスコンティが逃げ続けます。
そんな中追走集団からはラボッティーニが飛び出します。
ウェーニングとピラッジィも追うかと思いきや二人は協力しません。
ウェーニングはピラッジィ前で引くのを交代しようと言いますが、先ほどの件があるのでピラッジィは協力してくれませんw
こういうことがありますからやる時は計画的に・・・
協力してくれないのでウェーニングたちはだんだん下がっていき、単独でラボッティーニが追走するという形になりました。
その状態のままレースは進行していきます。
徐々にタイム差は縮まっていきますが、思ったほど縮まりません。
標高が上がるにつれ、道脇の雪が増えていくだけでなく、とうとう空から降り始めてきます。
ヴィスコンティやラボッティーニは総合では脅威ではありませんから逃がすならそれでもいいので集団は気にしません。
それより総合や新人賞の争いがありました。
集団で、新人賞のマイカと2位のベタンクールがお互いにアタックを仕掛けあいます。
それによって集団は活性化。
その二人以外にもサンチェスやカルーゾも仕掛けますが決まりません。
ケルデマンガのアタックが唯一決まります。
あっという間にウェーニングたちを抜き去るとラボッティーニにどんどん近づいていきます。
しかし後方の集団も活性化したことでペースが上がってます。
最後はニバリ達が動くと一気に差が詰まり、残り900でケルデマンもラボッティーニも吸収されます。
しかし、その時点でヴィスコンティはもうゴール直前。何とか逃げ切りました。
1位ヴィスコンティ!グランツール初優勝です!おめでとう!
しかし少し遅れて集団が来ます。
その中から何とラボッティーニが再び仕掛けますが、流石に脚が残っておらずすぐに潰されます。
その中から結局飛び出せたのは新人賞のマイカと新人賞2位のベタンクール、ランプレのニエミエツでした。
お互いに火花を散らします。最初はマイカが先行しますが、最後は力尽き少し失速してしまいます。その隙を逃さずベタンクールが出てステージ2位でボーナスタイムを獲得しました。
それと同時にベタンクールはマイカから新人賞を奪いました。
その後の集団で総合はどうなってたかといえば、動いたのは何とニバリ!
ニバリは既に1位でタイム差もエヴァンスをしっかりマークすればそれなりに安全なので守りの走りをしてれば良いのですが、自分から仕掛けます。
これは相当調子が良くないと出来ません。
他の選手はなんとか対応しますが、ニバリがリスクを負ってでも攻撃してくるほど調子が良いというの見せ付けられました。
タイム差をつけるまではいかずにエヴァンスたちとゴールとなりましたが他の選手にプレッシャーをかなり与えたはずです。
ニバリの総合優勝が着実に近づいてますね・・・
明日は休息日です。
それが開けてからも一旦は本格的な山岳ステージはお預けになります。
今日は雪の中でかなり寒かったのですが、現地でのスタッフやカメラマンなどで体調を崩す人が続出してるようです。(しかし辻啓カメラマンはやっぱり半パンw)
ニバリも今は調子がいいですが、もし体調を崩せば危うくなります。
選手は温かい格好をして、体調管理に気をつけて明日はしっかり休んで欲しいですね。
では、今日はここまで。
2013年5月19日日曜日
ジロ・デ・イタリア 2013 第14ステージ まとめ
少し更新が空いてしまいました。
すみません・・・
先日の300kmライドは何か色々間違って本来は330kmくらいのはずが352kmも走ってしまいましたw
でも楽しかったです。色々痛くなりましたけど。
このロングライドの話はまた後で。
とりあえず今日のレースの分のまとめを・・・(といってもCBNForumsのコピペですけど)
今日は第14ステージ!
山岳ステージですが・・・残念ながら一つ目の山はまだ雪があるようで走れずコースが変更になりました。
スプリンターの方は大喜びだったでしょうが、クライマーは心中を察します。
レースは序盤から・・・という感じで始めたいのですが今日はちょっと無理そうです。
Jsportsを見てた方なら分かると思いますが、今日は現地の天候が悪すぎて中継のヘリ等が飛べないためか映像が全く届かず、ハイライトやゴール前の映像を垂れ流しながら永田さんと別府始さんがずっと喋ってる(時々辻啓カメラマン)という状態でしたw
なのでレースの映像を見れたのはゴール近くの固定カメラからの映像だけ。
いやー中々面白かったですよ、まるで現地に行ってゴール近くで観戦し、選手を今かと待ってるようでした(笑)
なのでゴール前だけですが簡単に・・・
レースはアスタナやスカイがコントロールしながら進んだようでした。
逃げ集団はパオリーニ、コロブレッリ、ピエトロポッリです。
残り5kmでもタイム差はまだ4分ありましたから逃げ切りもありか?と思いましたが後ではスカイが出てきてペースを上げ始めました。
タイム差は縮んでいきます。
更にはその中からアタックをかける選手も、追走にはペリオッティとローザ、エナオの三人になりました。
しかし全員、結局残り1.1kmくらいで捕まります。
そうなると最後はボーナスタイムを目指して総合上位陣の争いが発生します。
ゴール地点は濃霧に包まれてました。
ゴール前のカメラが霧から出てきた選手を捉えます・・・ヴィーニファンティーニのサンタンブロージョとアスタナのニバリでした。
他の選手を引き離し2人だけ上ってきます。
後からはベタンクールが追い、更に後のグループにエヴァンスやウランたちがいますが追いつけません!
最後のヘアピンを曲がるときにサンタンブロージョとニバリが少し会話します。
後方とは十分な差がありました。
ここはニバリとしては失速だけは絶対に避け、手堅くボーナスタイムは欲しい。
サンタンブロージョはボーナスタイムはどうでもいいけどとにかく勝利が欲しい、勝利があればニバリに圧倒的な差をつけなくても良い。
と、お互いの利害を考えて相談したのでしょう。
結局サンタンブロージョはペースを落としはしないものの保ち、ニバリの半アシストのような形でゴールまでやってきました。
争う素振りは見せずにサンタンブロージョが1位、タイム差は無しの2位でニバリ。
手堅くタイムを稼ぎました。
後から追ってきたベタンクールは3位。
彼は新人賞ジャージを狙っています。
新人賞1位のマイカに対してタイムを奪いました。ジャージこそ獲得できなかったもののかなりタイムをつめました。
その後では最後少しだけウランとサムエル・サンチェスが飛び出します。
ニバリたちから遅れることSサンチェスが26秒、ウランは30秒でゴールでした。
もう少し遅れてエヴァンスは33秒でゴール
致命的な遅れではありませんでしたが、ニバリは上手く攻撃を仕掛けました。
少しずつニバリの優勝が近づいてきますが・・・ここのところの悪天候で体調を崩せば一発アウトになる可能性もあります。
まだまだ分かりませんね。
タフなコンディション、シチュエーションでは経験豊富なエヴァンスに分があると思いますから。
明日はガリビエが登場するステージですが・・・どうやらガリビエもまだメートル単位で雪があるようなのでキャンセルになりそうですw
せっかく設定したガリビエがなくなってしまうのは少し残念です。
今年ヨーロッパを襲った寒波の影響はいつまで続くのでしょう・・・
では、今日はここまで。
すみません・・・
先日の300kmライドは何か色々間違って本来は330kmくらいのはずが352kmも走ってしまいましたw
でも楽しかったです。色々痛くなりましたけど。
このロングライドの話はまた後で。
とりあえず今日のレースの分のまとめを・・・(といってもCBNForumsのコピペですけど)
今日は第14ステージ!
山岳ステージですが・・・残念ながら一つ目の山はまだ雪があるようで走れずコースが変更になりました。
スプリンターの方は大喜びだったでしょうが、クライマーは心中を察します。
レースは序盤から・・・という感じで始めたいのですが今日はちょっと無理そうです。
Jsportsを見てた方なら分かると思いますが、今日は現地の天候が悪すぎて中継のヘリ等が飛べないためか映像が全く届かず、ハイライトやゴール前の映像を垂れ流しながら永田さんと別府始さんがずっと喋ってる(時々辻啓カメラマン)という状態でしたw
なのでレースの映像を見れたのはゴール近くの固定カメラからの映像だけ。
いやー中々面白かったですよ、まるで現地に行ってゴール近くで観戦し、選手を今かと待ってるようでした(笑)
なのでゴール前だけですが簡単に・・・
レースはアスタナやスカイがコントロールしながら進んだようでした。
逃げ集団はパオリーニ、コロブレッリ、ピエトロポッリです。
残り5kmでもタイム差はまだ4分ありましたから逃げ切りもありか?と思いましたが後ではスカイが出てきてペースを上げ始めました。
タイム差は縮んでいきます。
更にはその中からアタックをかける選手も、追走にはペリオッティとローザ、エナオの三人になりました。
しかし全員、結局残り1.1kmくらいで捕まります。
そうなると最後はボーナスタイムを目指して総合上位陣の争いが発生します。
ゴール地点は濃霧に包まれてました。
ゴール前のカメラが霧から出てきた選手を捉えます・・・ヴィーニファンティーニのサンタンブロージョとアスタナのニバリでした。
他の選手を引き離し2人だけ上ってきます。
後からはベタンクールが追い、更に後のグループにエヴァンスやウランたちがいますが追いつけません!
最後のヘアピンを曲がるときにサンタンブロージョとニバリが少し会話します。
後方とは十分な差がありました。
ここはニバリとしては失速だけは絶対に避け、手堅くボーナスタイムは欲しい。
サンタンブロージョはボーナスタイムはどうでもいいけどとにかく勝利が欲しい、勝利があればニバリに圧倒的な差をつけなくても良い。
と、お互いの利害を考えて相談したのでしょう。
結局サンタンブロージョはペースを落としはしないものの保ち、ニバリの半アシストのような形でゴールまでやってきました。
争う素振りは見せずにサンタンブロージョが1位、タイム差は無しの2位でニバリ。
手堅くタイムを稼ぎました。
後から追ってきたベタンクールは3位。
彼は新人賞ジャージを狙っています。
新人賞1位のマイカに対してタイムを奪いました。ジャージこそ獲得できなかったもののかなりタイムをつめました。
その後では最後少しだけウランとサムエル・サンチェスが飛び出します。
ニバリたちから遅れることSサンチェスが26秒、ウランは30秒でゴールでした。
もう少し遅れてエヴァンスは33秒でゴール
致命的な遅れではありませんでしたが、ニバリは上手く攻撃を仕掛けました。
少しずつニバリの優勝が近づいてきますが・・・ここのところの悪天候で体調を崩せば一発アウトになる可能性もあります。
まだまだ分かりませんね。
タフなコンディション、シチュエーションでは経験豊富なエヴァンスに分があると思いますから。
明日はガリビエが登場するステージですが・・・どうやらガリビエもまだメートル単位で雪があるようなのでキャンセルになりそうですw
せっかく設定したガリビエがなくなってしまうのは少し残念です。
今年ヨーロッパを襲った寒波の影響はいつまで続くのでしょう・・・
では、今日はここまで。
2013年5月15日水曜日
ジロ・デ・イタリア 2013 第10ステージ まとめ
Buona sera!
今日のジロは第10ステージ。167kmです。
休息日明けですが、いきなり超級山岳ステージです。
レースの方は休息日明けという事もあってフレッシュな選手がスタート直後からアタック。
逃げ集団が形成されたようです。
逃げ切りたい選手のほか、中間スプリントを狙うキャノンデールのヴィヴィアーニなども混ざってそれなりに大きな逃げ集団になりました。
後方ではアスタナやスカイがメイン集団をコントロールしていきます。
1つ目の1級山岳に入り始めると、まずスプリントを狙う選手が少し飛び出します。
後の追撃を許さない程度の差をつけると先頭のグループの中ではヴィヴィアーニが一つ抜けて実力&スプリント力がありました。
多少の小競り合いはあったものの比較的平和にヴィヴィアーニがトップ中間スプリントを通過。
その後、ヴィヴィアーニは頑張る必要は無いので下がっていきました。
中間スプリントを超えるといよいよ頂上を目指します。
飛び出したのはジャクソン・ロドリゲスとセルジュ・パウエルス。
2人で走りますが、最後はロドリゲスが飛び出しトップ通過。
その後下りに突入します
タイム差はまだ十分にあります。ステージ優勝の可能性が無いわけではありません。
しかし、ここでロドリゲスが落車。
すぐに復帰しますがどうやら変速に異常が、FDが上手く動かず下りでアウターにチェーンが掛からないようでした。
すぐにチームカーを呼んでバイクを交換するもサイズが合っていないようで、走りながらサポートカーの傍に行き、サドルの高さを調整してもらっていました。
時々見るシーンですが、今日はかなりガッツリ動かしていました。
完全にサイズ違いのバイクを渡されたようです。
結局、サドルの高さを調整しても合わなかったようでその後、もう一度バイク交換をしていました。
エースクラスになると、サポートカーにはスペアバイクも全く同じセッティングのものが用意されたりしてるらしいですが、アシストはなかなかそうはいかないようです。
それにしても、ある程度はサイズを合うようなものを用意したりするのが普通のようですが、今回は近くに居たサポートカーにたまたまサイズの合うバイクが積まれていなかったようです。
運が悪いとしか良いようがありませんが、仕方が無いですね。
その後、パウエルスと合流して粘りますが次の山岳の始めに吸収されます。
ここから先は一気に上って頂上ゴール。
かなり険しい山岳です。各チームのアシストがしっかり引きながらペースが上がります。
特にスカイのアシスト陣が相変わらず良い引きを見せます。
集団は崩壊し、実力のある選手しか残れませんでした。
かなり良いペースで走り、他のチームが動けませんでした。
そんな中、スカイのウランがアタックを仕掛けました。
ウランも総合では上位ですが、脅威になるような位置ではありませんし、マークしたいのはウィギンスですからここは逃がしました。
そのままウランはペースを上げて一人旅を始めます。
そんな中、後方ではスカイのアシストが減っていき次はアスタナが出てきます。
ニバリの親友のアニョーリが懸命にアシストを続けます。
そしてアニョーリが千切れるといよいよ総合上位の選手たちの戦いになりました。
そんな中、なんと遅れたのはウィギンス。
先頭ではウランが爆進中で、スカイも組織的に動いてたのにここで遅れるのは・・・
調子が上がらないというか、調整が間に合わないというか、単純に今年は彼の年ではないのかも知れません。
ウィギンスが遅れていきますが、ニバリやエヴァンスは待つ理由はありません。
ここでニバリがペースを上げていきます。エヴァンスもしっかり反応してついていきます。
ウランに対しての差は思うように詰まらず、優勝の可能性が高くなってきます。
しかし、そんな中ニバリやエヴァンスのいる集団からはベタンクールがアタック。
ベタンクールは新人賞ジャージを狙ってるのでそれのためのアタックです。
今年、結構活躍してる選手で今後が期待できそうです。
新人賞という事なので他の選手にとっては問題はありませんでした。そのままアタックは容認されます。
先頭が活性化するなかウィギンスはずるずると遅れていきます。ウィギンスとほぼ同時にヘーシングも遅れていきましたが、こちらもどんどん下がっていきます。
ちなみにヘシェダルはもっと早くに遅れていきました・・・彼は今年はもう無理ですね。
最終局面で、ウランの勝利は確定しました。
砂塵らしきものが舞う山頂にやってきたウランは控えめにガッツポーズをしながらゴール。
今日知ったのですが、彼はコロンビア出身で14歳のときに麻薬組織の抗争に父親が巻き込まれて死亡。
その後は家族を養うために宝くじを売って生活していたという苦労人だそうです。
かなりハードな人生ですね・・・
去年のオリンピックロードでは銀メダル、今年のジロではステージ1勝、そして表彰台の可能性もあります。
こういう苦労人はもっと報われて欲しいです。
才能もあるようですし、スカイは本当に恐ろしいほどの人材が揃ってますね。
それがゆえに難しく、脆さがありそうですが・・・
ウランがゴールすると、次はベタンクールがやってきます。
1位と2位はなくなりましたが、まだ3位は残っています。
そして3位にはボーナスタイムがあります。
そうなるとエヴァンスとニバリは火花を散らしました。
ニバリが先に動きましたが、この大事な局面で少しメカトラ(チェーンが落ちた?)があったらしく少し出遅れますが、大事にはならなかったようですぐに追いつきます。
