2012年7月8日日曜日

ツール第7ステージ オールラウンダーの資質

今日はレースがかなり動きました。これまでずっと黙ってた総合争いをする選手達も動きました。しかしながら、ほとんどの選手は最後の激坂で遅れてしまい。残ったのはエヴァンス、ヴィギンス、ニバリくらいです。後は遅れてしまいました。総合狙いの選手だけでなく、意外なことにヒルクライマーたちも遅れてしまいました。今日は1級山岳のゴールなので山岳賞を狙うならステージ優勝は外せません。たとえ優勝できなくても今までの3級や4級に比べるとかなり得点が稼げます。しかし、ふらんく・シュレックやサムエル・サンチェス等のクライマーは遅れてしまいました。それだけ厳しいステージだったのでしょう。面白くなってきました。目が離せません。

さて、今日は脚質の話を少し。
私の脚質はヒルクライマーです。しかし、実を言うと脚質というより体重が極端に軽いから上りが速いだけだったり・・・まぁそれは置いときましょう。脚質というのはなかなか分かりにくいものです。特に一人で走ってるとまず、分かりません。まず乗り込んで慣れてから、レース等で走って初めてわかるものです。もちろん体格や体重等で大体想像はつきますが、そうでない場合もありますから。実際私も自分がヒルクライマーだと気付くのは大学2年の時でした。高校の頃は一人で乗ってたので分かりませんでした。その頃はフロントがノーマルダブルのクロスに乗ってましたから上りは遅く、ヒルクライマーだとは思ってもなく、むしろスプリンターだと思ってました。体格から考えたらまずないことなんですが知識が足らなくて分からなかったんですよね。大学に入って乗り込んでいって、日本縦断をして帰ってきて初めて本当の脚質を知りました。必要なだけの筋肉がついて、体重が軽くて、高ケイデンスに耐えれて、1時間程度集中して出力を出すのが得意なヒルクライマーでした。この頃はすごく調子が良かったです。今のバイクの方が圧倒的に性能が良いのですが、その頃の走りにはまだ追いつけません。最も怪我があるので仕方がないかもしれませんが、少なくともそれだけは走れることはわかってるので同レベル以上の体力を目指してトレーニングしてます。
なお、私がヒルクライマーとして目覚めたことでライバルだった他の人の脚質も自分と比較してわかるようになりました。
ヒルクライマーは私以外にはいませんでした。完全に特化したヒルクライマーでした。平地も縦断のおかげでそこそこ走れましたが他の速い人についていったり、風が強くなると体重が軽いのでかなり厳しかったです。また、その頃は下りが苦手だったので上りでせっかく稼いでも下りで追いつかれてました。これは脚質というよりセンスですが。
スプリンターは後輩がそうでした。身長が非常に高く、体格に恵まれてました。上りは本人は苦手と言っていましたが、その頃は周りが上りが異常に速かっただけでガチガチに重いわけではないのでそこそここなしてました。
同級生にはオールラウンダーが2人いました。一人はルーラー的なオールラウンダーでした。上りは私とほぼ同レベルでした。平地に関しては私より確実に上。更に言うともう一人のオールラウンダーより遥かに上でした。彼は24時間耐久レースで612kmという記録を打ち立ててます。19時間くらい30km/hの平均速度を一人で維持してました。しかも練習用タイヤと練習用ホイールで。もう一人はDURAのホイールを途中から持ち出しましたが追いつけず心を折るくらいでした。それくらい平地の巡航はやばかったです。
もう一人のオールラウンダーは完全なオールラウンダーでした。平地の能力は十分。上りも私と同レベル、もしくはそれ以上とかなり速い選手でした。本当に弱点がない感じでした。すべての能力に優れてる。没個性ではありません。速いんですから。こういった人たちの脚質はどうやって出来上がるのか不思議でした。
しかし、2人を見てるとわかったことがありました。それはオールラウンダーの人は根本的にフィジカルが鍛えられているのです。私は大学生になるまでずっと吹奏楽部でした。吹奏楽部は肺活量が・・・と言われますが肺活量が多くても運動は得意になりません。肺活量と心臓機能の両方が鍛えられてないとスポーツでは役に立ちません。そして肺活量なんてすぐに落ちてしまいますから、大学に入った頃は貯金ゼロです。
それはフィジカルにも言えますが、フィジカルは感覚として残りますから失ったあとも戻すのは若いうちは努力すれば戻ります。2人は元々スポーツをしっかりやっていました。スプリンターだった後輩も運動部でしたが剣道なのであまり自転車には役に立たなかったようです。一方、オールラウンダーになった二人は水泳部とサッカー部でした。
どちらもフィジカルを総合的に鍛えられますから、その地の力が自転車でも役に立ったのでしょう。昔は自転車選手は自転車に専念したほうが良いということを言われてましたが今はそうでもありません。ある程度、他のスポーツもトレーニングに取り入れてます。これはランス・アームストロングの影響もあると思います。私はしてないんですけどね(汗)
なのでオールラウンダーを目指すなら自転車以外のトレーニングも入れて総合的に身体を鍛える必要がありそうです。理想的なことを言うとまず、オールラウンダーと呼べるように身体を鍛えてその後、得意な部分を伸ばして脚質を固めると良いでしょう。もし得意な部分が見つからなければそのままオールラウンダーという手もありますが、目標とするレースを分析してそれに合わせてトレーニングして必要な部分を伸ばして脚質の特徴を出すという手もあります。
なかなか自分の脚質を知るというのは難しいですが、分かればトレーニングの目標が立てやすく、鍛えるべき部分も分かってきますのでモチベーション維持がしやすいです。一人では見つけにくいと思いますがその場合は自分憧れの選手を目標にしても良いでしょう。うーん・・・ちょっとまだかけるな。明日は脚質と体格の関係でもちょっと書きます。では、今日はここまで。

0 件のコメント:

コメントを投稿