2012年11月25日日曜日

自家塗装

自家塗装って皆さん興味ありますか?
フレームを自宅で好きな色に塗り替える。結構大変ですし、都市部だと匂いとかあれこれで非常にやりにくいと思います。
また、クオリティもやる人によってかなり左右されますし、素材によっては塗装が困難です。
かと言ってプロに頼むと結構な金額に。
私もまだ2回しかしたことがないのですが、参考までに簡単に記事にしてみようと思います。

・自家塗装 おすすめの機材、塗料
自家塗装をする場合は、まずどんな道具を使うか考えなければなりません。本格的にやるならエアーコンプレッサーとエアブラシがあると良いのですが、それを揃えるだけで数万円吹き飛ぶのでオススメなのは缶スプレーです。
缶スプレーも色々な種類がありますが、オススメなのは車用のボディーペイントのやつです。結構種類が豊富なので好みの色を探しやすいですし、安価です。蛍光色とかは無いので、その場合は別のものを使うことになりますが・・・基本的にアクリルラッカー系ならそんなに大差ないと思います。
まずはこれの、希望の色のやつとクリアを揃えましょう。クリアはウレタン塗料のものを用意すると、強力な塗膜のクリア塗装ができるのですが、お値段がかなり高く何かと面倒です。高いからケチって十分に塗装ができないのが一番ダメなので、余裕がないなら普通のクリアでいいです。どちらもやってみましたが、私は普通のクリアで十分だと思いました。
普通のクリアでも十分な強さがあります。

・塗装剥離
塗装をする場合は、まず前段階として前の塗装を剥がさないといけません。
その場合は塗装剥離剤というものを塗って行うことになります。
これが結構大変な作業です。剥離剤を塗ると、塗装はブクブクと膨れて剥がれていきますが、しっかり剥がそうとするとスポンジヤスリ等を使って仕上げなければなりません。
業者が使うような強力な剥離剤を使うと楽ですが、これはかなり刺激性が強いので取り扱いは慎重に。皮膚に着くとヤバイです。
ホームセンターにある家庭用のやつは効果はイマイチですが、安全性は多少高いです(もちろん皮膚にはつかないようにしないといけませんが)。
水で洗える奴もありますので私はこっちを使ってます。
塗装剥離で重要なのはしっかり剥がすことも確かなのですが、それと同じくらい重要なのは、剥離後に、フレームに剥離剤が残らないように終わったらしっかり洗うことです。
私はお風呂に持ち込んでじゃぶじゃぶ洗います。
剥離剤が残ってると塗装が乗りませんからしっかり落としてください。

・フレームの固定、マスキング
これが結構問題です。 フレームの固定は方法としては私は良く、少しテープを巻いて厚くしたシートポストを差し込んでひっくり返してバイスなどで挟んで固定します。逆にするときはヘッドチューブとBBを支点にして起きます。
その際は、BBにはいらないBBを入れておいて、ヘッドもいらないヘッドをつけてそこを接触点にするようにします。ヘッドやBBには塗料が入って欲しくないので(特にネジ山とか)付けておくことでマスキング効果が得られます。

・プライマーサーフェイサー
剥離したらいきなり塗装!というわけにはいきません。
クロモリなどの鉄系のものだとやらなくてもできなくはないのですが、やった方が絶対に良いです。
塗装をする前にプライマーサーフェイサーというのを塗ると、塗料が馴染みやすくなり、塗装の乗りを良くしてくれて耐久性も向上します。特にアルミなどの非鉄金属は塗装が乗りにくいので必須です。
各種素材に合わせたプライマーサーフェイサーがあります。鉄用とか、非鉄金属用とか、FRP用とか・・・塗装する素材に合わせて選択してください。
ついでに言うと、プライマーサーフェイサーを塗る更に前に、ちょっとだけフレームをヤスリがけして表面を微妙に荒らしておくと更に乗りが良くなります(もちろん荒らしたら、ちゃんと掃除してください)
また、前提としてプライマーを塗る前も、本塗装する前も塗装面に油分などのゴミがないように綺麗にしてください。油分が付いてると塗装が乗らずに弾いてしまったり、ホコリがあるとそこが盛り上がって不均一になってしまいます。

・本塗装
ようやく塗装です。塗り分ける場合はしっかりマスキングしてください。ここで気をつけるのはただ一つ、一気に塗らないようにすることです。しっかり回数を分けて塗り重ねてください。スプレーを近づけすぎないようにして、少しずつ塗り重ねてください。これはプライマーサーフェイサーのときも同じですが、今回は見た目の仕上がりに直結するので特に注意です。
5回くらい重ねるのがいいと思います。

・クリア塗装
最後は仕上げでクリアを吹きます。基本は本塗装と同じです。ちなみにクリアを吹く場合は塗るタイミングが使う塗料により違うので注意してください。大体、缶に書いてあります。塗装後、少ししてから塗るものや、完全に乾燥してから塗るものなど分かれてます。しっかり確認してください。

これで、一応は完成になります。ここから更にコンパウンドを使って仕上げると鏡面仕上げもできますが、これは少しクリア塗料を削ることになりますし、しっかり乾燥してからでしかできません。
やろうと思ってもきっとあなたは、クリアが終わった時点でやる気がなくなると思います(笑)

簡単ですが、流れとしてはこんな感じです。かなり面倒くさいのですが自分で塗ると愛着がわきますよ。できる環境にあって、フレームが余ってる人とか、中古で購入した人とかは挑戦してみると面白いかもしれません。これができるようになると、色の呪縛から解き放たれるので、フレームの選択肢が増えます。では、今日はここまで。

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