今年は結局ヴィギンスの圧勝、SKYの鉄壁な守りと完璧な作戦運びで他を寄せ付けませんでした。ヴィギンスも、まわりからあれこれ言われましたが、最後まで自分の走りを貫いて、最後はカヴェンディッシュのためにマイヨ・ジョーヌ自ら引いてアシストしました。あの姿はすごかったです。マイヨ・ジョーヌの引きですよ。あの瞬間から他の選手は完全に前に出られませんでした。もちろんヴィギンスが速いというのもありますが、それ以上にやはりマイヨ・ジョーヌを来ている王者の威圧があったんでしょう。テレビの前からもそのプレッシャーが伝わってきました。来年はコンタドールやアンディが参加してきますから彼らにどう対処するのか非常に興味深いです。
また、19ステージのTTも圧勝でしたね。オリンピックのTTもこのまま行くと金メダルを取っちゃう勢いですね。TTはフィジカルの強さももちろん必要なのですがそれ以上に科学的要素が重要になってきます。マシンやフォーム、ペース配分などなど。ヴィギンスは相当科学的要素を重要視しているようですし、彼自身かなりの機材オタクのようで使う機材には科学的分析に基づいた物が多いようです。特に彼の使ってる楕円チェーンリングはものすごい楕円率のものを使ってます。ヴィギンスはトレーニング等の部分でもかなり科学を重要視していて周りの選手もそれを真似してきてるようです。彼はこれから自転車の世界を変えていくような気がします。これまであまり深く立ち入らなかった部分にも科学の力を取り入れて積極的に取り組んでいくでしょう。
ヴィギンスだけだとアレなので他の選手も・・・
個人的に最終ステージで印象的だったのはやはりフォイクト選手。彼は41歳という年齢で驚異的なパフォーマンスを見せています。今回のツールでも何度もアタックをしては逃げて、力を見せつけました。そんな彼も来年には引退のようです。なので今年が最後のツールになってしまうようです。それだからだと思いますが、最終ステージでの勝てない可能性が圧倒的に高い中でもアタックを仕掛けて逃げ、時には一人で行こうとし、最後の最後まで踏むのを諦めない姿には感動しました。自分の持ってる力を全て出す走り。あんなにかっこいいおじさんはいませんよ。 今年はそれ以外にもヒンカピーも引退が囁かれてますが、おじさんが活躍した年だと思います。どの選手も年齢以上のパフォーマンスを見せ、決して諦めず勝利を目指す姿はかっこよく、尊敬せずにはいられません。そんな彼らはとてつもないトレーニングをしているからというのもありますが、そんな事関係なく私たちに『年齢は言い訳にならない』というメッセージを無言ながら伝えてるようでした。私もまだまだ若いです。もちろん若いからといってあまりゆっくりしてるとあっという間に年をとってしまいますから、気を緩めてはいけませんが、年を言い訳にせず頑張り続けなければいけませんね。彼らの走りを見てそんな風に思いました。
と、そんな感じのツール・ド・フランス2012でした。例年ならこのまましばらくツールを思い出しながらあれこれ考え、次のブエルタを楽しみにしますが、そんな暇もなくオリンピックが始まります。TVではNHKのBS1で 7月29日(日) 午前08:00 ~ 午後12:47 男子個人ロードレース、
8月2日(木) 午前09:00 ~ 午後12:47 男子個人ロードタイムトライアルが放送されます。録画ですが見逃さないようにしないといけませんね。朝早いのでちゃんと起きましょう。では、今日はここまで
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