2012年6月13日水曜日

ハブのお話 主にリアハブ



ホイールネタを続けます。ハブのお話です。正直、ハブなんて重量以外たいして変わらねーよ!って方もいるかと思います。私もそう思ってたのですが、そうでもないのです。よくよく見ると、上と下のグレードで差別化されてます。まずはシマノのハブで見ていきましょう。シマノのハブは構造的に見ると4つに分けれると思います。
1 2200
2 Tiagra 105
3 Ultegra
4 DURA-ACE

です。
まずは1ですが、これは選ぶ理由があまりありません。2のTiagraでも十分安いうえにこの2200はハブのシール構造が非常に簡素になってるので防水性が劣ります。なので最低でも2から選ぶといいと思います。また、重いです。

次は2のTiagraと105。これはほとんど差がありません。重量もほぼ同じです。105の方が若干丁寧に作ってあって回転も良いかな?って位です。調整すればTiagraもかなり回りますから実質的に差がありません。また1よりシール構造が頑丈になってますので防水性も向上。安く済ませたいならこれで十分です。

次は3。実質的にはほぼ差がありませんが2に比べると1枚だけシールリングが増えて若干、防水性が高くなってます。

次は4。これは別格になってます。DURAだけあってパーツ一つ一つの精度も高く、NDS側のベアリングボールはリテーナー付きになってたりします。またここでラチェットの話が出てきます。ラチェットとは一方向には回転しますが、その逆は回転しないような構造になってるものでこれがあるから脚を止めてもホイールは回ってくれます。よく空転させるとチリチリいうアレです。で、これに何が差があるかというのノッチ数です。ノッチが多いとフリーの遊びが小さくなってすぐにラチェットがかみ合います。静止状態からペダルを回すとわかりますが、若干遊び(全く力が伝わらない)区間があってその後、かっちり噛み合ってホイールが回ると思います。DURA以下はこれが16ノッチです。16個噛み合う場所があるわけです。ただDURAはこれが32ノッチと倍増していて、ペダルを回したらすぐ反応してくれるようになってます。どのようなシーンで活躍するかというと例えばクリテリウムのような加減速の多いレースでコーナーの立ち上がりから再加速するときに素早い反応を見せてくれます。またヒルクライムの時もダンシングとシッティングを頻繁に切り替える走り方をしてるとシッティングとダンシングの切り替えの時に若干、ペダルが止まったりして再び踏むときに遊びがほとんどないのでスムーズに移行できます。そう考えると、DURAハブは他と比べるとべらぼうに高いのですがちょっと納得。でも高いよ!

ここまではシマノの話。普通に考えるとTiagra、贅沢でUltegra、一級品が欲しい!妥協したくない!って人がDURAを使えばいいでしょう。他のメーカーだとキリがないのですが、私が決戦用ホイールに使おうと思ってるハブを紹介します。それはDT Swissの240sハブです。
このDT Swiss 240sはとても有名なハブで、多くのメーカーが決戦用高級ホイールに採用するほどのハブです。で、何がすごいかってこのハブのラチェット構造。スターラチェットというシステムを採用してて、調べるとこのように書いてありました。引用元は例によって自転車探検!さんです。

環状円板の表面全体に断面が鋸歯状の鋸歯がある一対の円板(スターラチェット)を、ばねで押し合わせたラチェット。
円板の外周にはフリーハブボディからハブへトルクを伝達するスプラインが付いている。
で、これだけだとあまり優位性は見いだせません。一応、大きなトルクを伝えるのに優れてるらしいです。でもこのラチェットはすごくて標準で18ノッチなんですが、カスタマイズパーツを使うと36ノッチに倍増させることができるのです。36ノッチのDURAハブより多いです。さらにDURAより30g以上軽量です。ちなみノッチ数は多ければ多いほど良いというわけでもなく、多過ぎると耐久性に難が出てきます。なのでここらが妥当なところでしょう。
決戦用ホイールにはこの240sハブを使おうと思ってますが、上を見れば240sの上位グレードもあります(ただ、採用しているメーカーがあまりないことからそれほど優位性はないのでしょう)。
また、他メーカーを見ると72ノッチとか45ノッチがありますがそれらが活躍するのはMTBやシクロクロスの世界でロードではそこまで必要ではないと思いますから240sに落ち着きます。決戦用ホイールは来シーズンになると思いますがまだまだ色々考えなければなりません。では、今日はここまで。

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