2012年7月12日木曜日

ツール第10ステージ ヴォクレール勝利 とんでもないハブ

今日は本格的な山岳ステージ。1500mの超級山岳の峠が出てきました。そして、今日はヨーロッパカーのエース、トマ・ヴォクレールが優勝!前半は新城の献身的なアシストを受けて、その後アタックを仕掛けて山岳を制覇!そしてそのまま逃げ切りステージ優勝。ヴォクレールは去年のツール・ド・フランス4位でフランスの期待を受けながらも、今年は膝の調子が悪くいまいちで、総合でも大きく遅れてしまいました。しかし、今日は昨日の休息がよかったのかうまく動き、山岳を制して山岳賞も獲得。最後はフラフラになりながらも一緒に逃げてきたライバルを振り切り優勝。ヴォクレールはいろいろと特徴的な選手で、ウニウニ動く不思議なダンシングをしたり、苦しそうな顔をしながらもどこまでこいつ走るんだ!?ってくらい粘ったり、ゴールでは疲労困憊した姿で飛び込んだり、プロなんだけどちょっとアマチュア的というか、私にとって非常に共感が持てる選手です。明日以降はどうするか分かりませんが、活躍して欲しいです。

さて、今日はハブの話。前にも一回しましたが、その時、紹介し損ねたハブがありました。正直言って、正気とは思えないハブです。それはGOKISO ハブです。どんなのかと言うとこれ↓

一見すると、ただのアルマイトの美しい、頑丈そうなハブですがこれはとんでもないものです。まず構造、中身を見るとえらいことに

すごく複雑な構造になってて、なんとハブの中にバネの役割をする機構が入っていて、路面の衝撃を吸収するようになってます。また、クイックレバーの締め付けと固定によるベアリングの動きの悪化を防ぐために固定する部分が斜めに可動するようになってます。
次にえらいことになってるのはラチェット。前にもラチェットの話はしました。DT Swissの240sは36ノッチとノッチが多くて掛かりがいいと言いましたがこれは驚異の92ノッチ!もちろん多ければ良いってもんでもないですがこれはとんでもないです。4爪らしいのでおそらく2爪ごとに位相をずらしていて、ハブ側には36個の溝があるんだと思います。
そして、次にえらいことになってるのは重量。なんとこれフロント240g、リア455g。安いTiagraのハブがフロント約150g、リア約360gです。それを考えるととんでもなく重たいです。
そして一番えらいことになってるのが価格。なんと前後セットで22万円です。ハブだけですよ?ホイールで22万じゃありません。ハブで22万です。お金が腐るほどある人しか買えません。もちろんハブは回転性能や重量だけではありませんが、正直言ってどれだけ高性能でもこの価格はちょっとありえないです。各所でインプレのような記事がありますが、基本的にヨイショしてる記事ばっかりのようなのでどこまで本当か分かりません。ただ、構造とかを考えると使ってみたい気はします。
ヒルクライムでは正直ありえないですが、平地で淡々と流したり、ブルベで使ってみたいです。どうせならGOKISOハブ、SMART ENVE SYSTEM 3.4、SAPIM CX-RAYでホイール職人さんに頼んでホイール作ってもらって使ってみたいです。ただ、値段を考えると所持する気にはなりません。この構成で、例えば1週間で1万円とかのレンタルサービスがあれば良いんですけど・・・
興味はありますが怖くて手を出せないハブです。一応GOKISO曰く、究極の回転性能を目指したハブを作った、価格が高いことは承知してる、ただ技術力の高さを示すためにもこれを作った。と言ってます。また、一応、廉価モデルの開発も行なっているようですが果たして・・・せめて前後で100gは削ってもらいたいですし、値段も240sと同等にして欲しいです。そうしたなら考えてみてもいいかもしれません。だれか使用したことある人居ないかな?では、今日はここまで。

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