さて、先日MTBの試乗をしてたのですがその際に考えてたことがありました。
タイトルの通りです。
MTBはロードバイクで速くなるのに役立つのか?
これに尽きます。
先日の記事にも書きましたが、私がMTBを欲する理由は
・オフシーズンのトレーニングのため
・バイクコントロールやペダリングスキルなどの技術を磨くため
・雪上走行をするため
の3つです。
特に今日は1と2に的を絞って書きます。
MTBがロードバイクの役に立つというのは結構言われてることです。
MTBではロードバイクよりバイクコントロールがシビアですし、ペダリングも綺麗にしないといけません。
そのため、ロードの有力選手の中では元MTBライダーでロードに転向して頭角を現したという人が結構いたりします。
最近で、一番有名なのだと11年のツール覇者である、世界一カッコイイケツ顎のカデル・エヴァンスでしょうか?
彼は元はMTBの選手でした。
バイクコントロールに長けていて、彼の下りは非常に速いと評判です。
また、私の大好きなスイスの国籍をお持ちの宇宙人、ファビアン・カンチェラーラもオフシーズンはMTBを楽しんでるそうです。
こういった事が多々あるので、私もMTBをトレーニングに取り入れたいと考えてました。
特に、私は下りが非常に遅いので多少なりとも改善してくれれば・・・という思いがあります。
それ以外の部分も、もちろん期待してます。
で、実際にMTBに乗ってみてどうだったか?
ってことです。
結論から言うとMTBはロードバイクで速くなるのに役立つと思います。
スキルだけでなく総合的な体力のトレーニングにもなると思います。
では、1つ1つ書いていきます。
まず1つ目のペダリングスキル。
ペダリングスキルですが、これはMTBに乗ることで改善すると思います。
これをやはり1番感じました。
というか、MTBに乗って思ったのが『ペダリング』という言葉が不適切だと思いました。
ペダルを綺麗に回したって意味がないんです。
重要なのはちゃんと走ることなのです。ペダルを綺麗に回しても走れなければ全く意味がありません。
ペダルを綺麗に回すというよりか、ホイールを綺麗に回す という感じでした。
とにかくホイールの回転、トルクにムラを出さないようにしてトラクションを稼いで一定ペースで走るというのが非常にMTBでは重要でした。
これができないと上りをこなせません。
下手なペダリングで行くと、スリップしたりウィリーしてしまったり・・・
正確にはペダリングだけでなく重心の問題もありますが、ペダリングが半分以上占めてると思います。
また、重心バランスも改善できればそれだけタイヤへの荷重バランスが適切になり、タイヤのヒステリシス損失が少なくなって走りの効率が高くなる!・・・って事もあるかもしれません。
こっちは良く分からないですけど、多少後輪のタイヤの減りも少なくなったりしてw
2つ目、バイクコントロール。
これもやっぱり改善すると思います。
ただ、これは少し意味が分かれて、バイクをコントロールして
外乱を発生させないようにする、先読み的なバイクコントロールと
外乱が発生したときに、対処してバイクを安定させる対処的なバイクコントロール
に分かれます。
まずは先読み的なバイクコントロールから。
MTBに乗ると路面状況を読むスキルが鍛えれると思います。
トレイルを走るとしっかりグリップする場所や段差の位置などを確認して、走りやすい場所を読んで走らなければいけません。
これができるかできないかで、かなり差が生まれます。
ミスすると走れずに失速して足を着いたり転げてしまったりします。
まず、路面状況を上手く読むことで、走りやすい場所・・・少し言い換えるとスキルを必要としないで 走れる場所を走るようになります。
結果として、バイクが安定して走りがスムーズになります。
これはロードでも当然役に立ちます。
ロードバイクでも少し荒れた道を走るときならどこが走りやすいか見極めて走ることが非常に重要です。
走りやすい場所を走ることでかなりエネルギーの損失は抑えられますし、振動とかも減るのでそれから来る疲労も少なくなります。
下りの場合だと、落車リスクの少ない路面、しっかりグリップする路面の見極めができるのでより安全にかつ、速く下れるようになります。
そうすれば荒地で暴れるバイクを抑えて走るバイクコントロールスキルも、下りでかっ飛ばすバイクコントロールスキルも高いものが必要なくなります。
次に、対処的なバイクコントロールです。
これは言い換えるとリカバリーです。
上の先読みをミスしたり、コースの状況によってはどうしても悪路を走らざる負えないシーンが発生してしまったとき、どうバイクを安定させスムーズに走るかという事になります。
後輪がスリップしてしまったり、前輪が跳ねてしまったりしたときにどうするか?