最後はしっかりペースを上げて、追い上げるエヴァンスを抑えて3位に。
エヴァンスに対して少しだけリードを奪いました。
実はニバリはこれよりも前に、1度チェーンが落ちるトラブルがあり、降りて直さなければなりませんでした。
それから直しても、もう一度トラブルが発生。
しかも大事な局面で・・・ツール2010年のアンディの事件を思い出しますね。
本当に機材の信頼性って大事だなと思いました。
(ちなみに今回のニバリの機材はカンパEPSです。しかも恐らくチェーンウオッチャーを装着していたはずですが・・・)
ちゃんと調整すれば大丈夫だから・・・というのはあまり信頼しない方がいいと思います。
ちゃんと調整すれば大丈夫というのは当たり前で、多少問題があっても少し性能が落ちたとしてもしっかり動作するキャパシティのあるものでないとプロのような過酷な条件では思いがけないトラブルに遭うかもしれません。
そんな信頼性を重視したシマノが躍進してきたのが一つの回答だと思います。
こういったトラブルで勝負に決着がついてしまうのはあまり気分が良いものではありません。
それは選手にとってもそうでしょう。
俺があいつに勝ったのはトラブルがあったから・・・
俺があいつに負けたのはトラブルに遭ったから・・・
勝者も敗者も誰も嬉しくありません。特に勝者は喜びに水を差されるかもしれません。
勝敗の結果より、重要局面でのトラブルでアンディのことを思い出してしまいちょっと脱線してしまいました。
こういうことが今後無いとは言い切れないでしょうが、せめて重要なシーンで起きないことを祈ります。
では、今日はここまで。
今日のジロは第10ステージ。167kmです。
休息日明けですが、いきなり超級山岳ステージです。
レースの方は休息日明けという事もあってフレッシュな選手がスタート直後からアタック。
逃げ集団が形成されたようです。
逃げ切りたい選手のほか、中間スプリントを狙うキャノンデールのヴィヴィアーニなども混ざってそれなりに大きな逃げ集団になりました。
後方ではアスタナやスカイがメイン集団をコントロールしていきます。
1つ目の1級山岳に入り始めると、まずスプリントを狙う選手が少し飛び出します。
後の追撃を許さない程度の差をつけると先頭のグループの中ではヴィヴィアーニが一つ抜けて実力&スプリント力がありました。
多少の小競り合いはあったものの比較的平和にヴィヴィアーニがトップ中間スプリントを通過。
その後、ヴィヴィアーニは頑張る必要は無いので下がっていきました。
中間スプリントを超えるといよいよ頂上を目指します。
飛び出したのはジャクソン・ロドリゲスとセルジュ・パウエルス。
2人で走りますが、最後はロドリゲスが飛び出しトップ通過。
その後下りに突入します
タイム差はまだ十分にあります。ステージ優勝の可能性が無いわけではありません。
しかし、ここでロドリゲスが落車。
すぐに復帰しますがどうやら変速に異常が、FDが上手く動かず下りでアウターにチェーンが掛からないようでした。
すぐにチームカーを呼んでバイクを交換するもサイズが合っていないようで、走りながらサポートカーの傍に行き、サドルの高さを調整してもらっていました。
時々見るシーンですが、今日はかなりガッツリ動かしていました。
完全にサイズ違いのバイクを渡されたようです。
結局、サドルの高さを調整しても合わなかったようでその後、もう一度バイク交換をしていました。
エースクラスになると、サポートカーにはスペアバイクも全く同じセッティングのものが用意されたりしてるらしいですが、アシストはなかなかそうはいかないようです。
それにしても、ある程度はサイズを合うようなものを用意したりするのが普通のようですが、今回は近くに居たサポートカーにたまたまサイズの合うバイクが積まれていなかったようです。
運が悪いとしか良いようがありませんが、仕方が無いですね。
その後、パウエルスと合流して粘りますが次の山岳の始めに吸収されます。
ここから先は一気に上って頂上ゴール。
かなり険しい山岳です。各チームのアシストがしっかり引きながらペースが上がります。
特にスカイのアシスト陣が相変わらず良い引きを見せます。
集団は崩壊し、実力のある選手しか残れませんでした。
かなり良いペースで走り、他のチームが動けませんでした。
そんな中、スカイのウランがアタックを仕掛けました。
ウランも総合では上位ですが、脅威になるような位置ではありませんし、マークしたいのはウィギンスですからここは逃がしました。
そのままウランはペースを上げて一人旅を始めます。
そんな中、後方ではスカイのアシストが減っていき次はアスタナが出てきます。
ニバリの親友のアニョーリが懸命にアシストを続けます。
そしてアニョーリが千切れるといよいよ総合上位の選手たちの戦いになりました。
そんな中、なんと遅れたのはウィギンス。
先頭ではウランが爆進中で、スカイも組織的に動いてたのにここで遅れるのは・・・
調子が上がらないというか、調整が間に合わないというか、単純に今年は彼の年ではないのかも知れません。
ウィギンスが遅れていきますが、ニバリやエヴァンスは待つ理由はありません。
ここでニバリがペースを上げていきます。エヴァンスもしっかり反応してついていきます。
ウランに対しての差は思うように詰まらず、優勝の可能性が高くなってきます。
しかし、そんな中ニバリやエヴァンスのいる集団からはベタンクールがアタック。
ベタンクールは新人賞ジャージを狙ってるのでそれのためのアタックです。
今年、結構活躍してる選手で今後が期待できそうです。
新人賞という事なので他の選手にとっては問題はありませんでした。そのままアタックは容認されます。
先頭が活性化するなかウィギンスはずるずると遅れていきます。ウィギンスとほぼ同時にヘーシングも遅れていきましたが、こちらもどんどん下がっていきます。
ちなみにヘシェダルはもっと早くに遅れていきました・・・彼は今年はもう無理ですね。
最終局面で、ウランの勝利は確定しました。
砂塵らしきものが舞う山頂にやってきたウランは控えめにガッツポーズをしながらゴール。
今日知ったのですが、彼はコロンビア出身で14歳のときに麻薬組織の抗争に父親が巻き込まれて死亡。
その後は家族を養うために宝くじを売って生活していたという苦労人だそうです。
かなりハードな人生ですね・・・
去年のオリンピックロードでは銀メダル、今年のジロではステージ1勝、そして表彰台の可能性もあります。
こういう苦労人はもっと報われて欲しいです。
才能もあるようですし、スカイは本当に恐ろしいほどの人材が揃ってますね。
それがゆえに難しく、脆さがありそうですが・・・
ウランがゴールすると、次はベタンクールがやってきます。
1位と2位はなくなりましたが、まだ3位は残っています。
そして3位にはボーナスタイムがあります。
そうなるとエヴァンスとニバリは火花を散らしました。
ニバリが先に動きましたが、この大事な局面で少しメカトラ(チェーンが落ちた?)があったらしく少し出遅れますが、大事にはならなかったようですぐに追いつきます。
最後はしっかりペースを上げて、追い上げるエヴァンスを抑えて3位に。
エヴァンスに対して少しだけリードを奪いました。
実はニバリはこれよりも前に、1度チェーンが落ちるトラブルがあり、降りて直さなければなりませんでした。
それから直しても、もう一度トラブルが発生。
しかも大事な局面で・・・ツール2010年のアンディの事件を思い出しますね。
本当に機材の信頼性って大事だなと思いました。
(ちなみに今回のニバリの機材はカンパEPSです。しかも恐らくチェーンウオッチャーを装着していたはずですが・・・)
ちゃんと調整すれば大丈夫だから・・・というのはあまり信頼しない方がいいと思います。
ちゃんと調整すれば大丈夫というのは当たり前で、多少問題があっても少し性能が落ちたとしてもしっかり動作するキャパシティのあるものでないとプロのような過酷な条件では思いがけないトラブルに遭うかもしれません。
そんな信頼性を重視したシマノが躍進してきたのが一つの回答だと思います。
こういったトラブルで勝負に決着がついてしまうのはあまり気分が良いものではありません。
それは選手にとってもそうでしょう。
俺があいつに勝ったのはトラブルがあったから・・・
俺があいつに負けたのはトラブルに遭ったから・・・
勝者も敗者も誰も嬉しくありません。特に勝者は喜びに水を差されるかもしれません。
勝敗の結果より、重要局面でのトラブルでアンディのことを思い出してしまいちょっと脱線してしまいました。
こういうことが今後無いとは言い切れないでしょうが、せめて重要なシーンで起きないことを祈ります。
では、今日はここまで。
2013年5月13日月曜日
ジロ・デ・イタリア 2013 第9ステージ まとめ
今日の練習は35km、Ave25.5km/h。
明日はロング練習のつもり。
暑くなってきたので走りやすいかな?
今日のジロは第9ステージ。
ついに1級山岳が登場する本格的な山岳ステージです。
今日を終えれば1回目の休息日が待ってます。
休みの前のハードな金曜日・・・という感じでしょうかね?
私の休息日も目の前・・・かと思えば普段できない練習をしないといけないので実質的に休息が無い orz
まぁ体調崩さないように頑張ります。
今日は逃げ切りの可能性が高いステージだったので、逃げ集団は12名という大所帯でした。
最初の2級山岳の手前まではそのままでいきましたが、この人数では仕事をしない人が出て漁夫の利を狙う可能性があるので、山岳を取りたい選手はアタックを仕掛けます。
飛び出したのは2名、ヴァルディアーニのステファノ・ピラッジィとコロンビアのロビンソン・チャラプドでした。残りは追走集団となります。
この二人がいい走りを見せますが・・・それ以上に面白い走りでした。
2級山岳を制したのはピラッジィでしたが、頂上手前のS字カーブでピラッジィが最短経路で進むと、インをつこうとしたチャラプドは進路を塞がれる形になり不満を爆発させます。
その結果二人の間に険悪な空気が・・・
いや、険悪というよりもっと幼稚な感じでしたw
お互いに意地を張り合ってる中学生の喧嘩みたいな感じです。
そこから下って、その後の1級の上りではとにかくお互いにアタックを掛け合ってはけん制して、潰しあう殴り合い。
あまりにも幼稚でした。見てるほうは凄く面白かったですけどw
そんな事をしてるもんだから体力は消耗するし、追走していたカチューシャのマキシム・ベルコフに一旦追いつかれます。
その後、山頂手前でピラッジィが再びアタック、チャラプドも反応しますが追いつけません。
そのままピラッジィは快走、しかしチャラプドも遅れながらも少し後から追っていきじわじわと差を詰めていきます。
山頂直前でチャラプドはもう一度踏みなおし肉薄しますが、先行していたピラッジィには及ばず、2度目の山岳もピラッジィが制しました。
しかし、この二人は喧嘩しあってアタックの掛け合いをしていた結果体力を完全に消耗してしまったのでここで脱落していきますw
そこで次に飛び出したのはその後ろのベリコフでした。
ここから彼は凄かった。
今日も天候が悪く、雨で路面が濡れていましたが彼は物凄い速度で下っていきます。
一つ目の2級山岳で遅れた彼でしたが、その下りで一気に差をつめて先頭の2人に一旦追いつき、1級の下りで抜きました。
その結果、何と1級の雨の下りで2分ものタイムを稼ぎました。
信じられません。怖くないのでしょうか・・・
見てるこっちが怖い。
追走集団にも、メイン集団にもリードをどんどん奪います。
残り、3級と4級の山岳が待ち構えていますが十分逃げ切りの可能性があるレベルまで稼ぎました。
しっかりと差をつけながら3級山岳を上り始めます。
一方、追走集団でも動きがありました。
何名かの選手が脱落する中でアタックを仕掛けられました。
飛び出したのはヴィーニファンティーニのパンタノとアルゴスのルドヴィクソン。
ベリコフを追います。ベリコフは下りでこそ切れてますが、上りはそこまで早くはありませんのでまだチャンスはありました。
タイムを次第に詰めていきますが、頂上を越えればまた下りです。
ベリコフはまたここで飛ばしていきます。
後の2名も山岳を越えますが、下りでは差が詰まりません。
また更にその後、元の逃げ集団からは今度はベタンクールがアタック。
下りでタイムを稼ぎながら先行するベリコフと、その後のパンタノとルドヴィクソン、そしてそれを更に追うベタンクールという状態になりました。
もうこの時点で、メイン集団が先頭に追いつくことはできませんので無理な走りをする必要はありません。
リーダージャージを着てるアスタナのニバリのチームがコントロールしていきます。
しかし、ここで少しウィギンスが遅れ始めます。
昨日は不運に見舞われながらも、まずまずのタイムを出しましたがどうやら調子が上がらないようです。
いつもはメイン集団先頭でリスクを回避しながら走るはずですが、今日は集団の一番後ろ。
しかも千切れそうになっています。
アスタナはペースを上げるようなそぶりは見せませんが、落としもしません。
次第にウィギンスは遅れていきました。
あわててスカイのアシストが下がってきて前にあげようとしますが、一時は1分程度メイン集団から遅れました。
メイン集団ではようやく自体を把握したのかガーミンやBMCも前に出てきてペースを上げようとします。
先日は落車だったので下手にやればバッシングを受けるかもしれませんが、今回はウィギンスが遅れただけです。
弱肉強食なので弱ければ食われるだけ、このチャンスを活かそうと協力して集団を引きます。
結局、スカイは強力なアシストを5人も残していたのでその後何とか復帰しますが・・・
今度は昨日調子が悪かったヘシェダルが遅れていきます。
先ほどはウィギンスにダメージを与えるためにペースを上げていたガーミンですが、同時にエースのヘシェダルにもダメージを与えてしまったようです。
ついでにウィギンスは多少ダメージはあったでしょうが致命的なものではありません。
しかしヘシェダルは中々致命的だったようです(苦笑)
ずるずると遅れていってしまいます。
その頃先頭では、ベリコフを必死に追走が追っていましたがついに、追いつく可能性が消えました。
ベリコフは最後までハイスピードのダウンヒルをこの悪条件の中で安定して発揮して追撃を許しませんでした。
最後ゴール前は緩い上りでしたが、ここまできたらもう踏むしかありませんしタイム差的にも十分安心できるほどの差でした。
しっかりとガッツポーズをしてゴール。
この雨の中の危険な下りで勇敢な走りを見せて勝利を手にしました。
一方で、追走ではパンタノが上りでは良く走っていましたが、体重が軽いのか下りでは今一です。
ルドヴィクソンもまずまずの走りをしますが、それほど切れはありません。
そんな中、後からベタンクールが猛追を見せます。
ゴール手前数百メートルでついに2人を捕らえます。
パンタノは最後の力を振り絞りアタックを仕掛けます。
ルドヴィクソンに対しては差をつけます。
しかし、ベタンクールの勢いは止まらない。
ルドヴィクソンも最後の力を使って走りますがあっさりパスされます。
そして、更に前のパンタノにもぐんぐん追いついていきます。
パンタノもいい走りでしたが、それ以上の勢いがベタンクールにありました。
最後の最後で抜かれてしまい。2位はベタンクール。3位がパンタノでした。
ロードレースでの勝者は間違いなく1位の選手でしょうが、2位、3位でも無茶苦茶凄い
ことです。
近年では2位3位もそれなりに評価されてるようですが、特にこういった逃げ切りでゴールした場合の2位3位というのはスプリントでの2位3位とはまた違いますからもっと評価されてもいいと思います。
そしてその後メイン集団ですが、結局ウィギンスは何とか復帰してニバリやエヴァンスたちと揃ってゴール。
しかしヘシェダルは遅れてしまい。結局2分もタイムを失ってしまいました。
総合優勝からは脱落。表彰台も危ぶまれる状態になってしまいました。
最初に書いたとおり明日は休息日、ここで調子を取り戻す選手も出れば、逆に調子を崩す選手も居ます。
今の感じだと総合はニバリ、エヴァンスあたりが有力で次いでウィギンスという感じになったと思います。
休息日明けてウィギンスが調子を取り戻せばあるいは・・・という感じですが少し厳しいか?
今後も楽しみですね。
では、今日はここまで。
明日はロング練習のつもり。
暑くなってきたので走りやすいかな?
今日のジロは第9ステージ。
ついに1級山岳が登場する本格的な山岳ステージです。
今日を終えれば1回目の休息日が待ってます。
休みの前のハードな金曜日・・・という感じでしょうかね?
