今日は第18ステージ、20.6kmの山岳TT!
しかし明日から超級山岳ステージが控えてることもあって狙ってない選手たちはタイムアウトにならない範囲でゆっくり流して上っていきます。
しかし、流して、息も上がらない強度で走ってAve.23km/hとかになってるんですけど・・・
さすがトッププロは恐ろしい。
レースの方は前述の通り狙わない選手たちが最初は大勢なのでゆったりしていました。
しかし、チーム総合を狙うチームの選手たちは何名かがしっかり走ります。
今日は山岳TTという事もあって機材はあまりTTバイクを使っていませんでした。
殆どがノーマルバイクでした。
ただノーマルバイクでも、軽量フレームよりエアロロードを使っていてハンドルにクリップオンバーをつけてる選手が大半でした。
リム高は選手によってまちまちです。記録を狙うような選手でもロープロファイルを使っている選手が居たり様々です。
ディスクを履いてる人は居なかったはず・・・
そんな中、やらかしたのは山岳賞ジャージを着てるピラッジィでした。
何と、スタート時刻を間違えてしまったようで時間になってもスタート台に現れませんでしたw
結果、数分遅刻してスタートしていきました。
幸い、タイムアウトにならずにすんだようですが、間違えたことを知ったとき目の前が真っ白になりそうですね・・・
そんなトラブルもある中、まず良いタイムを出したのがカタルドでした。
その時点で暫定1位はカペッキでしたが、カタルドはそれを45秒上回る46分10秒でゴール!
喜ぶカタルド!しかしその喜びは一瞬で打ち砕かれました。
その直後にやってきたクレメントが5秒更新しました。
ここから、実力のある上位の選手たちがどんどんスタートしますからタイムも更新されていく可能性が高くなります。
今回大活躍のコロンビアからはデュアルテがゴール前で嘔吐しながらも走りきる気合の走りで暫定三位に飛び込みます。
その後ディルーカが来て、デュアルテを抜いて暫定3位になりますがその後が凄かった。
カルーゾが非常に良い走りをして、ついに46分の壁をぶち破り45分49秒でゴール。Aveは約27km/hでした。使ったバイクは完全にノーマルのバイクでクリップオンバーすらつけていませんでした。本当に凄いですねぇ・・・
この46分破りのタイムが壁になるか?と思われましたが、ここからの選手はまた1段違いました。
そんな中非常に良いタイムを出したのがS・サンチェスでした。
今日見た中では唯一?楕円チェーンリングを使ってました。
終始良いペースで走り、暫定1位、45分27秒でゴール。なんと27秒上回りました。
このタイムが非常に強力で、その後の選手たちも中々抜けません。
そしてついに総合優勝を争う選手たちがスタートしていきました。
総合とはまた別の新人賞ジャージを争うベタンクールとマイカの戦いも白熱します。
どちらも非常に良い走りをしましたがマイカが10秒ほどベタンクールを上回り、再びマリア・ビアンカを奪取しました。
しかし結局順位が入れ替わっただけでタイム差は5秒のまま。新人賞はどうなるかまだ分かりません。
現在総合4位のスカルポーニは中間で非常に良いタイムを出し暫定トップになりますが、最後少し失速してしまい45分50秒でゴール。
現在3位のウランと2位のエヴァンスは中間では振るいません。
ウランは中間で48秒遅れ、エヴァンスにいたっては1分も遅れてしまいました。
後半の選手がどんどん遅れるので風向きが変わったかと思いましたがそんな事はありませんでした。
エヴァンスの後に来たニバリが何と、中間で1位のタイムを記録したスカルポーニより既に30秒も速いタイムを記録します。
エヴァンスとウランは非常に厳しい戦いを強いられます。
しかしウランは後半何とか持ち直し45分55秒の暫定4位でゴール。
4位のスカルポーニとのタイム差は5秒に押さえて表彰台は守りました。
一方でエヴァンスは後半になってもどんどん遅れていきます。
本人も分かっているからか、焦っているのかダンシングを多用する場面が目立ちました。
一方で、安定して恐ろしい速度で走り続けるニバリ。
何とゴール1km手前あたりでのエヴァンスとニバリのタイム差は30秒程度となってしまい。エヴァンスはニバリより3分早くスタートしたはずなのに追いつかれてしまいそうになります。
ニバリからは前方にもしかしたらエヴァンスの併走車や審判車が見えていたかもしれません。
最後は更にペースを上げ、本当に追いついてしまうような、獲って喰ってやろうかというような恐ろしい勢いで駆け上がっていきます。
エヴァンスは何とかニバリに追いつかれはしなかったものの大失速し、暫定24位という結果に終わってしまいます。
そして、その直後に勢いの止まらないニバリが戻ってきました。
この時点でトップはまだS・サンチェスの45分27秒。2位のカルーゾにすら22秒も上回る好タイムです。
しかし、ニバリは違いました。ゴールして当然1位でタイムは何と44分29秒と58秒も上回り、たった一人45分の壁をぶち破り、44分台前半というタイムを記録しました。
結果として、総合争いはとんでもないほどの差がついてしまいました。
トップはニバリで、エヴァンスが2位ですが4分2秒遅れて、ウランは4分12秒遅れ。
僅かにつめたスカルポーニが5分14秒遅れ。
正直2位以下は優勝に関してはもう赤信号に近くなってます。この勢いのニバリを止めるのは通常では無理でしょう。
しかし、2位から4位はまだ混戦です。
特にエヴァンスとウランはたった10秒差です。そうなると表彰台と、表彰台の位置争いが今後過激になりそうです。
普通に考えてこのままニバリを倒すよりか、調子の悪いエヴァンスを倒す方が理に適ってますから。
明日はクイーンステージ、超級山岳です。
正直、今日はエヴァンスがニバリに対して肉薄し、明日の決戦が見たかったのですが・・・
違った展開になりました。
しかし、これはこれで面白いですね。
新人賞のほうは相変わらず接戦ですし。
では、今日はここまで。
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