2013年1月16日水曜日

ドキッ!パ○リだらけの自転車業界!③WH-7900とWH-9000

さて、今日で一応最後になりますが、シマノのパクリを見ていきましょう。
シマノは7700からスポークパターンをパクってきました。7850でやっと普通になったかと思うと、
実はまだ続くんですね。はい。
スポークパターンを割りと普通なものにしたWH-7850シリーズですが、次のWH-7900は大して変わりませんでした。細かなところで変更はあったものの7700から7800になったときのような大幅な変更はありませんでした。ほぼ7850と同じです。
7800の時はハブ側にニップルを持ってくるなどしましたが、こうすると振れ取りをするときにいちいちスプロケットを外す必要があり、面倒だったので7850になったときにニップルはリム側に戻りました。7900も同じようになってます。
で、そうなると90も同じような感じかなぁ・・・って思ったのですが、またスポークパターンを弄ってきました。
これです。

WH-9000-C35CL-P W/BT クリンチャー 前後セット

フロントに関してはラジアル以外というかあまり工夫しがいがないので置いときます。見るべきはリアです。
このホイールはスポーク数が21でDSが3クロス14本、NDSがラジアル7本になってます。つぎにこちらをご覧ください。
 
フルクラムのレーシングゼロです。G3のパターン(厳密にはG3とは謳ってない)になってるので一見
別物に見えますが、これ2to1組になってて、DS14本NDS7本になってるんですね・・・

そう次はフルクラムをパクったのです。フルクラムはカンパの持ってるホイールブランドで、カンパニョーロのホイール群の兄弟とも言えます。
完全にライバル会社からパクってきたんですね。さすがにG3風にすることはなかったのですが、組み方は完全に2to1です。
最新作もこれです。いやまぁスポークパターンなんて突き詰めたらある程度同じものになるので仕方がないかもしれません。特に2to1の組み方は手組でも採用されることのある組み方で、これ自体に特許とかはないはずです(G3にはもしかしたらあるかも知れませんが)
なので7700や7800の時ほど酷くはないんですけど、ライバル会社が使ってたものと同じようなものを作ってきたのは確かです。9000がこうだったので次はどうなってしまうんですかね……

さて、色々と叩いてきました。でまぁ、擁護というほどではないんですけど実は他社も結構パクってるんですね。
7800でやってたイソパルスは最近ではZIPPがやってたりします。まぁこちらは剛性とかスポークの張力差とかの話ではなく、こっちの方が空気抵抗を少なくできるからなんだそうです。
9000でパクられたカンパですが、実はカンパは一度潰れかけてシマノに昔助けてもらった過去もあるんですね。STIをシマノが開発したときにカンパがマジでやばくなっちゃって、シマノ的にも業界からライバルが消えるのは不味かったので、STIの技術をいくらかカンパに流してエルゴパワーを作らせてあげたらしいです。最近ではカンパもシマノの真似して、アルミリムにカーボンつけたホイールを発売しましたし。お互いにやってるんですね。
結構こういった話はあって、技術や発想に関しては自転車業界ではかなり柔軟に、流動的になってます。どこそこを助けるために技術を流したり、あげてしまったり。
ロードレースと同じなんですね。利害の一致があれば協力もする、ただし勝つときは勝たなきゃいけないので時には騙し、裏切る。
叩く叩くと言っておきながら私はシマノを責める気はありません。 どこもやってるとかじゃなくて、そもそも発想や技術自体がそんなもんだからです。
今回はホイールに話題が集中しましたがそれ以外でもかなりあるはずです。特に近年の電動コンポとかのやつは結構そんな感じだと思います。電動は古くは一度MAVICが作ってましたし、シマノは電動変速機に関する特許を20年位前に取得してたりもしてたので。
速くなることにこれらの知識は不要ですが、調べてみると結構面白いものです。
これから新製品が出たらどこかに似た発想のものとかないか探してみると面白いかもしれません。
では、今日はここまで。


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