2012年10月27日土曜日

サドル表面のグリップ グリップすれば良いというものではない

走りたいんですけど、走れません。昨日、病院で診てもらってなんともなかったとは言え心配なので取りあえず普段の生活で痛みを感じなくなるまでは自転車はお休みしようと思います。その間、どうやってこのブログの記事を書いていくのかが結構難しいですが頑張ります。というか更新停滞分も溜まってるんですけどね・・・頑張って書きます。ついでにレビューも・・・

さて、今日はサドルの話です。普通はサドルは硬さだとか形だとか、穴がどうこう等の話をすると思うのですが、今日はちょっと違った話題です。サドルの表面のグリップについて書こうと思います。
世の中にはものすごくたくさんのサドルがあります。形も様々、クッションがどれくらいあるか、硬さや軽さなどとにかく色々なサドルがあります。これらが一般的にサドルを語る時にスポットを当てられる要素なのですが、実はそれ以外にもあります。それの一つがサドル表面のグリップです。

サドル表面の素材は様々です。基本的に人工皮革や合皮です。例外として革サドルの本革や、私の使ってるフルカーボンサドルのように何も貼られてない場合があります。
人工皮革だからどういう傾向があるのか、合皮だからどうだとかはなかなか言えません。とにかくそれらは物によって特性が違い種類が多いので、どれがどうなってると断定するのは難しいのです。しかも、殆どのサドルはどのような表面素材を使われてるのか明記されてません。SelleItaliaとかfizikなんかはオリジナルの人工皮革を使ってるみたいですが、それも同じモデルでも、年代によっては同じ名称でも微妙に違うみたいです。さらに言うと、手で触っても本当にグリップするのかどうかが分かるわけではなく、レーパンの素材との相性もありますから、結局は実際に使ってみないことにははっきりわかりません。実際に使ってみるのは買ってみたりしないことには無理ですから、最低でも触って確かめたいです。
ではなぜ、表面のグリップが重要なのか?というこですが、これは好みの差もあるので一概にグリップした方がいい、しない方が良いとは断定できませんし、形状との相性もあります。ですが、一応私の考える限りでの傾向としてこんな感じです。

グリップ力があると
・腰のズレが起きにくくなり、腰が安定する
・表面が滑らないので、走行中に微妙なポジション調整はしにくい
グリップ力がないと
・ 腰がずれやすくやや安定に欠ける
・表面が滑るので、微妙なポジション調整がしやすい

というような感じだと思います。こういった特性があるので、アリオネのような色々なポジションで走れるサドルは表面のグリップ力が下げられ、逆にSLRのようなポジションが固定されるようなサドル、後はMTBなどのサドルはそこそこグリップ力のある表面素材が使われてるようです。
私は、グリップ力のあるサドルの方が好きです。なので、アリオネVSを持ってるのですがあれは滑りすぎでイマイチでした。今使ってるフルカーボンは形状こそ良いもののグリップ力は皆無ですから表面に加工を施してます。こんな感じです↓
廃チューブを適当な大きさに切って、坐骨下や会陰部下に貼ってます。全面に貼らないのはそこまで大きいチューブがないというのもありますが、ノーズの先の方はグリップしてしまうとダンシングした後、もう一度座るときにレーパンが引っかかりやすくなってしまうからです。 これくらいだと適度にポジションも調整出来ますし、腰の安定もしっかりしてます。
さて、ずっとこれで走ってたのですが先日の400km耐久ランではちょっと変更しました↓
このようにサドル全面に5mm厚の発泡ゴムを貼り付けました。これは表面のグリップ力アップを狙ったんじゃなくて、400km走るために少しだけクッション性を高めたかったので貼りました。
さて、これをしたらどうなったかですが・・・あまり良くはありませんでした。クッション性の部分は問題なかったのですが、グリップ力が問題になりました。
発泡ゴムはそりゃもう抜群のグリップ力で他を寄せ付けませんが、そのせいでレーパンはしょっちゅう引っかかるし、ダンシングからシッティングへ移行するときに腰を戻した後に少しだけ後ろに尻を移動させようとしても全く動きません。なのでポジションの微妙な調整もできませんし、調整するためにはいちいち腰を上げなければなりません。さらに言うとグリップしすぎるため、路面の振動によって発生した横揺れなんかも腰で全て受け止めてしまいます。ある程度滑る素材だと、この横揺れは、腰が滑ることによって力が逃がされ負担はかかりませんが、これだと全く滑らないのでもろにきます。
ポジションは調整しにくいし、横揺れも全部受け止めないといけないということでもう最悪でした。いくらグリップ力がある方が好きだとは言えこれはやりすぎでした。やはりバランスが大事なんだと思います。
さて、ではそのグリップ力の調整をしたい場合はどうすればいいでしょう。グリップ力のないサドルの場合は私のようにチューブなんかを貼りつけたりすることで対応できます。
では既にグリップ力があるサドルのグリップ力を下げる場合は?これはなかなか難しいのですが、ある程度伸縮性のある粘着テープを貼るのがお勧めです。あまりにもクッション量が多いサドルはこれでも難しいのですが、ある程度硬いサドルならこれでいけます。ビニールテープなんかでもOKです。もっと滑って欲しい場合は耐久性はないですが、マスキングテープを貼るとものすごく滑ります。
サドルのグリップはあまり注目されませんが、個人的にはかなり重要な要素でこれがしっくりこないといくら形の合ってるサドルでも不快になります。なので、不満がある方はあれこれ工夫してみてはいかかでしょう?では今日はここまで。

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