2013年3月19日火曜日

チャリ部

先の記事でも書きましたが昨日は卒業式に行ってました。
そこでサイクリング部の後輩や同級生、先輩と会ってきたのですがやはり自分はここで育ったんだな・・・と思いました。
私のサイクリストとしての構成成分にはかなりチャリ部が含まれてます。

さて、上にも書いてますがチャリ部という言い方は人によってはあまり好ましいものではないかもしれません。
なにせ自転車の卑称の「ちゃりんこ」という言葉を使ってますから。
ただ、私にとってサイクリング部という方が違和感があります。
それは呼び方とかそういう話じゃなくて、もっと本質的に、活動とか精神とかその部分で私の所属していた部はサイクリング部ではないと思いんです。
サイクリング部だと自転車がやはりメインで、自転車が相棒なんでしょう。
剣道部にとっての竹刀のような存在に自転車がなってるならサイクリング部だと思います。
しかし、私の所属していたところはそうではありません。
自転車は完全に道具です。それは自転車自体をないがしろにしてるわけではありません。
自転車はそもそも道具ですから。どこまでいってもそれ以上でもそれ以下でもありません。
何か特別な感情をもったとしても、本質が道具であることには変わりません。
なので自転車を大切にはしますが、それはあくまで道具としてでした。
そして、その道具をきちんと使い込み活動するのが私の所属していたチャリ部でした。
時には大量の荷物を積み、時にはおぞましいまでの長距離を走り、時には山や坂へ挑み、全国各地を駆け回り、雨だろうがかまわず乗り回す。
頭の良い人間ならしないだろうと思うくらいの活動です。
そこに同時に存在するものは自転車というほど高尚なものではありません。
それをやってる自分はちょっと頭がおかしいくらいの活動をしちゃうような人です。
そして自転車と自分はいつもセットになって居るので非常に近い存在になり、自分がそんな頭の良いような人間でなく、ちょっと頭の悪いようなら 、やはり自転車もそんな高尚な存在ではなくなり、「ちゃりんこ」という存在に近くなるんだと思います。

だからサイクリング部というよりチャリ部なんでしょうね。
現役引退してからもう3年になるので、色々忘れてました。
昨日は雨だったのですが、卒業式会場に車で行くと車で来た卒業生が困るだろうからと思い少し離れた弟のアパートに車を止めさせてもらってそこから自転車で会場へ行きました。
そうなると必然と雨の中自転車に乗ることになります。
行きは大丈夫でしたが、帰りは雨でした。
分かっていたのでカッパを持っていきました。
それを着こんで、雨の中走りました。
普段なら雨の中を走りませんし、最近は競技的な走りばかりですから雨が降っても上下カッパを着こんで走ったりしません。大半は何も着ずに濡れたまま走ります。
しかし昨日はそうではなく、しっかりとカッパを着て走りました。
その時にメガネに付着する水滴、頬を叩く雨粒、ヘルメットから滴り落ちる雨水、濡れて冷たくなり内部は若干蒸れてるカッパ、ぐちゃぐちゃに濡れた靴を感じて、
「あ、懐かしいな。チャリ部っぽいな」
と思いました。
自転車を大切にしたり、競技的な走りならこの雨の中をカッパを着こんで走るのは自転車が傷むし、風邪引くかもしれないし、少し危険ですがそんなこと気にせずに自転車に乗っちゃうちょっと頭の悪い人間、それが忘れてましたが自分です。
これ自体も実は自転車競技をするときも役に立ちます。悪条件でのレースに強くなりますから。
でも、チャリ部員であったことを忘れ、上のような理由を並べて乗らなくなってた自分が居ました。
いやはやお恥ずかしい・・・
まぁ去年は背骨にボルト入っていたので絶対に落車できないし、寒くなると背中の痛みが激しくなったのでより避けてたからかもしれませんが、今回の件で色々思い出しました。
やっぱりまず第一に乗らないとダメですね。
チャリ部である自分を忘れないで今後もしっかり乗って行こうと思います。
そういう経験がない方にはあまり分からない話だったかもしれませんが、チャリ部って私はこんな感じだと思います。
もしこれを読んでる高校生が居て、興味があるなら、大学に行ったらサイクリング部に行ってみるのも良いかもしれません。
まぁそれがチャリ部なのかは分かりません。もしかしたら本当にサイクリング部かもしれませんし、実は競技部なのかもしれません。
でもチャリ部なら入ってみると色々変わりますよ。それにチャリ部は懐が広いので、チャリ部の内部に勝手にサイクリング部や競技部が出来上がったりします(笑)
なので自転車を楽しむには最適だと思います。
では、今日はここまで。

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