昨日はは第19ステージ、距離は139kmですが獲得標高はなんと4267m!
ガヴィア、ステルビオ峠を越えるクイーンステージです!
そのはずだったのですが・・・・
なんとジロ・デ・イタリア第19ステージは悪天候のため中止となりました。
悪天候だということは分かってたので峠をキャンセルする予定だったのですが、それでも駄目なくらいの悪天候。
どうやら山頂以外でも雪が降ったりしてるようです。
ちなみに峠の上はマイナス10度だそうです・・・そりゃ無理だ。
そのため、1つステージが消えて、今日の20ステージへ
今日は実質的には最終ステージといっても良い、第20ステージ。
最終日はパレード走行がメインになるので、勝負は殆ど今日で決着がつきます。
本当は5つ峠を越える最難関ステージのはずでしたが、悪天候のため一部コースが変更され、前半3つの峠が迂回され、最後の2つの山岳だけ上るようになりました。
そのため少しだけ距離も延長され210kmに・・・
それでも現地は相変わらず悪天候で、山頂付近は雪が積もり吹雪になる劇的なレースになりました。
レースのほうに参りましょう
序盤、30km地点で4人の選手の逃げが決まりました。
ハンセン、ポポヴィッチ、ブルット、エレメンティが逃げます。
メイン集団のほうはアスタナがメインでコントロールしますが、未だ目立った活躍のできてないエウスカルテルも少し加わって進んできます。
しかし、この後の山が悪天候で、雪があることが分かっているので目立った動きはありません。
後の過酷な状況に備えて補給をしっかり行ったり、防寒着を用意したりとアシストは忙しそうでした。
今回は途中に2ヶ所スプリントポイントが設定されてます。
逃げとのタイム差がかなりついていたので、4位までは潰されます。
しかし5位に2pt、6位に1ptが設定されてます。
カヴはエヴァンスとのポイント差が少ないのでここで少しでも稼いでおきたいところ。
そのためスプリントポイント前では前まで上がってきて睨みを利かせますが・・・
何故か第1スプリントポイントでヴィーニファンティーニの選手が前に出てきてスプリントを開始します。
慌ててカヴは踏んで5位になり2pt稼ぎましたが、かなり危うい差でした。
ヴィーニファンティーニの選手が出てくる理由はありませんのでカヴは無茶苦茶文句を言ってました。何で出てきたんでしょう?
あまり意味の無いポイントを取って、怒りモードのカヴから怒られるだけのお仕事・・・は、やりたくないですよ?
そのため第2のスプリントポイントではそれまで以上に睨みを利かせます。
幸いにも、今度は空気を読まないで出てくる選手は居なかったのでなんとか平和に終わります。ここでも2pt確保。
ここでカヴとしては仕事はほぼ終了。後はタイムアウトにならないようにゴールするだけです。
そして後ろがスプリントポイントで少しゴタゴタしてる間に先頭では少し動きがありました。
第2スプリント前でポポヴィッチが少し前に飛び出し1位通過していきます。
その後も逃げようとしますが、結局再び合流。
ここからハンセンとブルットがペースを上げていき、仕掛けたポポヴィッチは遅れていきます。また同時にエレメンティも脱落。
先頭で逃げが少なくなる中、後のメイン集団もカヴがポイントを取ったのであまり気にする必要はなくなったのでペースが上がり始めます。
そんな中、まさかのベタンクールがパンク。
メイン集団から1分程度遅れてしまいます。アシストを使って必死に追います。
残り18km、先頭とのタイム差が縮まるなか、メイン集団からウェーニングがアタック!
また、少し遅れて山岳賞ジャージのピラッジィとコロンビアのアタプナもアタック。
ピラッジィは既に山岳賞は確定してるほどポイントを持っていますが、最後までしっかり走ります。こういった、最後まで手を抜かず走る姿は素晴らしいですね。
戦略的には全く不必要で、無駄な消耗をするだけなのですがそうやって走ってくれると選手というのは大きな尊敬を集めると思います。
今はプロコンチ所属ですが、今後羽ばたいていきそうですね。
ピラッジィやアタプナがウェーニングとブルットを追う中、ベタンクールは何とかメイン集団に復帰しました。
先頭からはハンセンも遅れていき、ブルット単独に。
そのハンセンをウェーニングが抜いていきます。
先頭はブルット、1分6秒でウェーニングが続き、アタプナとピラッジィは1分29秒。
メインは1分38秒のタイム差で残り15kmとなりました。
メインではまだ動きはありませんが、ここでまたベタンクールがバイク交換。先ほどのパンクで何かあったのか?
