2013年1月14日月曜日

ドキッ!パ○リだらけの自転車業界!①スラントパンタとWH-7700

すっごい敵を多くつくってしまいそうなタイトルです(汗)
が、こういうことは自転車業界にいる人は書けないはずなので私が好き勝手に書きます。
自転車業界は結構あることなんですよね。まぁ勝手に真似してるわけじゃなくて、お金払って買ってシールだけ貼って自社の製品にしたりする場合もあるので完全にパ○リってわけじゃないんですけど・・・
特に今回はシマノの話をしましょう。シマノ叩きです!(また敵を作るような言い方を・・・)
自転車業界のリーディングカンパニーのシマノですが結構他社の技術や思想をを使ってたりします。
まず古くはサンツアーのリアディレイラーに使われたスラントパンタグラフという技術。
これに関しては採用したのがサンツアーのパテント(特許)がちゃんと切れてからなので悪くはありません。というかこの技術はシマノだけでなくカンパやそれ以外のメーカーも同じでサンツアーの特許が切れた瞬間に挙って採用したものです。 これはディレイラーを真横に動かして変速するのではなくスプロケットに沿って斜めに動かすことでスムーズな変速を実現する技術です。
その効果は絶大で、そのおかげもあってサンツアーは昔すごかったのですが・・・それに頼ってたせいでパテントが切れると・・・
しかしこれなんてかわいいものです。もっと酷いのはホイールです。
これはもうすごいです。なんと現在でも他社の思想をがっつり使ってますから(笑)
では一番初めのホイールから見ていきましょう。
シマノが一番最初に作った完組みホイールがWH-7700です。

これはRolfというメーカーの真似をして作ったホイールです。(写真は最近のRolfです)
TdF38SL: (c)JSKサイクリングフォース
完組みの利点としてハブやリムを専用で設計することで少スポークを実現し、空気抵抗を大幅に減らすことができます。
で、それに成功して名を馳せていたのがRolfです。ペアードスポークという左右で2本1組対になった構造を使い圧倒的な少スポークを実現しました。一時はRolfはTREKと契約を結んでペアードスポークの技術を貸していたので一昔前のボントレガーのホイールにはペアードスポークが採用されてました。
しかしシマノはRolfと契約をすることはなく、とりあえず特許を侵害しないように微妙に変えながらペアードスポークの思想をパクって(もう面倒なんで伏字にしません)ペアード少スポークの完組みホイールを完成させました。
しかし、問題はそれだけにとどまらず、こいつはかなり問題児なホイールになってしまいました。
まず、前後16Hというあまりにも無謀な少スポークにしてしまったのです。特にリア16Hはかなりのものです。現在でもそこまでスポークの少ないリアを作ってるメーカーは数えるほどしかありません。しかも、エアロを追求するためかハブは何故かナローフランジに。
それを完組みホイールを作ったことが無いシマノが1作目として投入したら・・・答えは聞かないでください。シマノさんエアロとかはジュラエースAXで学習しなかったのですか・・・
で、実はその後も更に問題がありました。最初はアルミリムモデルのWH-7700を作りましたが、次には更に無謀なことにカーボンリムでWH-7700を製作し始めました。大変長らくユーザーを待たしてカーボンリムのWH-7700Carbonが発売しましたが、その発売直後に何故かWH-7701Carbonというマイナーチェンジバージョンを発表し、重量はWH-7700Carbonより軽く、お値段も安くしたのでそれはもう買った人を激怒させました。で、更に実際のところこのこのWH-7700Carbonのリムはカーボン製なのにぜんぜん軽くないという始末・・・ついでにブレーキの効きもリムがカーボンであることに合わせて少スポークにしたため非常に悪かったそうです。
シマノからは半ば黒歴史とされてます。そんな問題児でした。
さて、この話題はちょっと書いてて楽しくなったんで明日も続きます。明日はWH-7800~書いていきましょう。これも結構パクってます(笑)
では、今日はここまで。

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