私の休息日も目の前・・・かと思えば普段できない練習をしないといけないので実質的に休息が無い orz
まぁ体調崩さないように頑張ります。
今日は逃げ切りの可能性が高いステージだったので、逃げ集団は12名という大所帯でした。
最初の2級山岳の手前まではそのままでいきましたが、この人数では仕事をしない人が出て漁夫の利を狙う可能性があるので、山岳を取りたい選手はアタックを仕掛けます。
飛び出したのは2名、ヴァルディアーニのステファノ・ピラッジィとコロンビアのロビンソン・チャラプドでした。残りは追走集団となります。
この二人がいい走りを見せますが・・・それ以上に面白い走りでした。
2級山岳を制したのはピラッジィでしたが、頂上手前のS字カーブでピラッジィが最短経路で進むと、インをつこうとしたチャラプドは進路を塞がれる形になり不満を爆発させます。
その結果二人の間に険悪な空気が・・・
いや、険悪というよりもっと幼稚な感じでしたw
お互いに意地を張り合ってる中学生の喧嘩みたいな感じです。
そこから下って、その後の1級の上りではとにかくお互いにアタックを掛け合ってはけん制して、潰しあう殴り合い。
あまりにも幼稚でした。見てるほうは凄く面白かったですけどw
そんな事をしてるもんだから体力は消耗するし、追走していたカチューシャのマキシム・ベルコフに一旦追いつかれます。
その後、山頂手前でピラッジィが再びアタック、チャラプドも反応しますが追いつけません。
そのままピラッジィは快走、しかしチャラプドも遅れながらも少し後から追っていきじわじわと差を詰めていきます。
山頂直前でチャラプドはもう一度踏みなおし肉薄しますが、先行していたピラッジィには及ばず、2度目の山岳もピラッジィが制しました。
しかし、この二人は喧嘩しあってアタックの掛け合いをしていた結果体力を完全に消耗してしまったのでここで脱落していきますw
そこで次に飛び出したのはその後ろのベリコフでした。
ここから彼は凄かった。
今日も天候が悪く、雨で路面が濡れていましたが彼は物凄い速度で下っていきます。
一つ目の2級山岳で遅れた彼でしたが、その下りで一気に差をつめて先頭の2人に一旦追いつき、1級の下りで抜きました。
その結果、何と1級の雨の下りで2分ものタイムを稼ぎました。
信じられません。怖くないのでしょうか・・・
見てるこっちが怖い。
追走集団にも、メイン集団にもリードをどんどん奪います。
残り、3級と4級の山岳が待ち構えていますが十分逃げ切りの可能性があるレベルまで稼ぎました。
しっかりと差をつけながら3級山岳を上り始めます。
一方、追走集団でも動きがありました。
何名かの選手が脱落する中でアタックを仕掛けられました。
飛び出したのはヴィーニファンティーニのパンタノとアルゴスのルドヴィクソン。
ベリコフを追います。ベリコフは下りでこそ切れてますが、上りはそこまで早くはありませんのでまだチャンスはありました。
タイムを次第に詰めていきますが、頂上を越えればまた下りです。
ベリコフはまたここで飛ばしていきます。
後の2名も山岳を越えますが、下りでは差が詰まりません。
また更にその後、元の逃げ集団からは今度はベタンクールがアタック。
下りでタイムを稼ぎながら先行するベリコフと、その後のパンタノとルドヴィクソン、そしてそれを更に追うベタンクールという状態になりました。
もうこの時点で、メイン集団が先頭に追いつくことはできませんので無理な走りをする必要はありません。
リーダージャージを着てるアスタナのニバリのチームがコントロールしていきます。
しかし、ここで少しウィギンスが遅れ始めます。
昨日は不運に見舞われながらも、まずまずのタイムを出しましたがどうやら調子が上がらないようです。
いつもはメイン集団先頭でリスクを回避しながら走るはずですが、今日は集団の一番後ろ。
しかも千切れそうになっています。
アスタナはペースを上げるようなそぶりは見せませんが、落としもしません。
次第にウィギンスは遅れていきました。
あわててスカイのアシストが下がってきて前にあげようとしますが、一時は1分程度メイン集団から遅れました。
メイン集団ではようやく自体を把握したのかガーミンやBMCも前に出てきてペースを上げようとします。
先日は落車だったので下手にやればバッシングを受けるかもしれませんが、今回はウィギンスが遅れただけです。
弱肉強食なので弱ければ食われるだけ、このチャンスを活かそうと協力して集団を引きます。
結局、スカイは強力なアシストを5人も残していたのでその後何とか復帰しますが・・・
今度は昨日調子が悪かったヘシェダルが遅れていきます。
先ほどはウィギンスにダメージを与えるためにペースを上げていたガーミンですが、同時にエースのヘシェダルにもダメージを与えてしまったようです。
ついでにウィギンスは多少ダメージはあったでしょうが致命的なものではありません。
しかしヘシェダルは中々致命的だったようです(苦笑)
ずるずると遅れていってしまいます。
その頃先頭では、ベリコフを必死に追走が追っていましたがついに、追いつく可能性が消えました。
ベリコフは最後までハイスピードのダウンヒルをこの悪条件の中で安定して発揮して追撃を許しませんでした。
最後ゴール前は緩い上りでしたが、ここまできたらもう踏むしかありませんしタイム差的にも十分安心できるほどの差でした。
しっかりとガッツポーズをしてゴール。
この雨の中の危険な下りで勇敢な走りを見せて勝利を手にしました。
一方で、追走ではパンタノが上りでは良く走っていましたが、体重が軽いのか下りでは今一です。
ルドヴィクソンもまずまずの走りをしますが、それほど切れはありません。
そんな中、後からベタンクールが猛追を見せます。
ゴール手前数百メートルでついに2人を捕らえます。
パンタノは最後の力を振り絞りアタックを仕掛けます。
ルドヴィクソンに対しては差をつけます。
しかし、ベタンクールの勢いは止まらない。
ルドヴィクソンも最後の力を使って走りますがあっさりパスされます。
そして、更に前のパンタノにもぐんぐん追いついていきます。
パンタノもいい走りでしたが、それ以上の勢いがベタンクールにありました。
最後の最後で抜かれてしまい。2位はベタンクール。3位がパンタノでした。
ロードレースでの勝者は間違いなく1位の選手でしょうが、2位、3位でも無茶苦茶凄い
ことです。
近年では2位3位もそれなりに評価されてるようですが、特にこういった逃げ切りでゴールした場合の2位3位というのはスプリントでの2位3位とはまた違いますからもっと評価されてもいいと思います。
そしてその後メイン集団ですが、結局ウィギンスは何とか復帰してニバリやエヴァンスたちと揃ってゴール。
しかしヘシェダルは遅れてしまい。結局2分もタイムを失ってしまいました。
総合優勝からは脱落。表彰台も危ぶまれる状態になってしまいました。
最初に書いたとおり明日は休息日、ここで調子を取り戻す選手も出れば、逆に調子を崩す選手も居ます。
今の感じだと総合はニバリ、エヴァンスあたりが有力で次いでウィギンスという感じになったと思います。
休息日明けてウィギンスが調子を取り戻せばあるいは・・・という感じですが少し厳しいか?
今後も楽しみですね。
では、今日はここまで。
2013年5月12日日曜日
ジロ・デ・イタリア 2013 第8ステージ まとめ
今日のジロは第8ステージで53.5kmの個人TT。
長距離のTTになりますので得意不得意の選手でかなりのタイム差がつきます。
なので総合優勝を狙う選手たちにとって、このステージで遅れてしまうと致命的な差を生んでしまう可能性があります。
では、レースを見ていきましょう。
TTなので順位が下位の選手からスタートになります。
そして中盤にモビスターのアレックス・ダウセットが良いタイムを出して暫定トップになります。
そこから中堅どころがスタートしていきますが中々タイムは伸びず、記録は更新されません。
結局そのまま総合上位陣のスタート順が回ってきました。
総合上位陣でまずスタートしたのはウィギンス。
昨日は落車でタイムを落としましたが、今日は挽回のチャンスです。
今年はピナレロから新型のTTバイクを一人だけ供給されたようで、カラーも去年のオリンピックの金メダルをアピールするため、文字が金色です。(先日のマスターに紹介されたものと同じです)
しかし、ウィギンスはどうも調子が良くありません。
去年のようなキレた走りができません。
調子が悪そうに走っていましたが、少し走ったところで併走のサポートカーにサインを出します。
止まったかと思うと何と新型のバイクを投げ捨ててしまいました。
そして何とサポートスタッフが持ってきたのは去年使ってた旧型のTTバイク。
そのままバイクを交換して走っていきました。
メカトラブルがあったようには思えません。パンクをしている気配もありませんでした。
恐らく、新型のバイクにまだ慣れていないのかしっくりこなかったので交換したものと思われます。
しかしTTでバイクを降りるのはかなりタイムロスしてしまいます。
それのリスクを負っても変えるという事は相当お気に召さなかったようです。
メカニックとピナレロの開発者は頭が痛いですね。
そこからウィギンスは踏みなおします。
中間計測では少し遅れたものの、徐々に挽回していきます。
そんな中、更に上位の選手がスタートし始めます。
勢い良く飛び出したのはBMCのカデル・エヴァンス。
スタート前から非常に集中してました。
積極的にダンシングしてペースを上げ、下りでは攻めたコーナリングを見せてくれます。
また、その後ではヘシェダル、ニバリも続きます。
そして最後はマリア・ローザのインサウスティがスタート。
有力どこ4人が走ります。
中間計測でエヴァンスは中々のタイムを出しました。
このまま行けば、優勝もありうるペースでした。
また、その後ではヘシェダル、ニバリが続きます。
しかし、ヘシェダルは伸び悩み良いタイムがでません。
そしてニバリはというと・・・中間計測で暫定トップに躍り出ました。
ニバリはそこまでTTは得意なタイプではありませんでした。
かなり改善してきたようです。
そしてゴールには調子が悪そうだったウィギンスが良いタイムで帰ってきます。
中間では沈んだものの、その後しっかり挽回し、暫定トップのダウセットから10秒遅れの2位でフィニッシュ。
途中のバイク交換がなければ・・・と考えてしまいますが、それを言っても仕方がないですね。中間では1分以上遅れていましたがそれを後半で挽回したということはかなりのペースで走ったはずです。
昨日の遅れで少し危ぶまれていましたが、未だ優勝候補として健在でした。
そしてその後はエヴァンスがやってきますが、後半に少しペースを落としてしまったのか遅れてしまいます。それでも上手く纏め上げて、トップから39秒遅れ。
ウィギンスに対して29秒遅れとまずまず。
そしてヘシェダルはどんどんタイムを失います。
第3ステージでは積極的なアタックを見せたため調子がいいのかと思いましたが、意外と調子が上がってないようです。
結局2分以上遅れて17位でフィニッシュ。痛手を負いました。
一方で好調なニバリは今一どうだったのか正確な把握ができません。
タイム計測をずっと見てましたが明らかに第2中間のタイムがおかしくなっててかなり後れた表示になってました。恐らく計測ミスです。今年は正確だと思っていましたがやっぱりイタリアでしたw
実際は恐らく悪くない走りを続けていたはずです。
そのままゴールに戻ってきてトップから21秒遅れの4位でフィニッシュ。
ニバリがマリア・ローザを獲得しました。
結局、調子が悪く沈んだかと思われたウィギンスは、意外といい結果に終わり少しタイム差を縮めました。
ウィギンスとしては本来ならここで他を圧倒する走りを見せて、アドバンテージを得るはずでしたがそれはできませんでした。
逆に他の選手はニバリとエヴァンス以外が痛手を負い、特にヘシェダルは深刻なダメージを受けてしまいました。
今後の総合争いの有力候補はニバリとウィギンス、エヴァンスになりそうです。
ついではヘーシングやスカルポーニ、ヘシェダルといった感じでしょうか。
しかしヘシェダルは今日の遅れがかなり痛いので難しいか・・・
今年のジロはボーナスタイムがありますから、山岳ステージで上手く仕掛けて勝てば一気にかなり差をつめることができますが、それは同時にライバルにとっては一気にかなりの差をつけることができると言い変えれます。
どうなるかまだまだ分かりません。
明日はついに1級山岳です。
楽しみですね。
では、今日はここまで。
P.S
ところで、今年のウィギンスは楕円ではなく真円のチェーンリングを使ってます。
何か理由があるのでしょうか?
ご存知な方がいらっしゃいましたら情報をお願いします。
長距離のTTになりますので得意不得意の選手でかなりのタイム差がつきます。
なので総合優勝を狙う選手たちにとって、このステージで遅れてしまうと致命的な差を生んでしまう可能性があります。
では、レースを見ていきましょう。
TTなので順位が下位の選手からスタートになります。
そして中盤にモビスターのアレックス・ダウセットが良いタイムを出して暫定トップになります。
そこから中堅どころがスタートしていきますが中々タイムは伸びず、記録は更新されません。
結局そのまま総合上位陣のスタート順が回ってきました。
総合上位陣でまずスタートしたのはウィギンス。
昨日は落車でタイムを落としましたが、今日は挽回のチャンスです。
今年はピナレロから新型のTTバイクを一人だけ供給されたようで、カラーも去年のオリンピックの金メダルをアピールするため、文字が金色です。(先日のマスターに紹介されたものと同じです)
しかし、ウィギンスはどうも調子が良くありません。
去年のようなキレた走りができません。
調子が悪そうに走っていましたが、少し走ったところで併走のサポートカーにサインを出します。
止まったかと思うと何と新型のバイクを投げ捨ててしまいました。
そして何とサポートスタッフが持ってきたのは去年使ってた旧型のTTバイク。
そのままバイクを交換して走っていきました。
メカトラブルがあったようには思えません。パンクをしている気配もありませんでした。
恐らく、新型のバイクにまだ慣れていないのかしっくりこなかったので交換したものと思われます。
しかしTTでバイクを降りるのはかなりタイムロスしてしまいます。
それのリスクを負っても変えるという事は相当お気に召さなかったようです。
メカニックとピナレロの開発者は頭が痛いですね。
そこからウィギンスは踏みなおします。
中間計測では少し遅れたものの、徐々に挽回していきます。
そんな中、更に上位の選手がスタートし始めます。
勢い良く飛び出したのはBMCのカデル・エヴァンス。
スタート前から非常に集中してました。
積極的にダンシングしてペースを上げ、下りでは攻めたコーナリングを見せてくれます。
また、その後ではヘシェダル、ニバリも続きます。
そして最後はマリア・ローザのインサウスティがスタート。
有力どこ4人が走ります。
中間計測でエヴァンスは中々のタイムを出しました。
このまま行けば、優勝もありうるペースでした。
また、その後ではヘシェダル、ニバリが続きます。
しかし、ヘシェダルは伸び悩み良いタイムがでません。
そしてニバリはというと・・・中間計測で暫定トップに躍り出ました。
ニバリはそこまでTTは得意なタイプではありませんでした。
かなり改善してきたようです。
そしてゴールには調子が悪そうだったウィギンスが良いタイムで帰ってきます。
中間では沈んだものの、その後しっかり挽回し、暫定トップのダウセットから10秒遅れの2位でフィニッシュ。
途中のバイク交換がなければ・・・と考えてしまいますが、それを言っても仕方がないですね。中間では1分以上遅れていましたがそれを後半で挽回したということはかなりのペースで走ったはずです。
昨日の遅れで少し危ぶまれていましたが、未だ優勝候補として健在でした。
そしてその後はエヴァンスがやってきますが、後半に少しペースを落としてしまったのか遅れてしまいます。それでも上手く纏め上げて、トップから39秒遅れ。
ウィギンスに対して29秒遅れとまずまず。
そしてヘシェダルはどんどんタイムを失います。
第3ステージでは積極的なアタックを見せたため調子がいいのかと思いましたが、意外と調子が上がってないようです。
結局2分以上遅れて17位でフィニッシュ。痛手を負いました。
一方で好調なニバリは今一どうだったのか正確な把握ができません。
タイム計測をずっと見てましたが明らかに第2中間のタイムがおかしくなっててかなり後れた表示になってました。恐らく計測ミスです。今年は正確だと思っていましたがやっぱりイタリアでしたw
実際は恐らく悪くない走りを続けていたはずです。
そのままゴールに戻ってきてトップから21秒遅れの4位でフィニッシュ。
ニバリがマリア・ローザを獲得しました。
結局、調子が悪く沈んだかと思われたウィギンスは、意外といい結果に終わり少しタイム差を縮めました。
ウィギンスとしては本来ならここで他を圧倒する走りを見せて、アドバンテージを得るはずでしたがそれはできませんでした。
逆に他の選手はニバリとエヴァンス以外が痛手を負い、特にヘシェダルは深刻なダメージを受けてしまいました。
今後の総合争いの有力候補はニバリとウィギンス、エヴァンスになりそうです。
ついではヘーシングやスカルポーニ、ヘシェダルといった感じでしょうか。
しかしヘシェダルは今日の遅れがかなり痛いので難しいか・・・
今年のジロはボーナスタイムがありますから、山岳ステージで上手く仕掛けて勝てば一気にかなり差をつめることができますが、それは同時にライバルにとっては一気にかなりの差をつけることができると言い変えれます。
どうなるかまだまだ分かりません。
明日はついに1級山岳です。
楽しみですね。
では、今日はここまで。
P.S
ところで、今年のウィギンスは楕円ではなく真円のチェーンリングを使ってます。
何か理由があるのでしょうか?
