2012年12月24日月曜日

BB30とかの新規格BB

この話題はちょっと前から書こうと思ってたのですが・・・かなりややこしいですし、問題も山積みなのでなかなか書けませんでした。
正直、今でもわかってないことが多すぎなのですが、備忘録を兼ねて書きます。
新規格BBは代表的なBB30以外にもたくさんあります。
BB86、BB90、 PF30とか後LOOKも出してた気がしますが、全部スラスラ暗記はできてません。
パッと思いついたのだけでも上の4つがあり、BBの規格は乱立してます。それぞれに互換性もありません。
なぜ、こんなことになってるか?というのはカーボンフレームが主流になってきて、より高性能を求めた結果です。
新規格のBBはいずれも、標準のJISやITAのBBに比べて大口径化してます。
大口径化することでハンガーの剛性を上げるのが目的です。
またこれらのBBはどれもBBにねじ山を作る必要がなく、ベアリングは直接BBに圧入されます。
ねじ山を作るならカーボンフレームのBBに入れるアルミスリーブに強度や厚みが必要なのでせっかくの軽いフレームが重くなってしまいます。新規格ならねじ切りしなくていいのでこのスリーブを最小限にすることができます。
ベアリングは直接圧入されるのでQファクターも狭めることができます。
カーボンフレームはそれまでのアルミに比べ、最初は剛性を出すのに苦労したりもしてたので新規格BBは剛性アップさせるために最適でした。また、軽量化を進めるためにも合理的です。
が、実際は問題だらけになってしまいました。各メーカーが色々な規格を作ったり、実際に使用してみるとトラブルが発生したりする場合もありました。それでも、新規格のBBを採用するメーカーは後を絶たないので厄介です。
新規格BBの問題の一つとしてよく言われるのは異音問題。
ペダルを回すとBBから変な音がするそうです。気にしないで乗る人もいるみたいですが、放置するのも気分が悪いのであれこれ工夫して直してる人が多数。しかしこれをやればOK!みたいな解決法は内容です。
また、メンテナンス性も問題があるようです。新規格のBBはベアリングを直接圧入するのですが、そのためにシール構造が簡素になる場合があり、雨や土埃などに弱くなりメンテナンスを頻繁にしないといけません。さらに、ベアリングは圧入してるので、外す時は専用の工具で叩き出さなければなりません。
その為、メーカー的にはあまりベアリングの再圧入はしないで欲しいようですし、そもそもあんまりベアリングを外したり圧入したりを繰り返すとフレームにも負担がかかるようです。そんなにポンポンベアリングを買って交換するわけにもいきません。じゃあどうやってメンテすればいいの!って感じです。
一応、メーカー側も異音やメンテナンス性の問題も認識してるらしく、最近は少し改良が進んでます。それがプレスフィットBBです。
BB30はベアリングを直接フレームに圧入するのですが、PF30などではそうではなくBBそのものを圧入するようになってます。こっちだと比較的、フレーム側に精度を求めなくても良くなり、さらに負担も少なくなるようです。そして、これらのプレスフィットBBはシマノなども純正で出してたりしててシールもしっかりしてます。これで安心!というわけにもいきません。

まだ問題があります。BB30などは専用のクランクを必要とします。普通のφ24より太いスピンドル持ったクランクを使用します。そうすることで新規格BBの性能をフルに発揮できます。
が、問題はそれらの規格にあったクランクをシマノやカンパが作ってないこと。SRAMは作ってます。ビッグメーカーの2つが作ってないので変速機などに合わせて、純正で組み合わせたくてもクランクの選択肢がありません。
その結果として起きてるのが新規格BBに付けるアダプターの大流行です。
今やほとんどの人が新規格BBに変換アダプターを使ってφ24のアクスルを持ったクランクを使えるようにしてます。こうした方がクランクの選択肢が増えて自分の好きなものが使えます。
そうなるとBB30などでは専用クランクの恩恵はなくなってしまいますが、ほとんどの人が専用クランクにさほど恩恵は感じてないようです。それよりやはり好きなもの、自分にあったものを使えるのが重要なようです。

BB30を採用してる有名なフレームとしてCAAD10があります。これは各方面でも非常に高評価を得てるフレームで、名機と呼べる一台だと思います。
しかしながらBB30のせいで購入をためらう人が結構いるようです。
私もその一人で、いろいろなところで言われてるトラブルやシマノクランクがそのままでは使えないため結局やめてRA6にしました。
で、現在RA6に乗ってわかったことですが、RA6のJIS規格BBとDURAクランクを組み合わせた場合は過剰と言えるほどの剛性を実現できるので、アルミフレームの場合は無理にBB30を使う必要は無いと思うようになりました。 カーボンなら剛性アップさせるためにありかもしれませんが、アルミでは必要ないと思います。
CAAD10の素晴らしさはBB30によって生み出されてる訳ではなさそうです。もっとほかの部分に秘密がありそうです。
もちろん、だからといって新規格BBは今後、避け続けることはできないでしょう。
ハイエンドフレームでは確実に新規格BBの採用が進むでしょうから。
そうなるならどうすればいいのか?
方法は旧規格のものを選ぶ以外に2つあります。
アダプターを使用する方法と
BBは新規格でも使用するクランクのスピンドルはφ24を採用してるものを選ぶ方法です。
多分、今後は後者の方の規格のフレームが増えるんじゃないかと思います。
やはりコンポメーカーが採用してるクランクの規格と合わないのは問題です。
そして前者の方法では、使うアダプターによってはまた別の問題が起きる場合もあるという話なので、できればφ24 にきっちり対応した規格が主流になってくれると良いですね。
うん、殆ど私の願望なんですけど(笑)

書いてても思いましたがもうやってらんないくらいややこしいです!
最近のフレームは軽すぎて6.8kg下回るの簡単なんだから、別に多少フレームが重くなってもいいじゃん!しっかりとしたスリーブ入れれば剛性も出せるじゃん!そうなったらJISとかITA規格でもいいじゃん!無理に新規格にするなよ~!
って感じです。現在私が、JIS規格のBBに不満が無いので余計にそう思います。
が、 今後もJISのものばかり選ぶわけにいかないかもしれませんから、せめて買い換える頃には今のような状況になってないといいですけど、どうなってるかなぁ・・・
では、今日はここまで。

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