2013年5月13日月曜日

ジロ・デ・イタリア 2013 第9ステージ まとめ

今日の練習は35km、Ave25.5km/h。
明日はロング練習のつもり。
暑くなってきたので走りやすいかな?


今日のジロは第9ステージ。
ついに1級山岳が登場する本格的な山岳ステージです。
今日を終えれば1回目の休息日が待ってます。
休みの前のハードな金曜日・・・という感じでしょうかね?
私の休息日も目の前・・・かと思えば普段できない練習をしないといけないので実質的に休息が無い orz
まぁ体調崩さないように頑張ります。

今日は逃げ切りの可能性が高いステージだったので、逃げ集団は12名という大所帯でした。
最初の2級山岳の手前まではそのままでいきましたが、この人数では仕事をしない人が出て漁夫の利を狙う可能性があるので、山岳を取りたい選手はアタックを仕掛けます。
飛び出したのは2名、ヴァルディアーニのステファノ・ピラッジィとコロンビアのロビンソン・チャラプドでした。残りは追走集団となります。
この二人がいい走りを見せますが・・・それ以上に面白い走りでした。
2級山岳を制したのはピラッジィでしたが、頂上手前のS字カーブでピラッジィが最短経路で進むと、インをつこうとしたチャラプドは進路を塞がれる形になり不満を爆発させます。
その結果二人の間に険悪な空気が・・・
いや、険悪というよりもっと幼稚な感じでしたw
お互いに意地を張り合ってる中学生の喧嘩みたいな感じです。
そこから下って、その後の1級の上りではとにかくお互いにアタックを掛け合ってはけん制して、潰しあう殴り合い。
あまりにも幼稚でした。見てるほうは凄く面白かったですけどw
そんな事をしてるもんだから体力は消耗するし、追走していたカチューシャのマキシム・ベルコフに一旦追いつかれます。
その後、山頂手前でピラッジィが再びアタック、チャラプドも反応しますが追いつけません。
そのままピラッジィは快走、しかしチャラプドも遅れながらも少し後から追っていきじわじわと差を詰めていきます。
山頂直前でチャラプドはもう一度踏みなおし肉薄しますが、先行していたピラッジィには及ばず、2度目の山岳もピラッジィが制しました。
しかし、この二人は喧嘩しあってアタックの掛け合いをしていた結果体力を完全に消耗してしまったのでここで脱落していきますw
そこで次に飛び出したのはその後ろのベリコフでした。

ここから彼は凄かった。
今日も天候が悪く、雨で路面が濡れていましたが彼は物凄い速度で下っていきます。
一つ目の2級山岳で遅れた彼でしたが、その下りで一気に差をつめて先頭の2人に一旦追いつき、1級の下りで抜きました。
その結果、何と1級の雨の下りで2分ものタイムを稼ぎました。
信じられません。怖くないのでしょうか・・・
見てるこっちが怖い。
追走集団にも、メイン集団にもリードをどんどん奪います。
残り、3級と4級の山岳が待ち構えていますが十分逃げ切りの可能性があるレベルまで稼ぎました。
しっかりと差をつけながら3級山岳を上り始めます。
一方、追走集団でも動きがありました。
何名かの選手が脱落する中でアタックを仕掛けられました。
飛び出したのはヴィーニファンティーニのパンタノとアルゴスのルドヴィクソン。
ベリコフを追います。ベリコフは下りでこそ切れてますが、上りはそこまで早くはありませんのでまだチャンスはありました。
タイムを次第に詰めていきますが、頂上を越えればまた下りです。
ベリコフはまたここで飛ばしていきます。
後の2名も山岳を越えますが、下りでは差が詰まりません。
また更にその後、元の逃げ集団からは今度はベタンクールがアタック。
下りでタイムを稼ぎながら先行するベリコフと、その後のパンタノとルドヴィクソン、そしてそれを更に追うベタンクールという状態になりました。
もうこの時点で、メイン集団が先頭に追いつくことはできませんので無理な走りをする必要はありません。
リーダージャージを着てるアスタナのニバリのチームがコントロールしていきます。
しかし、ここで少しウィギンスが遅れ始めます。
昨日は不運に見舞われながらも、まずまずのタイムを出しましたがどうやら調子が上がらないようです。
いつもはメイン集団先頭でリスクを回避しながら走るはずですが、今日は集団の一番後ろ。
しかも千切れそうになっています。
アスタナはペースを上げるようなそぶりは見せませんが、落としもしません。
次第にウィギンスは遅れていきました。
あわててスカイのアシストが下がってきて前にあげようとしますが、一時は1分程度メイン集団から遅れました。
メイン集団ではようやく自体を把握したのかガーミンやBMCも前に出てきてペースを上げようとします。
先日は落車だったので下手にやればバッシングを受けるかもしれませんが、今回はウィギンスが遅れただけです。
弱肉強食なので弱ければ食われるだけ、このチャンスを活かそうと協力して集団を引きます。