ご存知な方がいらっしゃいましたら情報をお願いします。
2013年5月11日土曜日
ジロ・デ・イタリア 2013 第7ステージ まとめ
本日は職場での飲み会があったためラスト50kmくらいからしか見れませんでした。
なのでそこらあたりからまとめます。
しかし、ラスト50kmでも見れて良かった。
非常に良いレースでしたね。
早速本題に入りましょう。
今日は第7ステージで、177kmの山岳ステージ・・・
なのですが山岳というより、大量の丘があるステージという感じでした。
とにかく平坦が無く、ラスト5km程度までひたすらアップダウンが続くステージです。
スプリンターにとっては完全に拷問のステージです。
もしかしたら本格的な山岳よりキツイ?
パンチャー系の選手ならラストのスプリントに生き残れるか?と想像してました。
レースは逃げ集団数名が逃げ続けてそれをメイン集団が追う展開で進みました。
今日はかなりコースの状態が悪く、ひび割れが大量にあって荒れてる、コースが狭いというそれだけでも酷い状態なのに、雨が降って滑りやすくなるというトリプルコンボ。
いたるところで落車が発生しました。
それを選手も分かっていたのでスピードも抑え気味になります。
また、こういった滑る路面の場合は転んだ後に身体も滑るので実は、被害が逆に少なくなったりします。
そのため、大きな怪我をするような選手は発生せず。
殆どの選手がすぐに立ち上がり再スタートしていきます。
そんな危険な状況では集団はなかなかペースを上げられず、タイム差は縮まりません。
そして先頭逃げ集団では、脚の無くなった選手からどんどんちぎれていきました。
残ったのはロットベリソルのアダム・ハンセンとアンドローニジョカットリのエマヌエーレ・セッラ。
残った二人は勝利を目指して突き進みます。
しかし、途中でセッラが少し遅れ、その後のまた追いつくも落車。
ハンセンは2人で行った方がいいと判断し、復帰を待ってまた二人で行きますが、セッラの脚は回復せず結局遅れていきます。
ハンセンはそれを見限り、一人で行く決心をして踏みます。
その頃、メイン集団は何名かがアタックを仕掛け少し活性化します。
先頭から遅れた選手を吸収しながら進みますが、その頃にはハンセンとのタイム差がかなりあり、この悪条件の中捕まえるのはリスキーなので追うのは諦めたようでした。
しかし、ここでうまくやれば総合上位陣は他のライバルに対して攻撃できます。
一番上手く攻撃したのはアスタナのニバリでした。
先に、アシストの選手にアタックさせて先行させた後に、自分もアタックをしかけます。
ウィギンスは少し調子が悪いのか遅れ気味になってたので非常に良いタイミングでした。
下りで一気に差をつけます。
ニバリは下りが得意な選手。このアタックは完璧かと思われました・・・
しかし現実は甘くないようです。
タイミングは完璧でしたが、ニバリはこの悪条件の餌食になりスリップして落車してしまいます。
幸いにも、大きな怪我は無く上手く身体を滑らせたためすぐに復帰します。(というか流れるような落車とそれからの立ち上がりがあまりにも美しく、スムーズでちょっと面白かったですw)
少し、先行していたためタイムを失うような結果にはなりませんでしたがせっかくのアタックが台無しになってしまいました。
ところが餌食になったのはそれだけではありませんでした。
今度は少し遅れ気味になってたウィギンスが落車。
こちらも大事には至りませんでしたが、遅れ気味だったので完全にメイン集団から遅れてしまいます。
こういった場合はすぐにアシストが下がってくるのがスカイのはずですが、巷でウランへのエース交代の可能性が囁かれるように中々アシストが下がってきませんでした。
その後ウランとモントーヤが下がってきましたが、結局ニバリたちに対してはかなり遅れてしまいました。
そんな落車トラブルが続出する中。
集団は強調してペースを上げないのでハンセンに対してタイム差は全く縮まりません。
しかもセッレはまた落車して、集団に飲み込まれました。
そうなるともう独走でした。
後方に圧倒的な差をつけて、ゴールにやってきたハンセン選手。
元HTCで、グライペルの献身的なアシストをやってきた彼はもう31歳でした。
アシストに全力を尽くしてきた彼はまだビッグレースでの勝利は一つもありませんでした。
そんな彼がついに勝利を手にする瞬間でした。
喜びを爆発させるというより、湧き上がる思いをかみ締めていました。
頬を濡らすのは自身の涙なのか、それともこの自分に勝利をもたらしてくれた雨なのかは分からないでしょうが、手で顔を覆い目を押さえた後には晴れやかな笑顔がありました。
そのまま小さくガッツポーズをしてゴール。
ベテランの大勝利でした。
こういう諦めずに努力して走り続けた人が報われる瞬間は本当に良いですね。
感動しました。
しかし、レースはハンセン選手以外は終わっていません。
後の集団では大変なことになってました。
落車したニバリでしたがタイムを落とすことは無く先頭集団の中にいます。
遅れたウィギンスは必死に前を追いますが中々追いつけません。
ウィギンスのアシストのために下がったウランも同様です。
ニバリ自体のアタックでペースが少し上がったため、リーダージャージのパオリーニはそこから遅れていました。
ウィギンスは追いつくもそれはパオリーニのいるグループ。
先頭集団は更に先でした。
先頭集団はそのままウィギンスたちタイム差をつけながらゴール前にやってきます。
一位はハンセンが取りましたが2位以下にまだボーナスタイムがつきます。
この先頭集団にはニバリ以外にもヘシェダルやインサウスティ、エヴァンス、カルーゾなどの総合上位陣が残っていました。
最後はボーナスタイムのためにスプリント勝負。
しかしここは先日の題4ステージで優勝したバッタリンがまた良いスプリントを見せて2位を奪取。
ボーナスタイムは取れなかったものの他の選手も次いで入りました。
その結果、総合順位は大きく変わりました。
スカイのウィギンスとウランは大きく後退して姿を消し、インサウスティがトップに躍り出ます。
しかし、ニバリやヘシェダルが数秒後に続き、カルーゾやエヴァンスなども続きます。
明日のTTでは調子が悪くなければウィギンスはかなりのタイムを出してくるはずなのである程度は挽回できるはずですが・・・
本来ならば挽回よりもここで、他の選手に対して大きなリードを取りたかったはず・・・
ウランを下げずに、エースを交代させていればもう少し変わったかも知れませんが、難しい判断だったでしょう。
明日のTTがどうなるのか見ものです。
では、今日はここまで。
なのでそこらあたりからまとめます。
しかし、ラスト50kmでも見れて良かった。
非常に良いレースでしたね。
早速本題に入りましょう。
今日は第7ステージで、177kmの山岳ステージ・・・
なのですが山岳というより、大量の丘があるステージという感じでした。
とにかく平坦が無く、ラスト5km程度までひたすらアップダウンが続くステージです。
スプリンターにとっては完全に拷問のステージです。
もしかしたら本格的な山岳よりキツイ?
パンチャー系の選手ならラストのスプリントに生き残れるか?と想像してました。
レースは逃げ集団数名が逃げ続けてそれをメイン集団が追う展開で進みました。
今日はかなりコースの状態が悪く、ひび割れが大量にあって荒れてる、コースが狭いというそれだけでも酷い状態なのに、雨が降って滑りやすくなるというトリプルコンボ。
いたるところで落車が発生しました。
それを選手も分かっていたのでスピードも抑え気味になります。
また、こういった滑る路面の場合は転んだ後に身体も滑るので実は、被害が逆に少なくなったりします。
そのため、大きな怪我をするような選手は発生せず。
殆どの選手がすぐに立ち上がり再スタートしていきます。
そんな危険な状況では集団はなかなかペースを上げられず、タイム差は縮まりません。
そして先頭逃げ集団では、脚の無くなった選手からどんどんちぎれていきました。
残ったのはロットベリソルのアダム・ハンセンとアンドローニジョカットリのエマヌエーレ・セッラ。
残った二人は勝利を目指して突き進みます。
しかし、途中でセッラが少し遅れ、その後のまた追いつくも落車。
ハンセンは2人で行った方がいいと判断し、復帰を待ってまた二人で行きますが、セッラの脚は回復せず結局遅れていきます。
ハンセンはそれを見限り、一人で行く決心をして踏みます。
その頃、メイン集団は何名かがアタックを仕掛け少し活性化します。
先頭から遅れた選手を吸収しながら進みますが、その頃にはハンセンとのタイム差がかなりあり、この悪条件の中捕まえるのはリスキーなので追うのは諦めたようでした。
しかし、ここでうまくやれば総合上位陣は他のライバルに対して攻撃できます。
一番上手く攻撃したのはアスタナのニバリでした。
先に、アシストの選手にアタックさせて先行させた後に、自分もアタックをしかけます。
ウィギンスは少し調子が悪いのか遅れ気味になってたので非常に良いタイミングでした。
下りで一気に差をつけます。
ニバリは下りが得意な選手。このアタックは完璧かと思われました・・・
しかし現実は甘くないようです。
タイミングは完璧でしたが、ニバリはこの悪条件の餌食になりスリップして落車してしまいます。
幸いにも、大きな怪我は無く上手く身体を滑らせたためすぐに復帰します。(というか流れるような落車とそれからの立ち上がりがあまりにも美しく、スムーズでちょっと面白かったですw)
少し、先行していたためタイムを失うような結果にはなりませんでしたがせっかくのアタックが台無しになってしまいました。
ところが餌食になったのはそれだけではありませんでした。
今度は少し遅れ気味になってたウィギンスが落車。
こちらも大事には至りませんでしたが、遅れ気味だったので完全にメイン集団から遅れてしまいます。
こういった場合はすぐにアシストが下がってくるのがスカイのはずですが、巷でウランへのエース交代の可能性が囁かれるように中々アシストが下がってきませんでした。
その後ウランとモントーヤが下がってきましたが、結局ニバリたちに対してはかなり遅れてしまいました。
そんな落車トラブルが続出する中。
集団は強調してペースを上げないのでハンセンに対してタイム差は全く縮まりません。
しかもセッレはまた落車して、集団に飲み込まれました。
そうなるともう独走でした。
後方に圧倒的な差をつけて、ゴールにやってきたハンセン選手。
元HTCで、グライペルの献身的なアシストをやってきた彼はもう31歳でした。
アシストに全力を尽くしてきた彼はまだビッグレースでの勝利は一つもありませんでした。
そんな彼がついに勝利を手にする瞬間でした。
喜びを爆発させるというより、湧き上がる思いをかみ締めていました。
頬を濡らすのは自身の涙なのか、それともこの自分に勝利をもたらしてくれた雨なのかは分からないでしょうが、手で顔を覆い目を押さえた後には晴れやかな笑顔がありました。
そのまま小さくガッツポーズをしてゴール。
ベテランの大勝利でした。
こういう諦めずに努力して走り続けた人が報われる瞬間は本当に良いですね。
感動しました。
しかし、レースはハンセン選手以外は終わっていません。
後の集団では大変なことになってました。
落車したニバリでしたがタイムを落とすことは無く先頭集団の中にいます。
遅れたウィギンスは必死に前を追いますが中々追いつけません。
ウィギンスのアシストのために下がったウランも同様です。
ニバリ自体のアタックでペースが少し上がったため、リーダージャージのパオリーニはそこから遅れていました。
ウィギンスは追いつくもそれはパオリーニのいるグループ。
先頭集団は更に先でした。
先頭集団はそのままウィギンスたちタイム差をつけながらゴール前にやってきます。
一位はハンセンが取りましたが2位以下にまだボーナスタイムがつきます。
この先頭集団にはニバリ以外にもヘシェダルやインサウスティ、エヴァンス、カルーゾなどの総合上位陣が残っていました。
最後はボーナスタイムのためにスプリント勝負。
しかしここは先日の題4ステージで優勝したバッタリンがまた良いスプリントを見せて2位を奪取。
ボーナスタイムは取れなかったものの他の選手も次いで入りました。
その結果、総合順位は大きく変わりました。
スカイのウィギンスとウランは大きく後退して姿を消し、インサウスティがトップに躍り出ます。
しかし、ニバリやヘシェダルが数秒後に続き、カルーゾやエヴァンスなども続きます。
明日のTTでは調子が悪くなければウィギンスはかなりのタイムを出してくるはずなのである程度は挽回できるはずですが・・・
本来ならば挽回よりもここで、他の選手に対して大きなリードを取りたかったはず・・・
ウランを下げずに、エースを交代させていればもう少し変わったかも知れませんが、難しい判断だったでしょう。
明日のTTがどうなるのか見ものです。
では、今日はここまで。
2013年5月10日金曜日
ジロ・デ・イタリア 2013 第5.6ステージ まとめ
ちょっと体調を崩したりしてて更新ができませんでした。
昨日はまとめを書いたもののすぐに寝てしまい、こちらには書けませんでした。
なので、今日は5と6ステージをまとめて書きます。(といってもCBNForumsのコピペですけど・・・)
なお、第4ステージについてはシクロワイアードさんの素晴らしい記事で勘弁してください。
http://www.cyclowired.jp/?q=node/107523
まず、第5ステージ。
平坦ステージなのでスプリンター向けかと思いきや、ゴール前に3級山岳が一つあり、更にはゴール前にも上りがあります。
しかも、その上りがその前の3級山岳よりキツイというスプリンターいじめのステージでした。
レースは逃げが決まって、集団が落ち着いてからはあまり大きな動きは無く進みました。
今日のレースも昨日に引き続き天候が不安定で、ゴール地点はゲリラ豪雨で一時、コースが川のように水没し、洪水のようになっていました。
現地に行ってるカメラマンの辻啓氏の話だと、平坦なところで水がたまってるわけじゃないのに物凄い勢いで雨が降ってくるため水深2cmくらい水没してると言ってました。
見てて、ここに本当にゴールするのか?選手は危険ではないのか?
