2012年12月30日日曜日

8本・・・

タイトルのまんまです。これを見てください。

究極のホイールを作るLightWeight社のタイムトライアル用ホイールです。
しかし、今回注目するのはディスクの方じゃありません。左です。
何がやばいか?それはもう見ればわかると思います。スポークが8本しかありません…
スポークがどれだけ多くの空気抵抗を生み出してるかは以前にも書いたと思います。なので各メーカーはできるだけスポークは少なくしようと努力してます。しかし、少なくすると強度や剛性など色々な部分で悪影響が大きくなり、少スポークホイールで有名なCORIMAでもスポーク数は最少で12本です。しかし、コイツはそれよりさらに4本も少ない8本です。
ラージフランジのハブ、81mmのディープリム、そしてカーボンスポークがあってこそ成り立つものでしょう。しかし圧巻です。
16本でも、手組みでやる場合は色々とリスクを受け止めてやらなきゃいけないことが多いですし。
シマノ以外のメーカーでもフロントは20本であることが結構あります。これは外国の選手の体重を支えるためにそうなってる&リムが軽いので強度不足にならないようにするためだと思います。特に横剛性が不足してしまうとハンドルを取られやすくなりコントロール不能になって落車してしまう危険性があります。それくらいスポークを少なくするのには慎重にならなければいけません。

それでも、それでもスポークを減らすことで減少する空気抵抗はかなりのものです。特にフロントは車体の一番で風がダイレクトに当たるので効果も大きいのです。
が、それも当然メーカーは分かってます。で、その結果生まれてるのはバトンホイールです。
TTではバトンホイールの使用許可が出てます。バトンホイールなら剛性不足の心配はいらないので安心して使えます。そして空気抵抗の低減効果もばっちり。生産性も良いですし、構造的にフレが出ません。
しかし、このホイールには利点もあります。それはバトンホイールでないことです。
これが何が良いかと言うと許可を取ればロードレースで使えるのです。
ロードレースではバトンホイールは使用禁止です。またスポークが16本未満のホイールも認可が降りないと使えないことになってます(なので少スポークの手組みホイールなどを作ってレースで使う場合はペナルティとられる可能性があるので注意しましょう)
しかし、CORIMAなどはちゃんと認可をとってるのでロードレースでも使えます。LightWeightはそこらへんはちゃんと取ってくるはず(とは言っても最新の資料が無いのでちょっとわかりませんが)なので、このホイールも使えるはずです。平坦ステージでは使う選手がいるかもしれません。
もし、これをつけて走る選手がいたら・・・そのステージ狙ってる可能性が非常に高いのでぴったりマークされるでしょうね。実験データでは効果があっても、実際はあんまり利点がないかも。
ただ、一つ心配なのは結構重いこと。81mmの超ディープで、少ないスポークで強度を出さなければいけないので仕方がないかもしれませんが、全然LightWeight(訳:軽量)じゃないですねw
まぁLightWeightのディスク使うときも、フロントは他社のホイールつけてることが多いので、実際はこれ微妙なのかもしれません。究極(笑)になってるかもしれません。
明日は大晦日ですが・・・別に特別なことはありません。仕事ですし、特別な記事も書かかず、通常更新していきます。では、今日はここまで。


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