が、忘れてるところがありました。BBです。
まったく気にしてなかった訳ではないのですがぱっと触ってちょっと抵抗があっても回ってたらこんなもんだと思ってました。元々シマノのBBは新品のときに若干回転が硬いのでチェックも甘くなってたと思います。
昨日ふと思いついて、昔使ってたBBをバラしてみました。このBB自体、回転は硬いものの回ってましたから、メンテしたらどれくらい改善するのか興味を持ってバラしたのですが、すると・・・
うわぁぁぁぁ!錆びてる!これはまだR側でマシな方です。L側に関してはもっと酷くて、完全にベアリングが固まってました。どうやら回ってたのはベアリングとクランクの間にあるプラスペーサーが回ってたようです。間にきちんとグリスが入ってましたから多少固くともぬるりと回ってました。しかし、ベアリングはあまり回転してなかった模様・・・これはいかんとメンテ開始!
始めはこんなふうになってます。先の小さいマイナスドライバーを用意して
このようプラスチックスペーサーとカップの間に突っ込んでこじってあけます。すると
このようなシールドベアリングが出てきます。このシールの下ににベアリングのボールがあります。
また、R側はスリーブが付いてるのでやりにくいと感じたら上のように外してしまってください。
シールを剥がすと最初の写真のようにベアリングのボールが見えてきます。
なのでパーツクリーナーで汚れを落としたら、5‐56等を注してぐるぐるとベアリングを回転させてサビを落としてください。5‐56が赤茶色に濁ったらパーツクリーナーで落としてまた5‐56を注してを繰り返すと
またサビがひどい場合には、あらかじめ大きな汚れやサビを落とした後下のようにするといいです。↓
2重に重ねた小さなビニール袋の中に、サビを落としたいものを入れて、中に大量の5‐56を吹いてパーツを『5‐56漬け』にします。漬け物みたいですね。一夜漬けで十分です。これをすると隙間のサビもすっきり落ちます。今回はL側がひどかったのでL側のカップを5‐56漬けにしました。5‐56漬けは確かに綺麗になりますが樹脂やゴムパーツは侵される恐れがあるので注意してください。
このようにきれいにして戻すと回転がかなりスムーズになりました。ただ、L側は放置した期間が長かったからか、メンテしても少し引っ掛かりがあります。こまめにメンテしてればこんなことには・・・
これは昔使ってたBBなので保管してるあいだにサビが進行した可能性もあるのですが、使ってる期間に一度もシールを剥がしてグリスアップしたことがなかったので使ってた期間にすでにこんな状態だった可能性もあります。ちなみに使用期間は5年・・・メンテしなけりゃ、シールが頑丈なシマノでもこうもなるか。
BBなんて回転数がたかが知れてるから抵抗なんて多少あっても問題ない・・・なんていう場合もありますが流石にこれは問題になると思います。
これは昔使ってたBBなのでこんなのかもしれませんが、今使ってるRA6のDURAのBBも不安になったので今日バラしました。
DURAのBBは問題ありませんでした。全くサビもなく、グリス綺麗でも十分でした。ちょっとだけグリスを追加して元に戻しました。
BBはちょっとアクセスしにくいので見落としがちですが、チェーンやハブのフリクションにこだわるならBBも気にしないとダメですね。チェーンをしっかり洗浄して、いいオイルさして、ハブもグリスアップして、プーリーもベアリング入ってるものにして・・・BBを無視してたらなんと詰めの甘いこと。
下手したら私のように大変なことになってるかも。
クランク、BBを外すのに特殊工具がいりますが難易度は低いのでやってみるといいと思います。
ショップに頼む場合は工賃などを考えるとグリスアップするより、BBをまるごと交換してしまったほうが安いかもしれません。今のシマノBBはアルテがかなり安いですし。シーズン終わりが近いですが、今期雨天走行などあった人は特に要注意です。では、今日はここまで。
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