と不安でしたが、幸いにもゴールまでに雨は止んでくれたようです。
そんな不安定な天候で進み、一応頑張るものの、カヴェンディッシュなどの上りが本当に苦手なスプリンターは山岳の餌食になり、友の会が結成されてました。
そしてゴール手前からは位置取り合戦が始まります。
上りを耐えたスプリンターやオールラウンダー系の選手が積極的に動きます。
とくに、積極的に動いていたのはBMCのエヴァンス。
チームメイトにアシストされながら前に出て、狙っていました。
しかし、力及ばず、チームごと集団に飲まれていきます。
そんな中、ヴァルディアーニとアルゴスの選手が積極的に前に出てきます。
少し前の豪雨で道は濡れてますから中々肝の冷えるような激しい展開が続きます。
そして最終コーナーで起きてしまいました。
先頭集団での落車です。
アルゴスシマノの選手がスリップしてしまい落車。
それに反応してブレーキをかけた少し後方でも落車が発生してしまいました。
殆どの選手がその影響を受ける中、、一番先頭を走っていたのはヴァルディアーニのマルコ・キャノーラが飛び出す形になります。
もうゴールまで数百メートル・・・
はっきり言ってネームの無い選手です。もちろんエースではありません。
アシストです。なのでここまで脚は使ってしまってますが・・・
これは完全に千載一遇のチャンスです。
文字通り、死ぬ気で踏んだでしょう。
それが単なる運だったとしても目の前にジロでの優勝があるのですから、やらないわけにいきません。
しかし、彼にはほんの少し運が足らなかったようです。
アルゴスのアシストが落車したのですが、その後を走っていたデゲンコルブはぎりぎり難を逃れていました。
デゲンコルブはアルゴスのエースで、去年のブエルタではスプリントで勝利を量産した実力者です。
実力も才能も確実に負けてますし、キャノーラはここまでのアシストで消耗してたでしょう。
キャノーラには勝つためには運に頼るしかありませんでした・・・しかしデゲンコルブは生き残ってしまいました。
必死に逃げますが、デゲンコルブは鬼の猛追を見せます。
じわりと、しかし確実に距離を縮められます。
結果、ほんの少し及ばずデゲンコルブに捕まえられ、抜かれます。
何とか後に喰らいつこうとしますが、キャノーラは完全に限界でした。
もし、デゲンコルブが落車に巻き込まれていたら・・・
もし、生き残った選手が居たとしてもデゲンコルブではなく無名クラスの選手だったら・・・
もしかしたらキャノーラの心は折れなかったかもしれません。
でも、あの状況で、デゲンコルブという実力者に抜かれてしまって、本人としては諦めなかったかもしれません。
それでも無意識のうちに、勝利が潰えたことを悟ってしまい、心は折れてしまったのではないでしょうか。
結局、そのままずるずると下がっていき、さらに後のグループに吸収されていきます。
キャノーラをかわしたデゲンコルブに止まる理由はありません。
そのまま最後までもがき、しっかり差をつけてゴール。
運と実力で勝利をものにしました。
そんな波乱のゴール前でした。
デゲンコルブの勝利より、タイムを更に失ったウィギンスやゴール地点の豪雨や、落車より
個人的にマルコ・キャノーラ選手が心配です。
彼はかなり落ち込んでると思います。
もし、私だったらこの負け方をして勝利を逃がしたなら心が折れてしまい立ち直れないかもかもしれません・・・
チームメイトは彼を慰め、励ましてあげて欲しいです。
まだ彼は24歳です。
諦めるには早過ぎますから・・・今後もしっかり走り続けて欲しいです。
次は今日の第6ステージ。169kmの平坦ステージです。
昨日のような、ゴール前に山岳が待ち構えてるようなスプリンターいじめの平坦ステージではなく、今日は完璧な平坦です。
中盤に少し上りがありますが、その後平坦が続くので多少遅れようと問題ありませんし集団もそこから活発化することは無いので大集団スプリントになると予測されました。
基本的には、2名の逃げが決まってから集団は落ち着いてました。
2名も逃げ切る見込みは殆ど無い選手なので心配はありません。
最後は4角形の16kmの周回コースを3週するレイアウトでした。
結局、逃げてた2名は36km地点で吸収されました。
しかしこの後に波乱が、周回コースに入り少しコースが狭くなったところで落車が発生。
狭い箇所で起きたため、道が塞がれてしまい後の選手は完全に足止めをくらいました。
当然、サポートカーも入ってこれませんのでリスタートが遅れます。
それによって後のほうの選手はメイン集団から1分以上の遅れてしまいました。
そしてその中に不運にもウィギンスの姿が
ウィギンスは基本的にその位置に居ることはまず無い(いつも比較的前のほうでリスク回避してます)のですが、今回はパンクの影響があり一時的に下がってた時に落車が発生して足止めをくらいました。
ウィギンスのような選手が遅れた場合、普通は紳士協定が働いたりするのですが・・・
今回はあまり働かなかったようです。
攻撃するような走りはすることはありませんでしたが、スピードを明らかに緩めるようなことはしませんでした。
こういった判断をするのはその時のリーダージャージを着てる選手なのですが、パオリーニはそのように判断しなかったようです。
いつも強すぎるスカイで、基本的に他のチームと協力するというより自己完結型のチームですから、今回他のチームは攻撃しない代わりに手を貸さなかったようです。
チームTTで優勝するような強力な布陣なので、想定通りその後しっかり集団には復帰しました。
そうなると集団での動きは活発になります。
ステージを狙うチームが出てきて、トレインを組もうと位置取り合戦が開始されます。
しかし、今日はゴール地点が塩田の傍で開けていて風の影響が強く、あまりに前に出すぎると消耗が早いのでアシストが他のチームに仕事を押し付けたがるような感じでいつもよりは速度が上がりません。
最初はオメガファルマが出てきて、次にキャノンデールやアルゴスが出てきて集団を引っ張ります。
しばらくはグリーエッジが姿を見せませんでしたが、最後にはしっかり上がってきます。
今日は昨日のようにゴール前にカーブは無いので集団は広がり、大集団での混沌としたスプリントが開始されました。
どこのトレインも完璧というわけではなく、かなりごちゃごちゃした展開でした。
しかし、そんな中しっかりと最後まで動いてたのはオメガ!
HTCのような完璧なトレインは無理でも、しっかり最後の最後まで2名のアシストを残していました。
カヴはその後にしっかりつきながら加速して行きます。
ステーグマンスのリードアウトを受けて発射!
向かい風の中のスプリントだったので少しタイミングが早いか?
と思いました。
実際、その後からはヴィヴィアーニ、ゴス、ブアニが追い上げできます。
特にヴィヴィアーニの勢いは凄く、最高速度では確実にカヴより上でした。
しかしそれでも他の選手はタイミングが少し間に合わず、カヴは最後までしっかりもがき切ってガッツポーズ!
見事ステージ2勝目を上げました。
本当にカヴは強いですね。
CBNマスターのブログでも書かれていましたが、すばらしい魅力も持ってます。
マスターのブログはこちら↓
もちろん今、彼が強いのは間違いありませんが彼も人間です。
まだ27なので、しばらくは大丈夫ですが彼もまた年老いていきます。
当然体力は少しづつ落ちていきますから、今のようなパワフルな走りはできなくなるかも知れません。
それでも、彼が強いのは力だけではなく、トラック競技で鍛えられた経験やテクニックなどもありますから、晩年にはいぶし銀のようなスプリントを見せて、ジャージは獲れなくとも勝つときにはしっかり勝つ選手として活躍し続けて欲しいです。
その頃にはお子さんも8歳くらいになるのかな?若い頃、暴れまわってたカヴェンディッシュも丸くなって完璧な英国紳士となり、子供の教育のためにもジェントルメンな振る舞いを心がけるカヴの姿が・・・
想像できませんねw
まぁ時が経って、子供ができたりしたら人は変わることも多いのでもしかしたらびっくりするくらい温和になってるかもしれません。
今後も期待しましょう。
では、今日はここまで。
昨日はまとめを書いたもののすぐに寝てしまい、こちらには書けませんでした。
なので、今日は5と6ステージをまとめて書きます。(といってもCBNForumsのコピペですけど・・・)
なお、第4ステージについてはシクロワイアードさんの素晴らしい記事で勘弁してください。
http://www.cyclowired.jp/?q=node/107523
まず、第5ステージ。
平坦ステージなのでスプリンター向けかと思いきや、ゴール前に3級山岳が一つあり、更にはゴール前にも上りがあります。
しかも、その上りがその前の3級山岳よりキツイというスプリンターいじめのステージでした。
レースは逃げが決まって、集団が落ち着いてからはあまり大きな動きは無く進みました。
今日のレースも昨日に引き続き天候が不安定で、ゴール地点はゲリラ豪雨で一時、コースが川のように水没し、洪水のようになっていました。
現地に行ってるカメラマンの辻啓氏の話だと、平坦なところで水がたまってるわけじゃないのに物凄い勢いで雨が降ってくるため水深2cmくらい水没してると言ってました。
見てて、ここに本当にゴールするのか?選手は危険ではないのか?
と不安でしたが、幸いにもゴールまでに雨は止んでくれたようです。
そんな不安定な天候で進み、一応頑張るものの、カヴェンディッシュなどの上りが本当に苦手なスプリンターは山岳の餌食になり、友の会が結成されてました。
そしてゴール手前からは位置取り合戦が始まります。
上りを耐えたスプリンターやオールラウンダー系の選手が積極的に動きます。
とくに、積極的に動いていたのはBMCのエヴァンス。
チームメイトにアシストされながら前に出て、狙っていました。
しかし、力及ばず、チームごと集団に飲まれていきます。
そんな中、ヴァルディアーニとアルゴスの選手が積極的に前に出てきます。
少し前の豪雨で道は濡れてますから中々肝の冷えるような激しい展開が続きます。
そして最終コーナーで起きてしまいました。
先頭集団での落車です。
アルゴスシマノの選手がスリップしてしまい落車。
それに反応してブレーキをかけた少し後方でも落車が発生してしまいました。
殆どの選手がその影響を受ける中、、一番先頭を走っていたのはヴァルディアーニのマルコ・キャノーラが飛び出す形になります。
もうゴールまで数百メートル・・・
はっきり言ってネームの無い選手です。もちろんエースではありません。
アシストです。なのでここまで脚は使ってしまってますが・・・
これは完全に千載一遇のチャンスです。
文字通り、死ぬ気で踏んだでしょう。
それが単なる運だったとしても目の前にジロでの優勝があるのですから、やらないわけにいきません。
しかし、彼にはほんの少し運が足らなかったようです。
アルゴスのアシストが落車したのですが、その後を走っていたデゲンコルブはぎりぎり難を逃れていました。
デゲンコルブはアルゴスのエースで、去年のブエルタではスプリントで勝利を量産した実力者です。
実力も才能も確実に負けてますし、キャノーラはここまでのアシストで消耗してたでしょう。
キャノーラには勝つためには運に頼るしかありませんでした・・・しかしデゲンコルブは生き残ってしまいました。
必死に逃げますが、デゲンコルブは鬼の猛追を見せます。
じわりと、しかし確実に距離を縮められます。
結果、ほんの少し及ばずデゲンコルブに捕まえられ、抜かれます。
何とか後に喰らいつこうとしますが、キャノーラは完全に限界でした。
もし、デゲンコルブが落車に巻き込まれていたら・・・
もし、生き残った選手が居たとしてもデゲンコルブではなく無名クラスの選手だったら・・・
もしかしたらキャノーラの心は折れなかったかもしれません。
でも、あの状況で、デゲンコルブという実力者に抜かれてしまって、本人としては諦めなかったかもしれません。
それでも無意識のうちに、勝利が潰えたことを悟ってしまい、心は折れてしまったのではないでしょうか。
結局、そのままずるずると下がっていき、さらに後のグループに吸収されていきます。
キャノーラをかわしたデゲンコルブに止まる理由はありません。
そのまま最後までもがき、しっかり差をつけてゴール。
運と実力で勝利をものにしました。
そんな波乱のゴール前でした。
デゲンコルブの勝利より、タイムを更に失ったウィギンスやゴール地点の豪雨や、落車より
個人的にマルコ・キャノーラ選手が心配です。
彼はかなり落ち込んでると思います。
もし、私だったらこの負け方をして勝利を逃がしたなら心が折れてしまい立ち直れないかもかもしれません・・・
チームメイトは彼を慰め、励ましてあげて欲しいです。
まだ彼は24歳です。
諦めるには早過ぎますから・・・今後もしっかり走り続けて欲しいです。
次は今日の第6ステージ。169kmの平坦ステージです。
昨日のような、ゴール前に山岳が待ち構えてるようなスプリンターいじめの平坦ステージではなく、今日は完璧な平坦です。
中盤に少し上りがありますが、その後平坦が続くので多少遅れようと問題ありませんし集団もそこから活発化することは無いので大集団スプリントになると予測されました。
基本的には、2名の逃げが決まってから集団は落ち着いてました。
2名も逃げ切る見込みは殆ど無い選手なので心配はありません。
最後は4角形の16kmの周回コースを3週するレイアウトでした。
結局、逃げてた2名は36km地点で吸収されました。
しかしこの後に波乱が、周回コースに入り少しコースが狭くなったところで落車が発生。
狭い箇所で起きたため、道が塞がれてしまい後の選手は完全に足止めをくらいました。
当然、サポートカーも入ってこれませんのでリスタートが遅れます。
それによって後のほうの選手はメイン集団から1分以上の遅れてしまいました。
そしてその中に不運にもウィギンスの姿が
ウィギンスは基本的にその位置に居ることはまず無い(いつも比較的前のほうでリスク回避してます)のですが、今回はパンクの影響があり一時的に下がってた時に落車が発生して足止めをくらいました。
ウィギンスのような選手が遅れた場合、普通は紳士協定が働いたりするのですが・・・
今回はあまり働かなかったようです。
攻撃するような走りはすることはありませんでしたが、スピードを明らかに緩めるようなことはしませんでした。
こういった判断をするのはその時のリーダージャージを着てる選手なのですが、パオリーニはそのように判断しなかったようです。
いつも強すぎるスカイで、基本的に他のチームと協力するというより自己完結型のチームですから、今回他のチームは攻撃しない代わりに手を貸さなかったようです。
チームTTで優勝するような強力な布陣なので、想定通りその後しっかり集団には復帰しました。
そうなると集団での動きは活発になります。
ステージを狙うチームが出てきて、トレインを組もうと位置取り合戦が開始されます。
しかし、今日はゴール地点が塩田の傍で開けていて風の影響が強く、あまりに前に出すぎると消耗が早いのでアシストが他のチームに仕事を押し付けたがるような感じでいつもよりは速度が上がりません。
最初はオメガファルマが出てきて、次にキャノンデールやアルゴスが出てきて集団を引っ張ります。
しばらくはグリーエッジが姿を見せませんでしたが、最後にはしっかり上がってきます。
今日は昨日のようにゴール前にカーブは無いので集団は広がり、大集団での混沌としたスプリントが開始されました。
どこのトレインも完璧というわけではなく、かなりごちゃごちゃした展開でした。
しかし、そんな中しっかりと最後まで動いてたのはオメガ!
HTCのような完璧なトレインは無理でも、しっかり最後の最後まで2名のアシストを残していました。
カヴはその後にしっかりつきながら加速して行きます。
ステーグマンスのリードアウトを受けて発射!
向かい風の中のスプリントだったので少しタイミングが早いか?
と思いました。
実際、その後からはヴィヴィアーニ、ゴス、ブアニが追い上げできます。
特にヴィヴィアーニの勢いは凄く、最高速度では確実にカヴより上でした。
しかしそれでも他の選手はタイミングが少し間に合わず、カヴは最後までしっかりもがき切ってガッツポーズ!
見事ステージ2勝目を上げました。
本当にカヴは強いですね。
CBNマスターのブログでも書かれていましたが、すばらしい魅力も持ってます。
マスターのブログはこちら↓
もちろん今、彼が強いのは間違いありませんが彼も人間です。
まだ27なので、しばらくは大丈夫ですが彼もまた年老いていきます。
当然体力は少しづつ落ちていきますから、今のようなパワフルな走りはできなくなるかも知れません。
それでも、彼が強いのは力だけではなく、トラック競技で鍛えられた経験やテクニックなどもありますから、晩年にはいぶし銀のようなスプリントを見せて、ジャージは獲れなくとも勝つときにはしっかり勝つ選手として活躍し続けて欲しいです。
その頃にはお子さんも8歳くらいになるのかな?若い頃、暴れまわってたカヴェンディッシュも丸くなって完璧な英国紳士となり、子供の教育のためにもジェントルメンな振る舞いを心がけるカヴの姿が・・・
想像できませんねw
まぁ時が経って、子供ができたりしたら人は変わることも多いのでもしかしたらびっくりするくらい温和になってるかもしれません。
今後も期待しましょう。
では、今日はここまで。
2013年5月7日火曜日
ジロ・デ・イタリア 2013 第3ステージ
Buona sera!
皆さんこんばんはTORIALです。
明日は6時半起きなのですが頑張ります!