ここらへんは反射的な部分が多いので中々言葉に表しにくいのですがMTBに乗っていると、このような場面が多いので、何回も繰り返してるうちに
こういう風に不安定になったり、バイクが暴れたりしたら、こうすれば良い
というような対処を段々学習していくことができます。
その結果、段々ですが走りが乱れたときに素早く対処できるようになると思います。
また、先を読むスキルとあわせれば
この先はああいう風にバイクが暴れるだろうからこうすれば良いだろう・・・
というような合わせ技が出来るようになります。
どちらにしてもバイクを安定させるスキルはかなり向上するはずです。
3つ目、総合的な体力トレーニング。
これは実は走る前まであまり考えてませんでしたが、走ってみるとMTBはロードより総合的な体力トレーニングができると感じました。
私が、まだ下手クソだというのもありますが
トレイルを走ってると上手く走れずに足を着いてしまいバイクを押さなければいけなかったり・・・
段差を超える場合には自転車を持ち上げたり・・・
時には担がなければいけなかったり・・・
そういった乗車以外の運動が必ず発生するので、結果的に全身を使うようになり非常に疲れます。足を着く地面も、舗装路ではないので簡単には歩くことができず更に体力を消耗します。
本当に良いトレーニングになります・・・
また、乗車中でも総合的なトレーニングになります。
前述のペダリングスキルやバイクコントロールをするためにも、MTBでトレイルを走る場合には常に重心の位置に気を使って身体を動かしたり、暴れるバイクを安定させるためにハンドルを操作したり、膝を使って衝撃を吸収して坂を下ったりとにかく全身を絶えず動かします。
その結果、もういろいろなところが筋肉痛になります。
またこういったバランスを気に使う走りをすると非常に体幹を使うので、体幹トレーニングにも非常に効果があると思います。
いつもより腹筋や腰の筋肉が非常に疲れました。まだちょっと痛い・・・
この2つから総合的なトレーニングになるというのは確かだと思います。
しかしMTBでやると良いのは、ペダリングスキルやバイクコントロールの向上も同時に見込まれることです。
他の総合的なトレーニングをやっても、中々この2つを合わせてトレーニングすることができるものは無いと思います。
そして、やはり自転車を使ってやるトレーニングですからより鍛えられる筋肉というのは、自転車に乗るときに使う筋肉になるはずなので、無駄な筋肉を付く可能性が低くなると思います。
無駄な筋肉がついてしまうとパワーウェイトレシオが落ちてしまいますからね。
特に私のような超軽量級のヒルクライマーには死活問題です。
筋トレするより効果はすぐに現れないかもしれませんが、長い目で見ると良い方向に働くはずです。
後、これをやって鍛えられた筋肉というのは自転車で必要な筋肉という事になりますから、筋肉がついてきたらその結果から、どこの筋トレが必要か逆算してやれば、非常に効果の高い筋トレができるはずです。
そういった意味でもやはりMTBでの練習は良いと思います。
以上の結果から、MTBはやはりロードバイクに役に立つ・・・
いや、非常に役に立つ
と思います。
そしてこういったトレーニングをしっかりするためにも性能の高い29erや走破性の高いフルサスのオールマウンテンよりも、26インチの標準的なハードテイルバイクが良いと思います。
楽しみたいなら29erのハードテイルが面白そうなんですけど・・・悩ましい。
贅沢言うと、今年の冬までに揃えたいところですが、もっと先になりそうです。
このMTBでできるトレーニングのいくらかの部分はシクロクロスでもできるはずなので、まずはシクロの方が先ですね。
更に先に、ロードの決戦用ホイールがありますが・・・
あー、MTB欲しい!
買うならTECHさんで買うつもりなのでどこのメーカーがあるのかしっかり把握して、そして私はMTBは初心者なのでよく相談してどれを買うか選ぼうと思います。
では、今日はここまで。
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