程なく復帰しますが、また少し脚を使いました。
ウェーニングが好調な走りを見せてブルットに迫り、タイム差を20秒程度まで縮めますが山2級山頂までに捉えることはできず、ブルットが1位通過、2位がウェーニングとなりました。
そしてメイン集団が来ますが、ピラッジィがまたアタック。
たとえ3位でもしっかりと自分が山岳賞ジャージを着ていることをアピールする走りを見せます。
そしてウェーニングとブルットピラッジィは合流していきます。
メイン集団は淡々と上りますが、次はカペッキがアタック。
追走に追いつき、残りは9kmでが28秒、メイン集団は43秒まで縮まります。
しかし、カペッキでペースが上がったのか追走からはピラッジィ、アタプナが遅れていきます。
追走はその後遅れ始めたブルットに追いつき、そのままカペッキは単独でアタック。
ウェーニングが追います。
カペッキが好調に走りブルットを抜いていきます。
そして後方ではピラッジィ達が吸収・・・されると思いきやまたアタプナがアタックし、何故かまたピラッジィも反応。
何がしたいのか今一分かりません。一度は遅れてたので多少のリードを奪いますが少ししたらやっぱり吸収されていきました。
残り3.3km、カペッキ先頭でウェーニングが追い、その後にメイン集団になります。
しかしカペッキもウェーニングもメイン集団がペースを迫ってきます。
そろそろ動きがあるか・・・そう思われたときでした。
最初、新人賞を争うベタンクールとマイカが少し争う素振りを見せましたが決まらないと、なんとマリア・ローザのニバリ自らアタック!
ニバリは十分なタイム差があり守れば良いだけのはずですが、自ら動きマリア・ローザを絶対的なものにしようとします。
アシストのカンゲルトを発射台にしての鋭いアタック。
他の選手は反応が遅れてしまいます。
何とかベタンクール、マイカ、ウランが反応しますが、エヴァンスやスカルポーニは遅れます。
ウェーニングはあっという間に抜き去ります。
ベタンクール、マイカ、ウランは必死にくらいつきますがニバリは止まりません。
カペッキも抜くと更にペースを上げます。
これには誰もついていけません。
吹雪の雪山を下ハンを握るパンターニスタイルのクライムで駆け上がっていきます。
少し遅れたエヴァンスに少し遅れてたマイカがついてきて少しずつウランとベタンクールに近づきます。
それをみてベタンクールがペースを上げ、ウランも同調します。
エヴァンスとマイカはここまで、じわじわ遅れ始めます。
ニバリは残り1km、タイム差は既に32秒もついていました。
ウラン達がペースを上げる中、後からコロンビアの選手が飛び出してきてなんと合流します。
合流したのはデュアルテ。この3人はチームは違いますが、全員コロンビア人。
総合3位ウランは総合2位エヴァンスに対する攻撃、ベタンクールは新人賞、デュアルテは・・・協力する代わりに2位?それとも同郷だからの手伝うだけ?
良く分かりませんが、三人は協調して上っていきます。
エヴァンスはどんどん遅れていきます。順位が逆転のみならず表彰台すら危うくなってしまうので最後まで踏みますが、上れません。
吹雪でろくに視界もない中、自らの勝利が確定してるのに、アタック。
王者の威厳を示すための走りとしてはアタックだけでも十分ですが、それだけにとどまらず、独走し圧倒的な力を見せてゴールにやってきます
アスタナのヴィンチェンツォ・ニーバリ。
誰もが王者と認める走りで、この劇的な悪天候のレースを征し、自らの勝利を自ら祝福!
圧勝でした!
Congratulazioni, Vincenzo Nibali!
そして遅れること17秒でデュアルテ、19秒ウラン、21秒ベタンクールでゴール。
そこから後は20秒以上の差をつけます。
その結果、ウランは2位に浮上、ベタンクールは新人賞確定!
エヴァンスは表彰台が危ぶまれましたが、スカルポーニも遅れたため3位に後退したものの何とか死守。
長かったジロ・デ・イタリアも終わりが見えてきました。
戻ってくるアシストの選手たちも安堵の表情を浮かべます。
しかし、そんな中で晴れ晴れしないのはスプリント賞ジャージを持っていたカヴエンディッシュ。
タイムアウトにならずにゴールしますが、今日ニバリが優勝してしまったことによりスプリントポイント3位だったニバリに何とポイントを逆転されてしまいました。
ポイント差は11pt。
明日も中間スプリントがあり、ゴールでもポイントがあるのでしっかり稼げば問題ないのですが、彼とオメガのアシストたちはどうやら延長戦が待ってるようです・・・
気の毒ですがこればっかりはどうしようもありませんね。
去年は最後にロドリゲスにジャージを獲られたので、今年は何としても獲って欲しいです。
明日のカヴはみんな近づけないようなオーラを放つのではないでしょうか?
明日の最終ステージが楽しみですね。
パレードだけでなく、ちゃんとレースが見れそうです。
なお、明日の最終ステージですが残念ながら私は見れません。
また、300kmのロングを走りに行くので早めに就寝します。
なのでまとめもできません。
まぁ明日はカヴのことだけなのでそれほど必要ないかもしれません。
一応、明後日あたりに全体のまとめとか雑感など書くと思います。
よろしくお願いします。
では、今日はここまで。
0 件のコメント:
コメントを投稿