今日のジロは第3ステージで、早速山岳ステージです。
今日も気温が結構高かったようで、放送開始直後にはいきなりFDJの選手の生着替えストリップショーが全世界に向けて配信されましたw
よく、ジャージを開けたりというのは見るのですが、今日はかなり暑かったらしく一度ジャージを脱ぐと、その下のアンダーウェアを脱いで、それからジャージを着なおしてました。
ということで一時的には上半身は裸(かろうじてHRモニターのセンサーがあるだけ)になってました。
しかし、それができるってやっぱりプロは凄いですね。
私は危険なので自転車の上での着替えはしません。(怪我をしてからバランスを取るのも難しくなりましたし)
アレは一刻を争うプロの世界だから仕方がなく、リスクを負ってやってることなのでわれわれは真似しないようにしましょう。
あれで転んで骨折ったりしたら全て台無しですから。
さて、本題のレースのほうに参りましょう。
レースは逃げ集団とメイン集団のいつもの構図で進んでいきました。
今日のレースは後半に山岳が2つあり、最後は長い坂を下ってのゴールなので山岳をしのげればスプリンターにもチャンスがあるというステージでした。
そのため、メイン集団ではスプリンターを擁するチームが何とかしようと引きます。
先頭を捕まえて、集団をコントロールして走ろうと考えたのか・・・
しかし結局カヴやブアニなどはいつも通り遅れましたw
そんな中先頭集団では山岳ポイントの争いが発生しました。
ワウテルス、ボアーロ、タボッレが順に2級山岳を通過。
その時点でワウテルスの山岳賞が確定。
しかしその後、タボッレがアタック。
単独で逃げ始めます。
逃がしてしまった先頭集団は追走しないといけないのですが協調が取れずお互いにアタックを仕掛けてはペースを落としていきます。
結果として次の3級山岳で追走集団は捕まり、タボッレが単独で逃げる形になります。
しかしタボッレはヴィーニファンティーニ所属の選手でプロコンチクラスの選手という事で単独で逃げ切るには力が足りないといえます。
しかし諦めず走り続けます。
後方の集団では総合争いをする有力選手が先頭に集まってきてますが、逃げてる選手が大したことがないのでここはリスクを負わずに行くのが得策。
そうなればタボッレにもまだチャンスはあります。
しかし、現実は非情でした。
なんと先頭集団でガーミンがペースを上げ始め攻撃をしかけました。
たちまち集団は小さくなり多くの選手が遅れました。
結局有力選手とそれのアシストの数名だけの20~30人程度の集団になりました。
しかしガーミンの攻撃は止まりません。
まさかのヘシェダルのアタックです。
あっという間に逃げていたタボッレを抜き去りました。
頑張って逃げてたタボッレはこのたった1回のアタックでむなしくも潰れました。
抜かれる瞬間「え?え!?」って感じでヘシェダルを二度見してました。
心のどこかではつかまるのは分かったと思いますがあまりにも早く捕まった上に、まさかのヘシェダルが追いついてきたからでしょうか?
あまりにもあっけなく終わったので少し可哀想でした。
ディフェンディングチャンピオンのアタックですから、他の選手も当然動きます。
ニバリやウィギンスはしっかりマーク、エヴァンスも少し遅れましたがしっかり追いついてきます。
そのまま先頭集団は活性化したまま山岳を越え、下ります。
最初、下りでは一度落ち着きを取り戻したのか慎重に下りました。
しかし今度はアスタナが攻撃開始。
アニョーリが飛び出します。
それにまたヘシェダルが反応するもんだからさあ大変。
この下りは長く、道は狭く、更にはヘアピンの多い危険な下りなのでリスクは侵したくないのですがそうも言ってられない。
全員また踏みなおします。
何とかアニョーリとヘシェダルを捕まえましたが、その絶妙なタイミングでパオリーニが今度は飛び出す。
このパオリーニは総合を争うような選手ではないので他の有力選手は追う気配を見せません。
最高のタイミングでした。リードをしっかり広げます。
そして、そんな高速ダウンヒルをするもんだからあちこちで落車が発生します。
中でも、深刻だったのはブランコの選手が落車したあおりを受けて何とランプレのスカルポーニが落車。彼は総合を争うイタリア人です。
怪我は大したことなかったのですが、不運なことにバイクが破損。
チェーンが完全に落ちて走れなくなりバイク交換が必要になりました。
しかし道の狭い下りなので中々、サポートカーは来てくれません。
結局、サポートカーは間に合わず、下ってきたアシストのバイクを貰い受けて再スタートしたようです。
これはあまりにも不運な痛手です。
そんな波乱のある中、完璧なタイミングで飛び出したパオリーニは最後まで逃げ切り。
謎のスポンサーアピールをしながらゴール。
そして、それから遅れること16秒程度で有力選手の揃う先頭集団が来ます。
ここも目が離せませんでした。
今年のジロはボーナスタイムが復活してるので、2位3位になればタイムを稼げます。
最後はスプリント勝負になりました。
結果、2位はエヴァンス、3位ヘシェダルでした。
積極的に動いたヘシェダルですが、アタックで疲弊したのか最後、歯を食いしばって踏んでましたが冷静に踏んでるエヴァンスに追いつけませんでした。
とは言うもののエヴァンスとヘシェダルはウィギンスやニバリに対してタイムを稼ぎました。
昨日のチームTTで遅れただけあってこれは二人にはおいしい展開になりました。
まだ第3ステージなので、有力総合勢は積極的に動いてこないと思われたレースですが、ヘシェダルの予想外のアタックにかき乱され波乱の展開となりました。
特にスカルポーニは非常に痛いタイムロスです。
結局1分程度遅れました。
ボーナスタイムを稼げば少しは縮まるかもしれませんが、それを他が許すかどうかは分かりません。
ボーナスタイムが復活したことで、今後のレースの展開が激しくなっていくかもしれません。
明日も山岳ステージで、明日は最後の山岳を上ってからゴールが近いので、山岳で上手くアタックを仕掛ければタイムを稼げます。
また波乱の展開になるかも?
では、今日はここまで。
皆さんこんばんはTORIALです。
明日は6時半起きなのですが頑張ります!
今日のジロは第3ステージで、早速山岳ステージです。
今日も気温が結構高かったようで、放送開始直後にはいきなりFDJの選手の生着替えストリップショーが全世界に向けて配信されましたw
よく、ジャージを開けたりというのは見るのですが、今日はかなり暑かったらしく一度ジャージを脱ぐと、その下のアンダーウェアを脱いで、それからジャージを着なおしてました。
ということで一時的には上半身は裸(かろうじてHRモニターのセンサーがあるだけ)になってました。
しかし、それができるってやっぱりプロは凄いですね。
私は危険なので自転車の上での着替えはしません。(怪我をしてからバランスを取るのも難しくなりましたし)
アレは一刻を争うプロの世界だから仕方がなく、リスクを負ってやってることなのでわれわれは真似しないようにしましょう。
あれで転んで骨折ったりしたら全て台無しですから。
さて、本題のレースのほうに参りましょう。
レースは逃げ集団とメイン集団のいつもの構図で進んでいきました。
今日のレースは後半に山岳が2つあり、最後は長い坂を下ってのゴールなので山岳をしのげればスプリンターにもチャンスがあるというステージでした。
そのため、メイン集団ではスプリンターを擁するチームが何とかしようと引きます。
先頭を捕まえて、集団をコントロールして走ろうと考えたのか・・・
しかし結局カヴやブアニなどはいつも通り遅れましたw
そんな中先頭集団では山岳ポイントの争いが発生しました。
ワウテルス、ボアーロ、タボッレが順に2級山岳を通過。
その時点でワウテルスの山岳賞が確定。
しかしその後、タボッレがアタック。
単独で逃げ始めます。
逃がしてしまった先頭集団は追走しないといけないのですが協調が取れずお互いにアタックを仕掛けてはペースを落としていきます。
結果として次の3級山岳で追走集団は捕まり、タボッレが単独で逃げる形になります。
しかしタボッレはヴィーニファンティーニ所属の選手でプロコンチクラスの選手という事で単独で逃げ切るには力が足りないといえます。
しかし諦めず走り続けます。
後方の集団では総合争いをする有力選手が先頭に集まってきてますが、逃げてる選手が大したことがないのでここはリスクを負わずに行くのが得策。
そうなればタボッレにもまだチャンスはあります。
しかし、現実は非情でした。
なんと先頭集団でガーミンがペースを上げ始め攻撃をしかけました。
たちまち集団は小さくなり多くの選手が遅れました。
結局有力選手とそれのアシストの数名だけの20~30人程度の集団になりました。
しかしガーミンの攻撃は止まりません。
まさかのヘシェダルのアタックです。
あっという間に逃げていたタボッレを抜き去りました。
頑張って逃げてたタボッレはこのたった1回のアタックでむなしくも潰れました。
抜かれる瞬間「え?え!?」って感じでヘシェダルを二度見してました。
心のどこかではつかまるのは分かったと思いますがあまりにも早く捕まった上に、まさかのヘシェダルが追いついてきたからでしょうか?
あまりにもあっけなく終わったので少し可哀想でした。
ディフェンディングチャンピオンのアタックですから、他の選手も当然動きます。
ニバリやウィギンスはしっかりマーク、エヴァンスも少し遅れましたがしっかり追いついてきます。
そのまま先頭集団は活性化したまま山岳を越え、下ります。
最初、下りでは一度落ち着きを取り戻したのか慎重に下りました。
しかし今度はアスタナが攻撃開始。
アニョーリが飛び出します。
それにまたヘシェダルが反応するもんだからさあ大変。
この下りは長く、道は狭く、更にはヘアピンの多い危険な下りなのでリスクは侵したくないのですがそうも言ってられない。
全員また踏みなおします。
何とかアニョーリとヘシェダルを捕まえましたが、その絶妙なタイミングでパオリーニが今度は飛び出す。
このパオリーニは総合を争うような選手ではないので他の有力選手は追う気配を見せません。
最高のタイミングでした。リードをしっかり広げます。
そして、そんな高速ダウンヒルをするもんだからあちこちで落車が発生します。
中でも、深刻だったのはブランコの選手が落車したあおりを受けて何とランプレのスカルポーニが落車。彼は総合を争うイタリア人です。
怪我は大したことなかったのですが、不運なことにバイクが破損。
チェーンが完全に落ちて走れなくなりバイク交換が必要になりました。
しかし道の狭い下りなので中々、サポートカーは来てくれません。
結局、サポートカーは間に合わず、下ってきたアシストのバイクを貰い受けて再スタートしたようです。
これはあまりにも不運な痛手です。
そんな波乱のある中、完璧なタイミングで飛び出したパオリーニは最後まで逃げ切り。
謎のスポンサーアピールをしながらゴール。
そして、それから遅れること16秒程度で有力選手の揃う先頭集団が来ます。
ここも目が離せませんでした。
今年のジロはボーナスタイムが復活してるので、2位3位になればタイムを稼げます。
最後はスプリント勝負になりました。
結果、2位はエヴァンス、3位ヘシェダルでした。
積極的に動いたヘシェダルですが、アタックで疲弊したのか最後、歯を食いしばって踏んでましたが冷静に踏んでるエヴァンスに追いつけませんでした。
とは言うもののエヴァンスとヘシェダルはウィギンスやニバリに対してタイムを稼ぎました。
昨日のチームTTで遅れただけあってこれは二人にはおいしい展開になりました。
まだ第3ステージなので、有力総合勢は積極的に動いてこないと思われたレースですが、ヘシェダルの予想外のアタックにかき乱され波乱の展開となりました。
特にスカルポーニは非常に痛いタイムロスです。
結局1分程度遅れました。
ボーナスタイムを稼げば少しは縮まるかもしれませんが、それを他が許すかどうかは分かりません。
ボーナスタイムが復活したことで、今後のレースの展開が激しくなっていくかもしれません。
明日も山岳ステージで、明日は最後の山岳を上ってからゴールが近いので、山岳で上手くアタックを仕掛ければタイムを稼げます。
また波乱の展開になるかも?
では、今日はここまで。
2013年5月6日月曜日
ジロ・デ・イタリア 2013 第2ステージ
まず、一つ訂正です。
昨日の投稿で選手の名前を間違えてました・・・
最後のスプリントに絡んだ選手はブエではなく、ブアニでした大変失礼しました。
さて、 今日のレースはチームTTでした。
イスキア島で設定されたコースは17.4kmでコーナーも多く、さらにはアップダウンまで多いという非常にテクニカルなコースでした。
ゴール手前には長さ2.5km、最大斜度7%の坂が登場したりと選手はかなり苦しかったと思います。
しかし、昨日とは打って変わって舗装はとても綺麗!
なんでもジロが開催されるということで舗装を新たに敷きなおしたそうです。
1つのレースのためにそこまでするとは・・・さすがグランツールですね。
レースはチーム成績が最下位のチームから順番にスタートでした。
しかし・・・これが今日の運命の分かれ道だったようです。
どうやらレースの前半と後半では風が変わったらしく、後半のチームのタイムが伸び悩みました。
特に、ディフェンディングチャンピオンのヘシェダルを擁するガーミン・シャープや今大会を狙ってるエヴァンスを擁するBMCには非常に苦しい展開となりました。
そのなか実力だけでなく、運にも恵まれたのは優勝候補のウィギンス擁するチームスカイでした。
スタートが前半だったため、風の悪影響も受けずに済みました。
中間計測では暫定トップだったブランコのタイムを20秒上回るタイムで通過。
しかし、その後チームスカイの選手が少し遅れたりしてトレインは最少人数の5人になってしまいます。
チームTTでは先頭から5人目のタイムが、そのチームの成績となるので9人いる中の4人は途中で切り捨てても大丈夫です。
しかし、4人切り捨てて、もし5人の状態のときに一人がパンクやメカトラ、落車などしてしまったら・・・大変なことになります。
4人を犠牲にして走ることでうまく行く場合もありますが、リスクが大きいのでスカイのような安定を好むようなチームにはあまり喜ばしくない展開だったと思います。
すこし心配でしたが、その後もスカイはタイムを落とさず最後まで走りぬけ、ゴールではブランコのタイムを28秒も上回るタイムでした。
普通なら、その後のチームはそれを目標に走るので良いタイムが出るはずでした。
モビスターやランプレは中間計測ではかなり良いタイムでしたが、その後は風の影響からか思うように伸びませんでした。
結局、最後のほうは全てのチームが伸び悩み始め、レースが終わる前からスカイ優勝の雰囲気が・・・で、実際そうなりました。
そして、スカイが優勝したことでマリア・ローザもスカイに渡ったのですが、スカイの先頭で
ゴールした選手が着ることになります。
で、先頭でゴールしたのは今年プロデビューで、初出場のプッチォでした。
しかも彼はイタリア人!
チームのおかげでとれたマリアローザですが、イタリア人としてこれを着て走るのがどれだけの栄誉かという事は想像に難くありません。
もちろん、実際に最終的に着るのは別の選手。
チームのエースのウィギンスの可能性が高いので、彼が最終的に着ることはないでしょうが、このジャージは当然大会側から彼個人にプレゼントされるそうなので家宝になるでしょう。
おめでとう!
なお、対照的にとても酷かったチームがありましたw
エウスカルテルです。
もう、最上級カテゴリーのプロツアーチームとは思えないようなぐだぐだゴールでした。
最少人数の5人になってしまって、そうなると誰一人として遅れてはいけないのですが1人の選手が遅れてしまいました。
そうなると本来なら他の4人は遅れた一人を待って何とか5人に復帰して行かなければならないのですが・・・
先頭の4人がまさかの気付かない!
どうもあのチームは外部スピーカーに頼って無線もしてなかったようです。
会場は盛り上がってて、非常にうるさいのでその外部スピーカーの指示も聞こえなかったのか・・・
ゴール直前に気がついたらしく、全員が身体を起こして後ろを振り返る。
しかし、そこには居るはずのチームメイトは居ませんでした。
足を止めて惰性で進み、チームメイトを待つも気付かず捨ててきてしまっためゴールまで来ることはありませんでした。
その結果先頭の4人はチームTTなのに、全員身体を起こして後ろを振り返りながらゴールという中々珍しいゴールになりましたw
話題という意味では悪くありませんが・・・それはアカンでしょうw
というレースになりました。
明日は、いきなりですが中級山岳の第3ステージ。
しかし、上りより下りが心配です。
どうやら道が狭く、ヘアピンカーブも多いようです。
ゴールは最後の3級山岳を越えて長いダウンヒルを終えた後にあります。
大きな落車がないと良いのですが・・・
そして、ハイライト動画ですがどうやらJsportsがあげてくれてるようです。
毎日更新されていくようなのでこちらでチェックすると良いと思います。
日本語だから分かりやすいし、時間がない方もハイライトならさくっと美味しいところだけ楽しめます!
http://www.jsports.co.jp/cycle/giro/movie/
では今日は、ここまで。
昨日の投稿で選手の名前を間違えてました・・・
最後のスプリントに絡んだ選手はブエではなく、ブアニでした大変失礼しました。
さて、 今日のレースはチームTTでした。
イスキア島で設定されたコースは17.4kmでコーナーも多く、さらにはアップダウンまで多いという非常にテクニカルなコースでした。
ゴール手前には長さ2.5km、最大斜度7%の坂が登場したりと選手はかなり苦しかったと思います。
しかし、昨日とは打って変わって舗装はとても綺麗!
