買うホイールはもうPAXさんのもので決定してるようなものなのですが、久々にちょっと気になるホイールを発見しました。
BOMA の TH-11CSPです。
こちらから写真を引用させていただきます。
サイクルショップタジマ http://cstajima.blog.fc2.com/blog-entry-439.html
まずはこの写真をご覧ください。
これを見て何か感じることはありませんか?
私はこれを思い出しました。
引用元 http://www.cyclowired.jp/?q=image/tid/2775
えぇ、MAVICのR-SYSです。
カーボン製のスポークを採用し、通常とは異なるトライコンプ構造となっていてホイールに力が加わるとき、通常はスポークを張った張力で形状を維持するのですが、この構造を採用することでスポークは張力だけでなく、突っ張り棒のような役割をはたしてくれるので力の伝達効率が圧倒的に優れてるそうです。
実際、私もちょっとだけ乗ったことあるのですが、不思議なホイールでした。
とにかく踏み出しや坂で踏んだときの反応は他とは全く違いました。
何かふわふわしてるんだけど物凄く進んで、まるで地面を蹴って走るようでした。
で、一方今日の話題の TH-11CSPは、これと非常に似てます。
流石にトライコンプのような構造とはちょっと違うようです。
R-SYSでよく言われることなのですが、あのトライコンプ構造にするためには図太い寸胴なカーボンスポークが必要になり、空気抵抗が非常に多いそうです。一説には32Hの手組と同じくらい空気抵抗が大きいそうです。
で、こちらTH-11CSPを見るとスポークが実はエアロ形状になってます。
ハブ側の根元はR-SYS並みの太さですが、中間部分はちゃんとエアロになってます。
そして、似ているかと思ったのですが決定的に違うのがリムハイトです。
R-SYSはロープロファイルですが、TH-11CSPは何と50mmのディープになってます。
この構造なら、R-SYSと同じヒルクライム向けでは?と思ったのですが、どうやら平地向けのようです。
しかしながらこれは面白い。
おそらくMAVICはトライコンプのパテント(特許)持ってるはずですが、かりにこのリアホイールの駆動側だけでもトライコンプと同じようなカーボンスポークにできたらかなり駆動も改善されてヒルクライムでもいけると思うんですよ。
もちろんこれには弊害があって、もしリアのチェーンがホイールとロー側スプロケットの間に落ちてしまった場合スポークが破損する危険があります。
そのためMAVICはR-SYSでも駆動側は金属スポークです。
でもロー側スプロケットにチェーンが落ちるなんて経験はありません。
きちんと調整できれば絶対に起きないトラブルです。
仮に起きる可能性を考えると、落車をしてディレイラーのハンガーが曲がったりすれば落ちるかもしれませんが、その時はチェーンどころかディレイラーごとホイールに巻き込まれる可能性が高いので、どのみちホイールはぶっ壊れます。
そうなると駆動側にカーボンスポークを採用しても良いと思います。
心配なら、駆動側のハブをラージフランジにしてしまい、チェーンが落ちてもスポークとは直接接触しにくい構造にするなどの方法もあると思います。
ただ、気になるのは重量です・・・
50mmリムなので仕方がないのですが・・・
重量 1,470g
です。
ちなみにこれのカーボンスポークではなく、通常の金属スポークを採用したモデルTH-11CCというのがあるのですが・・・
重量 1,385g
です。
あれ?85gも重くなってる・・・
実際はこの二つには少し違いがあって、 使用してるハブが異なりますしリムもハイトこそ同じもののやはり違うようです。
型番が同じTH-11となってますが別物と考えて良いでしょう。
それでもちょっと1470gってのは重いですね。
シマノのWH-9000C50TUなら1425gです。
カーボンスポークを採用するため使ったリムやハブが少し嵩んでるのでしょうか?
でもそのおかげでハブは結構ハァハァできるくらい良いハブになってますね・・・
カッコイイ!
また驚きなのはスポーク数です。なんとこれF12R16です。
攻めてますねぇ~・・・大丈夫かオイ?
実際のところたとえばSAPIMのCX-RAYとこのカーボンエアロスポークを比較した場合、おそらく空気抵抗が低いのはCX-RAYだと思います。
しかしCX-RAY16本とこのカーボンエアロスポーク12本ならどっちが少ないのかは分からなくなります。
意外と、TH-11CSPの方が少ないかもしれません。
なんにせよかなり個性的なホイールです。
試乗してみたいんだけどどこかにないかな・・・
最近、ホイールは手組の方が私にとっては良いという結論が出てるのですが
やはり完組みにはこういった手組でできない面白い個性的なホイールがあるので試したくなりますね。
ただ、あくまで試したくなるだけ・・・採用するかどうか?というのはまったく別の話になりますが興味は非常に大きいです。
では、今日はここまで。
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