結局、スカイは強力なアシストを5人も残していたのでその後何とか復帰しますが・・・
今度は昨日調子が悪かったヘシェダルが遅れていきます。
先ほどはウィギンスにダメージを与えるためにペースを上げていたガーミンですが、同時にエースのヘシェダルにもダメージを与えてしまったようです。
ついでにウィギンスは多少ダメージはあったでしょうが致命的なものではありません。
しかしヘシェダルは中々致命的だったようです(苦笑)
ずるずると遅れていってしまいます。

その頃先頭では、ベリコフを必死に追走が追っていましたがついに、追いつく可能性が消えました。
ベリコフは最後までハイスピードのダウンヒルをこの悪条件の中で安定して発揮して追撃を許しませんでした。
最後ゴール前は緩い上りでしたが、ここまできたらもう踏むしかありませんしタイム差的にも十分安心できるほどの差でした。
しっかりとガッツポーズをしてゴール。
この雨の中の危険な下りで勇敢な走りを見せて勝利を手にしました。
一方で、追走ではパンタノが上りでは良く走っていましたが、体重が軽いのか下りでは今一です。
ルドヴィクソンもまずまずの走りをしますが、それほど切れはありません。
そんな中、後からベタンクールが猛追を見せます。
ゴール手前数百メートルでついに2人を捕らえます。
パンタノは最後の力を振り絞りアタックを仕掛けます。
ルドヴィクソンに対しては差をつけます。
しかし、ベタンクールの勢いは止まらない。
ルドヴィクソンも最後の力を使って走りますがあっさりパスされます。
そして、更に前のパンタノにもぐんぐん追いついていきます。
パンタノもいい走りでしたが、それ以上の勢いがベタンクールにありました。
最後の最後で抜かれてしまい。2位はベタンクール。3位がパンタノでした。
ロードレースでの勝者は間違いなく1位の選手でしょうが、2位、3位でも無茶苦茶凄い
ことです。
近年では2位3位もそれなりに評価されてるようですが、特にこういった逃げ切りでゴールした場合の2位3位というのはスプリントでの2位3位とはまた違いますからもっと評価されてもいいと思います。

そしてその後メイン集団ですが、結局ウィギンスは何とか復帰してニバリやエヴァンスたちと揃ってゴール。
しかしヘシェダルは遅れてしまい。結局2分もタイムを失ってしまいました。
総合優勝からは脱落。表彰台も危ぶまれる状態になってしまいました。

最初に書いたとおり明日は休息日、ここで調子を取り戻す選手も出れば、逆に調子を崩す選手も居ます。
今の感じだと総合はニバリ、エヴァンスあたりが有力で次いでウィギンスという感じになったと思います。
休息日明けてウィギンスが調子を取り戻せばあるいは・・・という感じですが少し厳しいか?
今後も楽しみですね。

では、今日はここまで。

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