なんでもジロが開催されるということで舗装を新たに敷きなおしたそうです。
1つのレースのためにそこまでするとは・・・さすがグランツールですね。
レースはチーム成績が最下位のチームから順番にスタートでした。
しかし・・・これが今日の運命の分かれ道だったようです。
どうやらレースの前半と後半では風が変わったらしく、後半のチームのタイムが伸び悩みました。
特に、ディフェンディングチャンピオンのヘシェダルを擁するガーミン・シャープや今大会を狙ってるエヴァンスを擁するBMCには非常に苦しい展開となりました。
そのなか実力だけでなく、運にも恵まれたのは優勝候補のウィギンス擁するチームスカイでした。
スタートが前半だったため、風の悪影響も受けずに済みました。
中間計測では暫定トップだったブランコのタイムを20秒上回るタイムで通過。
しかし、その後チームスカイの選手が少し遅れたりしてトレインは最少人数の5人になってしまいます。
チームTTでは先頭から5人目のタイムが、そのチームの成績となるので9人いる中の4人は途中で切り捨てても大丈夫です。
しかし、4人切り捨てて、もし5人の状態のときに一人がパンクやメカトラ、落車などしてしまったら・・・大変なことになります。
4人を犠牲にして走ることでうまく行く場合もありますが、リスクが大きいのでスカイのような安定を好むようなチームにはあまり喜ばしくない展開だったと思います。
すこし心配でしたが、その後もスカイはタイムを落とさず最後まで走りぬけ、ゴールではブランコのタイムを28秒も上回るタイムでした。
普通なら、その後のチームはそれを目標に走るので良いタイムが出るはずでした。
モビスターやランプレは中間計測ではかなり良いタイムでしたが、その後は風の影響からか思うように伸びませんでした。
結局、最後のほうは全てのチームが伸び悩み始め、レースが終わる前からスカイ優勝の雰囲気が・・・で、実際そうなりました。
そして、スカイが優勝したことでマリア・ローザもスカイに渡ったのですが、スカイの先頭で
ゴールした選手が着ることになります。
で、先頭でゴールしたのは今年プロデビューで、初出場のプッチォでした。
しかも彼はイタリア人!
チームのおかげでとれたマリアローザですが、イタリア人としてこれを着て走るのがどれだけの栄誉かという事は想像に難くありません。
もちろん、実際に最終的に着るのは別の選手。
チームのエースのウィギンスの可能性が高いので、彼が最終的に着ることはないでしょうが、このジャージは当然大会側から彼個人にプレゼントされるそうなので家宝になるでしょう。
おめでとう!
なお、対照的にとても酷かったチームがありましたw
エウスカルテルです。
もう、最上級カテゴリーのプロツアーチームとは思えないようなぐだぐだゴールでした。
最少人数の5人になってしまって、そうなると誰一人として遅れてはいけないのですが1人の選手が遅れてしまいました。
そうなると本来なら他の4人は遅れた一人を待って何とか5人に復帰して行かなければならないのですが・・・
先頭の4人がまさかの気付かない!
どうもあのチームは外部スピーカーに頼って無線もしてなかったようです。
会場は盛り上がってて、非常にうるさいのでその外部スピーカーの指示も聞こえなかったのか・・・
ゴール直前に気がついたらしく、全員が身体を起こして後ろを振り返る。
しかし、そこには居るはずのチームメイトは居ませんでした。
足を止めて惰性で進み、チームメイトを待つも気付かず捨ててきてしまっためゴールまで来ることはありませんでした。
その結果先頭の4人はチームTTなのに、全員身体を起こして後ろを振り返りながらゴールという中々珍しいゴールになりましたw
話題という意味では悪くありませんが・・・それはアカンでしょうw
というレースになりました。
明日は、いきなりですが中級山岳の第3ステージ。
しかし、上りより下りが心配です。
どうやら道が狭く、ヘアピンカーブも多いようです。
ゴールは最後の3級山岳を越えて長いダウンヒルを終えた後にあります。
大きな落車がないと良いのですが・・・
そして、ハイライト動画ですがどうやらJsportsがあげてくれてるようです。
毎日更新されていくようなのでこちらでチェックすると良いと思います。
日本語だから分かりやすいし、時間がない方もハイライトならさくっと美味しいところだけ楽しめます!
http://www.jsports.co.jp/cycle/giro/movie/
では今日は、ここまで。
2013年5月5日日曜日
ジロ・デ・イタリア 2013 実況!
・・・をこちらでやってますw
↓
CBN Forums ジロ・デ・イタリア 2013 観戦スレッド
しばらくそっちでの更新がメインになると思います。
一応、こっちにも多少は書くつもりですが、書けても日々の練習とスレッドの内容のコピペくらいになると思います。
なので、よろしければCBN Forumusの方にどうぞ !
一応、内容をコピペします。
みなさんこんばんは!(サッシャさん風に)
ついに始まりましたジロ・デ・イタリア2013!
このジロを皮切りにグランツールのシーズンが始まります。
寝不足になりがちなシーズンになりますが、頑張りましょう。
私も仕事が終わってからの練習後に見ることになるのでとっても眠いです・・・
さて、去年のツールで実況をやって大変だったのですが、自分も結構楽しめたので今年のジロもやろうと思います。
レース結果だけでなくJspoの実況を見て思ったこと気づいたことを書いていきます。
クオリティは保障できませんが緩くお付き合いくださいm(_ _ )m
なお、もしハイライト動画やストリーミング配信を見つけた方はリンクを張っていただいたり動画を埋め込みしていただけたら幸いです。私一人でそこまでやるのは辛いので・・・
さて、今日の第1ステージはナポリでの周回コースを走る平坦ステージでした。
距離は130kmと短め。
ただしコースはテクニカルで石畳もあり、走りやすいコースとは言えなかったようです。
そのせいか落車やパンクが多発。
しかし多くの選手が激しい落車をしても必ず再スタートする!
ちょっと確認不足なのですがエウスカルテルの選手が途中でかなり激しい落車(フォークが折れてたようにも見えました)をして倒れこんでました。
ヘルメットを一回脱いだので心配でしたが、その後、結局再スタートしていきました。
グランツールなんか選手にとっては一生に一回出れるか出れないか?
強い選手でも、不慮の事故などによりその後、出れなくなる可能性もあります。
そうなる意地でも無理でも完走しなければ明日が来ないので、みんな再スタートするんですね。
本当に恐ろしい・・・
我々アマチュアは、完走できなくてもとりあえず明日は来るので落車して、無理そうなら素直に諦めた方がいいと思います。
無理をして、その先に待つ明日が雨や曇りになってはその後が楽しめませんから・・・
身体は大切にしましょう。
で、そんな困難なレースを勝ち取ったのは現代で最強のスプリンターと謳われ、『マン島超特急』『マン島ミサイル』や『キャノンボール』の二つ名を持つマーク・カヴェンディッシュ!
レース残り16kmあたりからかなり激しい位置取り合戦が始まりました。
今年、オメガファルマ・クイックステップに移籍したカヴは完璧なアシストとトレインを武器に他を圧倒する・・・かと思いきやそこまでアシストは活躍できませんでした。
よくアシストが動いてたのはキャノンデールとオリカ・グリーンエッジでした。
グリーンエッジのエースはマシュー・ゴスですが、今日はゴール直前までグリーンエッジは殆ど姿を見せず、今日は勝負しないかと思いきや最後の最後で固まって上がってきました。
そのおかげで、逃げてる選手を追って、捕まえた後にペースを上げてたオメガのアシスト陣は消耗させられて崩壊したようでした。
最後の美味しいところまで我慢したグリーンエッジはあまり疲労してない状態だったので今日はゴスの日かと思いきや、直前まで活発に動いてたキャノンデールも諦めません。
キャノンデール3スプリンターの一人、ヴィヴィアーニをつれてトレインを組んできます。
この時点ではカヴェンディッシュは先頭から少し遅れたところに居ました。
先頭にはゴス、ヴィヴィアーニ、カヴェンディッシュ、それからフランスナショナルチャンピオンジャージを着てるブエとその他のアシストが数名でした。
緊迫した空気の中ゴールが近づいてきますが、残り2.5km?くらいの地点で先頭のほうで落車が発生。
AG2Rの選手が曲がりきれなかったのかフェンスにぶつかってました。
そのせいで集団は分裂。
少し出遅れていた、アルゴス・シマノのエースのデゲンコルブ等はここでその影響をくらいゴールスプリントには絡めませんでした。
結局、カヴあたりを最後にして先頭集団でのスプリントにもつれ込みました。
最後までアシストがしっかり残ってたグリーンエッジはゴール300m手前くらいでゴスを発射!
しかしこれが少し速すぎたようでその後ゴスは少し失速。
その後ろにいたヴィヴィアーニが前に出ます。
後からは強引にブエが上がってきますが少し足りない。(ただ観てても思いましたが、かなり無理やり上がってきて(途中他の選手と少し接触してた?)ようで他の選手から苦情が来たようです)
これはヴィヴィアーニが勝つか?
と思ったら後から大きく外回りを通ってカヴェンディッシュが撃ち込んでくる!
外回りで上がってきたので、ルート的には他の全ての選手より多く走らなければならなかったはずです。
しかし最後まで冷静に他の選手を見ていて、自分の実力だとどこから発射すれば射程県内か完璧に把握していたカヴにはその程度の無駄など無縁でした。
ぐぐっと上がってきたと思ったら他のどの選手よりも高い最高速を維持してヴィヴィアーニを抜いてガッツポーズ!
あの難しいスプリントをやるためには実力、『力』が必要なことは確かでしょう。
しかし力勝負だけではあのスプリントで単独で勝つのは難しかったと思います。
それでも勝てたのは『技』があったからだと思います。
力だけでなく技もあるスプリンター・・・
総合的に見てやはり現代で最強なのはカヴェンディッシュだと思います。
今日のスプリントを見てそう思いました。
終わって確認してみればヴィヴィアーニとはホイール1つの差でゴールしてました。
本当に凄いですね。
ということで今日勝ったのはカヴェンディッシュ!
今年のジャージはマスターのブログにも書かれてる通り英国人のポール・スミス氏がデザインしてます。
ポール氏が会場に来てましたが、英国人が最初に来てくれるということで大喜びしてたようです。
ということで明日はマリア・ローザをカヴェンディッシュが着て走ります。
明日はチームTTです。
総合優勝を狙うならタイムを失うわけにいきませんから非常に重要なステージです。
ただ、明日のコースもかなり難しいようです。
一波乱あるかも?
ちなみに明日のステージはスカパーの開放日だそうで無料で見れます!
是非見ましょう!
では、今日はここまで!
2013年5月3日金曜日
明日からジロ・デ・イタリア!
明日からついにジロ・デ・イタリアが始まる!
http://www.jsports.co.jp/cycle/giro/
勝つのはウィギンスかニバリか?
それともヘシェダル?
ジロはツールやブエルタに比べて暴力的というか非人道的というか、それくらいのレベルで厳しい山岳が設定されたりしてるので山岳賞が非常に楽しみ!
そして、そういったコースに対応するために選手は特殊な機材やセッティングで走ったりするからそこにも注目!
Jspo1で21:30分から生放送!
放送は26日まで21ステージ!
Jspo契約してる方は是非見ましょう!
でも、実は6月1日から10日までの間に第1ステージから第16ステージまで無料放送するんですよ。
BSが見れる方は、チャンネル合わせれば見れるようになるので興味がある人は見てみるといいかも?
なんかむっちゃJspoのステマっぽくなってしまってけど、まぁ良いか・・・
楽しみましょう!
では、今日はここまで!
http://www.jsports.co.jp/cycle/giro/
勝つのはウィギンスかニバリか?
それともヘシェダル?
ジロはツールやブエルタに比べて暴力的というか非人道的というか、それくらいのレベルで厳しい山岳が設定されたりしてるので山岳賞が非常に楽しみ!
そして、そういったコースに対応するために選手は特殊な機材やセッティングで走ったりするからそこにも注目!
Jspo1で21:30分から生放送!
放送は26日まで21ステージ!
Jspo契約してる方は是非見ましょう!
でも、実は6月1日から10日までの間に第1ステージから第16ステージまで無料放送するんですよ。
BSが見れる方は、チャンネル合わせれば見れるようになるので興味がある人は見てみるといいかも?
なんかむっちゃJspoのステマっぽくなってしまってけど、まぁ良いか・・・
楽しみましょう!
では、今日はここまで!
6800アルテで79変速機は使えるか?
6800アルテの情報が日本でも解禁され、シクロワイアードに載りましたね。
http://www.cyclowired.jp/?q=node/106956
で、どうやらかなり90の技術が入ってるようです。
となると私にとっては忌まわしい存在である79系のSTIも、新型のSTIになって、ワイヤリングの改善や新型のPTFEコートワイヤーに対応になってるはずです。
それならば、シフトの操作はかなり軽くなってるはずです。
何度も言ってますが、78世代に比べると79世代の変速の固さは閉口するレベルですから・・・
そのため、何とか68は使いたいですね。
90に比べるとかなり安価ですから投資も少なくてすみます。
しかし、私は既に79を買ってしまってるわけで全て買い換えるとちょっと勿体無い・・・
で、どうにか低コストで68のSTIを導入できないか考えて調べてみました。
最初はSTIとCSだけ買って、79と差し替えれば大丈夫かと思いましたがどうやらダメなようです。
RDのワイヤーを引く角度が全く違うそうで、ダメだそうです。
実験した方から情報をいただきました。
そうなると最低限、RDは追加です。
そしてRD追加するならFDも買っとけという話です。
ちなみにFDは安いから90にしとくというのも手です。
で、それ以外には?
気になるのがクランクです。
多分、完璧には動かなくても使えるはずだと思います。
79で唯一といって良いほど気に入ってるのがクランクです。
特に、チェーンリングですね。
あの剛性感は凄いです。
直前まで使ってたのが57でしたが、別物。
あのチェーンリングの剛性のおかげで変速がしっかり素早く決まるんですね。
もちろん位相設定と刃先の加工がすばらしいのもありますが、それがよくてもチェーンリングが軟いとアウターに上げるときにもたつきますから。
クランクとブレーキを残して変えるとして定価ベースで大体5万円・・・
これをどう見るか?ですが安いと思います。
昔の105なんか高かったんですから・・・
それに比べれば安いものです。
もし変えるとしたら79STIはどうしようかな・・・
弟はしばらく10sのままだろうから交換しといて予備として105は保管しとくか?
では、今日はここまで。
http://www.cyclowired.jp/?q=node/106956
で、どうやらかなり90の技術が入ってるようです。
となると私にとっては忌まわしい存在である79系のSTIも、新型のSTIになって、ワイヤリングの改善や新型のPTFEコートワイヤーに対応になってるはずです。
それならば、シフトの操作はかなり軽くなってるはずです。
何度も言ってますが、78世代に比べると79世代の変速の固さは閉口するレベルですから・・・
そのため、何とか68は使いたいですね。
90に比べるとかなり安価ですから投資も少なくてすみます。
しかし、私は既に79を買ってしまってるわけで全て買い換えるとちょっと勿体無い・・・
で、どうにか低コストで68のSTIを導入できないか考えて調べてみました。
最初はSTIとCSだけ買って、79と差し替えれば大丈夫かと思いましたがどうやらダメなようです。
RDのワイヤーを引く角度が全く違うそうで、ダメだそうです。
実験した方から情報をいただきました。
そうなると最低限、RDは追加です。
そしてRD追加するならFDも買っとけという話です。
ちなみにFDは安いから90にしとくというのも手です。
で、それ以外には?
気になるのがクランクです。
多分、完璧には動かなくても使えるはずだと思います。
79で唯一といって良いほど気に入ってるのがクランクです。
特に、チェーンリングですね。
あの剛性感は凄いです。
直前まで使ってたのが57でしたが、別物。
あのチェーンリングの剛性のおかげで変速がしっかり素早く決まるんですね。
もちろん位相設定と刃先の加工がすばらしいのもありますが、それがよくてもチェーンリングが軟いとアウターに上げるときにもたつきますから。
クランクとブレーキを残して変えるとして定価ベースで大体5万円・・・
これをどう見るか?ですが安いと思います。
昔の105なんか高かったんですから・・・
それに比べれば安いものです。
もし変えるとしたら79STIはどうしようかな・・・
弟はしばらく10sのままだろうから交換しといて予備として105は保管しとくか?
では、今日はここまで。
2013年5月2日木曜日
MTBはロードバイクで速くなるのに役立つのか?
