2013年5月20日月曜日

ジロ・デ・イタリア 2013 第15ステージ まとめ

Buona sera!

今日は第15ステージです!
昨日は悪天候のためコースが一部省略、変更になったりして今日上る予定のガリビエ峠がどうなるのか不安でしたが、なんとか上ることができたようです。
必死に除雪してたようです。道には雪はありませんでした。
しかし、横には大量の雪が・・・

   
それでも一部を省略せざる負えない状況で、ゴールを4kmほど手前に持ってきたようです。
しかし、それもすこし不思議な縁があったからそうなったような気がします。
こんなに雪が積もらなければゴール地点が変更されることはありませんでしたが、4km手前に変更になりました。
そして・・・その4km手前の地点には伝説のヒルクライマーであるマルコ・パンターニのモニュメントがあります。
彼は98年ジロの覇者で、更には同年にツールも制しました。ツールとジロの組み合わせのダブルツールを達成したのは彼が最後で、現在まで現れていません。
そんな偉大な選手でしたが、残念ながら既に亡くなってしまっています。
その彼を称えるモニュメントの前がゴール・・・少し運命というか何かがあったかもしれません。
科学的ではないかもしれませんが、そう考えた方がちょっとだけ素敵じゃないでしょうか・・・

すみません、脱線しました(笑)
レースの方に参りましょう。
レースは序盤スタートしてから少しアタックがあったようですが決まりませんでした。
その結果集団は落ち着くというかリラックスというか、完全に勝負する気が無い状態になりとにかくまったり進行でした。
トッププロの集団ですが、平均が31km/h程度とかなり遅い平均時速でした。(しかし、先日の350kmライドを私が全力で走ってもAve23.2km/h・・・(´・ω・`)ショボーン)
選手たちも、今日のゴール地点の過酷さを知っているので無理に前半からやり合えばゴールすら危うくなる場合もあると分かってたからかもしれません。
本当に和やかに進みました。

しかし、やる時はやるのがロードレースです。
一つ目の山岳であるモン・セニス峠の山頂手前から現在山岳賞のピラッジィやそれを追うチャラプド、ヴィスコンティなどの山岳や逃げ切りを狙ってる選手が出て行きます。
ここからようやくレースがスタートしました。
しばらくは、ボンジョルノとラボッティーニ、ヴィスコンティ、ピラッジィ、ウェーニング、チャラプド、ルビアーノという面子で進みます。
1つ目の山岳はピラッジィが取り、ポイントを追加します。
後のメイン集団は基本的に落ち着いていますが、ヘーシングやディルーカが動き追走になります。
しかし先頭とはタイム差が大きいので追いつけません。
先頭では2つ目の山岳ポイント地点前でヴィスコンティがアタック。他も反応しますがついていけず、そのまま単独で逃げに入ります。
そのまま2つ目の山岳ポイントは1位でヴィスコンティが通過、後の残った選手の中では山岳賞ジャージを着てるピラッジィが2位で通過しようと少し前に出ますが、ライン前で​脚を緩めていたらウェーニングにすっと刺されて2位を盗られましたw
あの雰囲気なら当然取らせてもらえるだろう・・・とピラッジィは考えてたのかもしれませんが、それでもあんまり油断して怠けてるとダメなんですね。
まぁ2位通過するとボーナスタイムやポイントだけでなく、賞金も出るので取れるものなら取っといた方がいいですからね。チームのためになります。
しかしやりすぎると険悪になってしまうのでご注意を・・・
と、若干後ではモメた感じになりながら山頂を通過していきます。

そして下りきったら、最後のガリビエに入っていきます。
相変わらず先頭はヴィスコンティが逃げ続けます。
そんな中追走集団からはラボッティーニが飛び出します。
ウェーニングとピラッジィも追うかと思いきや二人は協力しません。
ウェーニングはピラッジィ前で引くのを交代しようと言いますが、先ほどの件があるのでピラッジィは協力してくれませんw
こういうことがありますからやる時は計画的に・・・
協力してくれないのでウェーニングたちはだんだん下がっていき、単独でラボッティーニが追走するという形になりました。

その状態のままレースは進行していきます。
徐々にタイム差は縮まっていきますが、思ったほど縮まりません。
標高が上がるにつれ、道脇の雪が増えていくだけでなく、とうとう空から降り始めてきます。
ヴィスコンティやラボッティーニは総合では脅威ではありませんから逃がすならそれでもいいので集団は気にしません。
それより総合や新人賞の争いがありました。
集団で、新人賞のマイカと2位のベタンクールがお互いにアタックを仕掛けあいます。
それによって集団は活性化。
その二人以外にもサンチェスやカルーゾも仕掛けますが決まりません。
ケルデマンガのアタックが唯一決まります。
あっという間にウェーニングたちを抜き去るとラボッティーニにどんどん近づいていきます。
しかし後方の集団も活性化したことでペースが上がってます。
最後はニバリ達が動くと一気に差が詰まり、残り900でケルデマンもラボッティーニも吸収されます。
しかし、その時点でヴィスコンティはもうゴール直前。何とか逃げ切りました。
1位ヴィスコンティ!グランツール初優勝です!おめでとう!

しかし少し遅れて集団が来ます。
その中から何とラボッティーニが再び仕掛けますが、流石に脚が残っておらずすぐに潰されます。
その中から結局飛び出せたのは新人賞のマイカと新人賞2位のベタンクール、ランプレのニエミエツでした。
お互いに火花を散らします。最初はマイカが先行しますが、最後は力尽き少し失速してしまいます。その隙を逃さずベタンクールが出てステージ2位でボーナスタイムを獲得しま​した。
それと同時にベタンクールはマイカから新人賞を奪いました。

その後の集団で総合はどうなってたかといえば、動いたのは何とニバリ!
ニバリは既に1位でタイム差もエヴァンスをしっかりマークすればそれなりに安全なので守りの走りをしてれば良いのですが、自分から仕掛けます。
これは相当調子が良くないと出来ません。
他の選手はなんとか対応しますが、ニバリがリスクを負ってでも攻撃してくるほど調子が良いというの見せ付けられました。
タイム差をつけるまではいかずにエヴァンスたちとゴールとなりましたが他の選手にプレッシャーをかなり与えたはずです。
ニバリの総合優勝が着実に近づいてますね・・・

明日は休息日です。
それが開けてからも一旦は本格的な山岳ステージはお預けになります。
今日は雪の中でかなり寒かったのですが、現地でのスタッフやカメラマンなどで体調を崩す人が続出してるようです。(しかし辻啓カメラマンはやっぱり半パンw)
ニバリも今は調子がいいですが、もし体調を崩せば危うくなります。
選手は温かい格好をして、体調管理に気をつけて明日はしっかり休んで欲しいですね。
では、今日はここまで。

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