さて、先日MTBの試乗をしてたのですがその際に考えてたことがありました。
タイトルの通りです。
MTBはロードバイクで速くなるのに役立つのか?
これに尽きます。
先日の記事にも書きましたが、私がMTBを欲する理由は
・オフシーズンのトレーニングのため
・バイクコントロールやペダリングスキルなどの技術を磨くため
・雪上走行をするため
の3つです。
特に今日は1と2に的を絞って書きます。
MTBがロードバイクの役に立つというのは結構言われてることです。
MTBではロードバイクよりバイクコントロールがシビアですし、ペダリングも綺麗にしないといけません。
そのため、ロードの有力選手の中では元MTBライダーでロードに転向して頭角を現したという人が結構いたりします。
最近で、一番有名なのだと11年のツール覇者である、世界一カッコイイケツ顎のカデル・エヴァンスでしょうか?
彼は元はMTBの選手でした。
バイクコントロールに長けていて、彼の下りは非常に速いと評判です。
また、私の大好きなスイスの国籍をお持ちの宇宙人、ファビアン・カンチェラーラもオフシーズンはMTBを楽しんでるそうです。
こういった事が多々あるので、私もMTBをトレーニングに取り入れたいと考えてました。
特に、私は下りが非常に遅いので多少なりとも改善してくれれば・・・という思いがあります。
それ以外の部分も、もちろん期待してます。
で、実際にMTBに乗ってみてどうだったか?
ってことです。
結論から言うとMTBはロードバイクで速くなるのに役立つと思います。
スキルだけでなく総合的な体力のトレーニングにもなると思います。
では、1つ1つ書いていきます。
まず1つ目のペダリングスキル。
ペダリングスキルですが、これはMTBに乗ることで改善すると思います。
これをやはり1番感じました。
というか、MTBに乗って思ったのが『ペダリング』という言葉が不適切だと思いました。
ペダルを綺麗に回したって意味がないんです。
重要なのはちゃんと走ることなのです。ペダルを綺麗に回しても走れなければ全く意味がありません。
ペダルを綺麗に回すというよりか、ホイールを綺麗に回す という感じでした。
とにかくホイールの回転、トルクにムラを出さないようにしてトラクションを稼いで一定ペースで走るというのが非常にMTBでは重要でした。
これができないと上りをこなせません。
下手なペダリングで行くと、スリップしたりウィリーしてしまったり・・・
正確にはペダリングだけでなく重心の問題もありますが、ペダリングが半分以上占めてると思います。
また、重心バランスも改善できればそれだけタイヤへの荷重バランスが適切になり、タイヤのヒステリシス損失が少なくなって走りの効率が高くなる!・・・って事もあるかもしれません。
こっちは良く分からないですけど、多少後輪のタイヤの減りも少なくなったりしてw
2つ目、バイクコントロール。
これもやっぱり改善すると思います。
ただ、これは少し意味が分かれて、バイクをコントロールして
外乱を発生させないようにする、先読み的なバイクコントロールと
外乱が発生したときに、対処してバイクを安定させる対処的なバイクコントロール
に分かれます。
まずは先読み的なバイクコントロールから。
MTBに乗ると路面状況を読むスキルが鍛えれると思います。
トレイルを走るとしっかりグリップする場所や段差の位置などを確認して、走りやすい場所を読んで走らなければいけません。
これができるかできないかで、かなり差が生まれます。
ミスすると走れずに失速して足を着いたり転げてしまったりします。
まず、路面状況を上手く読むことで、走りやすい場所・・・少し言い換えるとスキルを必要としないで 走れる場所を走るようになります。
結果として、バイクが安定して走りがスムーズになります。
これはロードでも当然役に立ちます。
ロードバイクでも少し荒れた道を走るときならどこが走りやすいか見極めて走ることが非常に重要です。
走りやすい場所を走ることでかなりエネルギーの損失は抑えられますし、振動とかも減るのでそれから来る疲労も少なくなります。
下りの場合だと、落車リスクの少ない路面、しっかりグリップする路面の見極めができるのでより安全にかつ、速く下れるようになります。
そうすれば荒地で暴れるバイクを抑えて走るバイクコントロールスキルも、下りでかっ飛ばすバイクコントロールスキルも高いものが必要なくなります。
次に、対処的なバイクコントロールです。
これは言い換えるとリカバリーです。
上の先読みをミスしたり、コースの状況によってはどうしても悪路を走らざる負えないシーンが発生してしまったとき、どうバイクを安定させスムーズに走るかという事になります。
後輪がスリップしてしまったり、前輪が跳ねてしまったりしたときにどうするか?
ここらへんは反射的な部分が多いので中々言葉に表しにくいのですがMTBに乗っていると、このような場面が多いので、何回も繰り返してるうちに
こういう風に不安定になったり、バイクが暴れたりしたら、こうすれば良い
というような対処を段々学習していくことができます。
その結果、段々ですが走りが乱れたときに素早く対処できるようになると思います。
また、先を読むスキルとあわせれば
この先はああいう風にバイクが暴れるだろうからこうすれば良いだろう・・・
というような合わせ技が出来るようになります。
どちらにしてもバイクを安定させるスキルはかなり向上するはずです。
3つ目、総合的な体力トレーニング。
これは実は走る前まであまり考えてませんでしたが、走ってみるとMTBはロードより総合的な体力トレーニングができると感じました。
私が、まだ下手クソだというのもありますが
トレイルを走ってると上手く走れずに足を着いてしまいバイクを押さなければいけなかったり・・・
段差を超える場合には自転車を持ち上げたり・・・
時には担がなければいけなかったり・・・
そういった乗車以外の運動が必ず発生するので、結果的に全身を使うようになり非常に疲れます。足を着く地面も、舗装路ではないので簡単には歩くことができず更に体力を消耗します。
本当に良いトレーニングになります・・・
また、乗車中でも総合的なトレーニングになります。
前述のペダリングスキルやバイクコントロールをするためにも、MTBでトレイルを走る場合には常に重心の位置に気を使って身体を動かしたり、暴れるバイクを安定させるためにハンドルを操作したり、膝を使って衝撃を吸収して坂を下ったりとにかく全身を絶えず動かします。
その結果、もういろいろなところが筋肉痛になります。
またこういったバランスを気に使う走りをすると非常に体幹を使うので、体幹トレーニングにも非常に効果があると思います。
いつもより腹筋や腰の筋肉が非常に疲れました。まだちょっと痛い・・・
この2つから総合的なトレーニングになるというのは確かだと思います。
しかしMTBでやると良いのは、ペダリングスキルやバイクコントロールの向上も同時に見込まれることです。
他の総合的なトレーニングをやっても、中々この2つを合わせてトレーニングすることができるものは無いと思います。
そして、やはり自転車を使ってやるトレーニングですからより鍛えられる筋肉というのは、自転車に乗るときに使う筋肉になるはずなので、無駄な筋肉を付く可能性が低くなると思います。
無駄な筋肉がついてしまうとパワーウェイトレシオが落ちてしまいますからね。
特に私のような超軽量級のヒルクライマーには死活問題です。
筋トレするより効果はすぐに現れないかもしれませんが、長い目で見ると良い方向に働くはずです。
後、これをやって鍛えられた筋肉というのは自転車で必要な筋肉という事になりますから、筋肉がついてきたらその結果から、どこの筋トレが必要か逆算してやれば、非常に効果の高い筋トレができるはずです。
そういった意味でもやはりMTBでの練習は良いと思います。
以上の結果から、MTBはやはりロードバイクに役に立つ・・・
いや、非常に役に立つ
と思います。
そしてこういったトレーニングをしっかりするためにも性能の高い29erや走破性の高いフルサスのオールマウンテンよりも、26インチの標準的なハードテイルバイクが良いと思います。
楽しみたいなら29erのハードテイルが面白そうなんですけど・・・悩ましい。
贅沢言うと、今年の冬までに揃えたいところですが、もっと先になりそうです。
このMTBでできるトレーニングのいくらかの部分はシクロクロスでもできるはずなので、まずはシクロの方が先ですね。
更に先に、ロードの決戦用ホイールがありますが・・・
あー、MTB欲しい!
買うならTECHさんで買うつもりなのでどこのメーカーがあるのかしっかり把握して、そして私はMTBは初心者なのでよく相談してどれを買うか選ぼうと思います。
では、今日はここまで。
タイトルの通りです。
MTBはロードバイクで速くなるのに役立つのか?
これに尽きます。
先日の記事にも書きましたが、私がMTBを欲する理由は
・オフシーズンのトレーニングのため
・バイクコントロールやペダリングスキルなどの技術を磨くため
・雪上走行をするため
の3つです。
特に今日は1と2に的を絞って書きます。
MTBがロードバイクの役に立つというのは結構言われてることです。
MTBではロードバイクよりバイクコントロールがシビアですし、ペダリングも綺麗にしないといけません。
そのため、ロードの有力選手の中では元MTBライダーでロードに転向して頭角を現したという人が結構いたりします。
最近で、一番有名なのだと11年のツール覇者である、世界一カッコイイケツ顎のカデル・エヴァンスでしょうか?
彼は元はMTBの選手でした。
バイクコントロールに長けていて、彼の下りは非常に速いと評判です。
また、私の大好きなスイスの国籍をお持ちの宇宙人、ファビアン・カンチェラーラもオフシーズンはMTBを楽しんでるそうです。
こういった事が多々あるので、私もMTBをトレーニングに取り入れたいと考えてました。
特に、私は下りが非常に遅いので多少なりとも改善してくれれば・・・という思いがあります。
それ以外の部分も、もちろん期待してます。
で、実際にMTBに乗ってみてどうだったか?
ってことです。
結論から言うとMTBはロードバイクで速くなるのに役立つと思います。
スキルだけでなく総合的な体力のトレーニングにもなると思います。
では、1つ1つ書いていきます。
まず1つ目のペダリングスキル。
ペダリングスキルですが、これはMTBに乗ることで改善すると思います。
これをやはり1番感じました。
というか、MTBに乗って思ったのが『ペダリング』という言葉が不適切だと思いました。
ペダルを綺麗に回したって意味がないんです。
重要なのはちゃんと走ることなのです。ペダルを綺麗に回しても走れなければ全く意味がありません。
ペダルを綺麗に回すというよりか、ホイールを綺麗に回す という感じでした。
とにかくホイールの回転、トルクにムラを出さないようにしてトラクションを稼いで一定ペースで走るというのが非常にMTBでは重要でした。
これができないと上りをこなせません。
下手なペダリングで行くと、スリップしたりウィリーしてしまったり・・・
正確にはペダリングだけでなく重心の問題もありますが、ペダリングが半分以上占めてると思います。
また、重心バランスも改善できればそれだけタイヤへの荷重バランスが適切になり、タイヤのヒステリシス損失が少なくなって走りの効率が高くなる!・・・って事もあるかもしれません。
こっちは良く分からないですけど、多少後輪のタイヤの減りも少なくなったりしてw
2つ目、バイクコントロール。
これもやっぱり改善すると思います。
ただ、これは少し意味が分かれて、バイクをコントロールして
外乱を発生させないようにする、先読み的なバイクコントロールと
外乱が発生したときに、対処してバイクを安定させる対処的なバイクコントロール
に分かれます。
まずは先読み的なバイクコントロールから。
MTBに乗ると路面状況を読むスキルが鍛えれると思います。
トレイルを走るとしっかりグリップする場所や段差の位置などを確認して、走りやすい場所を読んで走らなければいけません。
これができるかできないかで、かなり差が生まれます。
ミスすると走れずに失速して足を着いたり転げてしまったりします。
まず、路面状況を上手く読むことで、走りやすい場所・・・少し言い換えるとスキルを必要としないで 走れる場所を走るようになります。
結果として、バイクが安定して走りがスムーズになります。
これはロードでも当然役に立ちます。
ロードバイクでも少し荒れた道を走るときならどこが走りやすいか見極めて走ることが非常に重要です。
走りやすい場所を走ることでかなりエネルギーの損失は抑えられますし、振動とかも減るのでそれから来る疲労も少なくなります。
下りの場合だと、落車リスクの少ない路面、しっかりグリップする路面の見極めができるのでより安全にかつ、速く下れるようになります。
そうすれば荒地で暴れるバイクを抑えて走るバイクコントロールスキルも、下りでかっ飛ばすバイクコントロールスキルも高いものが必要なくなります。
次に、対処的なバイクコントロールです。
これは言い換えるとリカバリーです。
上の先読みをミスしたり、コースの状況によってはどうしても悪路を走らざる負えないシーンが発生してしまったとき、どうバイクを安定させスムーズに走るかという事になります。
後輪がスリップしてしまったり、前輪が跳ねてしまったりしたときにどうするか?
ここらへんは反射的な部分が多いので中々言葉に表しにくいのですがMTBに乗っていると、このような場面が多いので、何回も繰り返してるうちに
こういう風に不安定になったり、バイクが暴れたりしたら、こうすれば良い
というような対処を段々学習していくことができます。
その結果、段々ですが走りが乱れたときに素早く対処できるようになると思います。
また、先を読むスキルとあわせれば
この先はああいう風にバイクが暴れるだろうからこうすれば良いだろう・・・
というような合わせ技が出来るようになります。
どちらにしてもバイクを安定させるスキルはかなり向上するはずです。
3つ目、総合的な体力トレーニング。
これは実は走る前まであまり考えてませんでしたが、走ってみるとMTBはロードより総合的な体力トレーニングができると感じました。
私が、まだ下手クソだというのもありますが
トレイルを走ってると上手く走れずに足を着いてしまいバイクを押さなければいけなかったり・・・
段差を超える場合には自転車を持ち上げたり・・・
時には担がなければいけなかったり・・・
そういった乗車以外の運動が必ず発生するので、結果的に全身を使うようになり非常に疲れます。足を着く地面も、舗装路ではないので簡単には歩くことができず更に体力を消耗します。
本当に良いトレーニングになります・・・
また、乗車中でも総合的なトレーニングになります。
前述のペダリングスキルやバイクコントロールをするためにも、MTBでトレイルを走る場合には常に重心の位置に気を使って身体を動かしたり、暴れるバイクを安定させるためにハンドルを操作したり、膝を使って衝撃を吸収して坂を下ったりとにかく全身を絶えず動かします。
その結果、もういろいろなところが筋肉痛になります。
またこういったバランスを気に使う走りをすると非常に体幹を使うので、体幹トレーニングにも非常に効果があると思います。
いつもより腹筋や腰の筋肉が非常に疲れました。まだちょっと痛い・・・
この2つから総合的なトレーニングになるというのは確かだと思います。
しかしMTBでやると良いのは、ペダリングスキルやバイクコントロールの向上も同時に見込まれることです。
他の総合的なトレーニングをやっても、中々この2つを合わせてトレーニングすることができるものは無いと思います。
そして、やはり自転車を使ってやるトレーニングですからより鍛えられる筋肉というのは、自転車に乗るときに使う筋肉になるはずなので、無駄な筋肉を付く可能性が低くなると思います。
無駄な筋肉がついてしまうとパワーウェイトレシオが落ちてしまいますからね。
特に私のような超軽量級のヒルクライマーには死活問題です。
筋トレするより効果はすぐに現れないかもしれませんが、長い目で見ると良い方向に働くはずです。
後、これをやって鍛えられた筋肉というのは自転車で必要な筋肉という事になりますから、筋肉がついてきたらその結果から、どこの筋トレが必要か逆算してやれば、非常に効果の高い筋トレができるはずです。
そういった意味でもやはりMTBでの練習は良いと思います。
以上の結果から、MTBはやはりロードバイクに役に立つ・・・
いや、非常に役に立つ
と思います。
そしてこういったトレーニングをしっかりするためにも性能の高い29erや走破性の高いフルサスのオールマウンテンよりも、26インチの標準的なハードテイルバイクが良いと思います。
楽しみたいなら29erのハードテイルが面白そうなんですけど・・・悩ましい。
贅沢言うと、今年の冬までに揃えたいところですが、もっと先になりそうです。
このMTBでできるトレーニングのいくらかの部分はシクロクロスでもできるはずなので、まずはシクロの方が先ですね。
更に先に、ロードの決戦用ホイールがありますが・・・
あー、MTB欲しい!
買うならTECHさんで買うつもりなのでどこのメーカーがあるのかしっかり把握して、そして私はMTBは初心者なのでよく相談してどれを買うか選ぼうと思います。
では、今日はここまで。
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